釣果
ヤマメ 21~36cm 5尾、ニジマス 21~40cm 2尾
渓流シーズン最終日となる9月30日、目指す桂川のポイントへ到着したのは16:00過ぎ、入渓点となる駐車スペースには一台の車があったが、周囲に人の姿はなく先行者が入ってから時間が経っているだろうと急いで身支度を済ませ川に降りる。
すると目の前を川切りしていく釣り人の姿に気付いた。 挨拶をして話を聞くと、入渓点付近しか竿を出さないと言うので上流区間へ入って良いかと確認、「どうぞ」と快諾して頂いたので上流へ向かう。
川面に影を映さないよう川からなるべく離れて移動、二百メートル程離れて小堰堤を越えた場所から竿を出す事に。
平日とは言え最終日の夕方なので釣り人の真新しい足跡がいくつも確認出来た。
心配が的中する、魚信が出ても「コツッ」で終わってしまう。 最初に竿を曲げたのは七寸程のニジマス、餌のミミズを流れの変化に乗せると食ってきたが魚信は小さい。
台風後の放水が影響しているようで水量も多くイメージより水深がある、重めのオモリを付けハリはミミズやクロカワ虫など長物が刺しやすいキジスペシャル7号を選択していた。
浅瀬のポイントでミミズに微かな魚信を感じ、クロカワ虫に餌交換するも反応なし、目先を変えてブドウ虫で流すと食って来たのは25cmのヤマメ。
サイズアップしたがシーズンの締めを飾る魚には物足りない、良型ヤマメはきっと居る筈と自分に言い聞かせ竿を振る。
落ち込みから開けて行く流れに沈んだ石の変化点から魚信が出たが立ち位置が悪く掛けられない、二、三歩移動してから数度目の流しで食って来たのは重い手応えから良型と確信、慎重に空気を吸わせタモ入れすると29cmの泣き尺ヤマメ、幅広の魚体は秋の色を纏っていた。
既に陽は山の向こうへ姿を隠し、最終日も終わろうとしていたが釣り師は諦めが悪いのが性だ、更に期待を込め次のポイントへ。
ここは両岸にコンクリートの人工物が埋め込まれ魚の着き場としては一級だが、時に魚信が出ないこともあるポイント。
今日はどうだろうかと探るとクロカワ虫をつつくような魚信を感じた、数度流すが小型なのだろうかハリ掛かりせず、やきもきしながら餌をミミズに交換、オモリも微調整して流れに馴染ます。 「コツッ」の魚信をタイミング良く捉えることが出来たが、ズシリと思い手応えに緊張が走る。 ここはキロ鱒と呼ばれる50cmを超えるニジマスも放流されている河川のため、キロ鱒が掛かったかと思いながらやり取りするが、浮上した魚体の側面には婚姻色が確認出来た。 一気に高まる緊張感を楽しみながら流れに乗せて泳がす、徐々に下流へ下る魚をいなし石裏で泳がせ体力を奪っていく、使い慣れた本流スペシャルMHは魚を暴れさす事なく寄せて来た、頃合いを見計らいズームを伸ばしタモへ引き込んだのは精悍な顔つきを雄ヤマメ36cm、尺二寸だった。
その後同ポイントから40cmのニジマスを引き出す事に成功したが、こちらもパワー溢れる引きで楽しませてくれた、小型のヤマメが釣れたところで目印を見失う、うっすらと鱗を纏った本流らしい魚体は来年以降楽しませてくれるだろう。
最終日に思い残す事なく楽しませてくれた川に感謝して納竿、暗闇迫る桂川を後にした。
タックルデータ
- ロッド
-
がま渓流 本流スペシャル MH 8.0―8.5m
- ライン
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ナイロン0.5号
オモリG1~3B号相当
- エサ
-
ミミズ、クロカワ虫、ブドウ虫
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