釣果
アマゴ・サツキマス
徳俵に脚の掛かった9月29日、ホームグラウンドの長良川で今シーズンを終えようと郡上・白鳥方面へ走りました。
前日の夕方から待望の雨が降り若干の増水はしたであろうと読み込んでの釣行です。
今期の長良川はあくまでも私個人の感覚としては最悪でした。暑さ、降雨のタイミング、魚の数など、どれをとっても首を傾げたくなるようなものでした。ホームグラウンドで勝ち星を挙げられないとこうも釣果は延びないんだなあ‥、あらためて思い知らされた気がします。それでも最後を締めくくるのはここしかない。何度もため息をつかされた流れに再び対峙することにしました。
所用があり川へ着いたのはお昼12時を回っていました。お目当ての大淵はありがたいことに貸切状態です。本流スペシャルP75を伸ばし、まずはミミズで探っていきます。水は平水プラスα程度でしたが確実に増えたはず。それを信じて何度もミミズを流します。
時折ウグイっぽいアタリはありますが鈎に乗らず、シビレを切らしてエサをイクラに変えたところ、ようやくこの日最初の魚が掛かります。ピロピロッと水面を割り木端アマゴがぶら下がります。
がま渓流 本流スペシャル2
T1 マスター渓流

何度も通った長良川の大淵
秋はイクラの喰いが良いのですがチビが多いのが残念なところ。それでもアタリが遠いのは寂しいのでイクラで攻めて行くと徐々に型が良くなってきました。一度竿が大きく曲がり色めきたった相手が尺を超えるウグイだったのはご愛嬌ですが、26センチを頭に良型アマゴも数匹釣ることが出来ました。
3時を回って陽が傾いてくると、暑かった今年の夏もさすがに息切れか、急に涼しくなってきます。写真を撮って魚をリリースし、今年の釣り納めはここと決めてきた堰堤へ場所を移りました。

そこそこ良型が揃った釣果
堰堤の中は瀑布の滴を被るため、涼しいを通り越して少し肌寒いくらいです。本流スペシャルHに持ち替えて最後の勝負の始まりです。こちらもまずはミミズで探りますがアタリは皆無。すぐにイクラにエサを変えました。
アタリ出したのは予定通りウグイです。小中のウグイを数匹釣った後アタリが止みます。こんな時は要注意。息を詰めながら滴の付いた眼鏡を透かして目印に集中です。
白くなったイクラを付け替えること数回、その時は訪れました。ぼんやりと浮かんでいた目印が鋭い勢いで水中へ。合わせた竿の穂先は水面を拝んだまま、グンッ、グンッと引き込まれていきます。
グリップを持ち替え右肘で竿を受けて堪えます。スタンスはこれ以上前へは出られず、ひたすら瀑布の下へ逃れようとする剛引に耐えます。イト鳴りに背筋が寒くなりますがサオは緩めません。
水底で潜航を続けていた相手が少しずつ中層、上波へ、そしてこちら側へと寄ってきました。と、大きく水面で反転。白い飛沫に混じって婚姻色が見えました。待望のサツキマスです。しかも大きい。今年何度この光景を夢に描いたことか。ようやく、ようやく長良川の豊穣が応えてくれました。
浮いては潜り、寄っては離れを繰り返しながらだんだんと穂先に従順になってきます。サツキマスは大きく口を開け、私を威圧するような目をこちらに向けながら構えたタモにゆっくりと落とし込まれていきました。

ようやく出会えた長良川の宝石 擦り剝けたハナが痛そう‥
見事な体躯のオスのサツキマス、42センチです。背の張った太い体躯、分厚い尾ビレの素晴らしい魚体ですが、堰堤の壁に向かって何度も飛んだのでしょうか、鼻先の擦り剥き傷が生々しく見えました。
このあと良型をもう一つ追加したところで時計は5時、予定通り今年の本割を納めることが出来ました。シーズンの幕切れ間際になって姿を見せてくれたサツキマスに深い感謝を込めながら流れに帰しました。来るべき次のシーズンに思いを馳せ、ちょっとばかりセンチメンタルな気分で帰路に着きました。

最後を飾ってくれたアマゴとサツキマス 来年も会いたいね!
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