釣果
サケ オス 74cm 1匹 メス 65cm~80cm 5匹
今シーズン3回目となる越後荒川の鮭有効利用調査に参加しました。
受付場所に着いた午前5時には平日とは言え沢山の参加者の車が列をなしています。受付はコロナ対策でドライブスルー方式となっています。参加者各自が車の中で受付開始まで待機し、順番に参加同意書や体調報告書を提出してから調査ポイントに向かいます。
調査従事の許可証を受け取りポイントを見て回ります。人気ポイントはほぼ埋まっていたため比較的人の少ない1番ポイントに入ることにしました。車を停めて準備を始めると偶然にも隣に停車していたのは知人達。久しぶりの再会を喜び、下流側で竿を出させてもらうことになりました。
調査開始時間が迫った頃にアクシデントが発生。一度車に戻って対処した後に再びポイントに戻ると既に上流側に入った知人は鮭を掛けていました。自分も続こうと餌のサンマを付けて竿を振ります。
竿は信頼性抜群のがま渓流 本流 スペシャルII SALMON。全長8.5mと、他のメーカーより20cm長く設計されているためより広範囲を探れるアドバンテージに加え、弾性炭素繊維「TORAYCA-M40X」の採用で軽くて操作性が良く魚を掛けてからの粘りが素晴らしく、鮭を落ち着かせ主導権を与えずに寄せることができる竿に仕上がっています。
これにフロロカーボン5号を通しでセットし活性が高そうだったため掛けたら取る事を念頭にキープ力の高いくわせアキアジ 18号、を選択。オモリは0.8号の2個付で実釣開始です。
竿の感度の良さで底形状を知り、オモリが底を切るように流します。
時折餌がふけ上がるように演出していると不意に仕掛けが止まります。刹那、反応した竿は大きく弧を描き重量感が伝わってきます。
身体を大きく振りながらハリを外そうとする魚体に対し、少しテンションを緩めて落ち着かせ自分に有利な体勢を取ります。水面を割って飛び出す魚に対しては竿を寝かしつつ張って緩めてを繰り返します。少しずつ岸へ寄せると数分のやり取りで鮭が浮いて来ました。空気を吸わせ右手を大きく伸ばしタモに納めてフィニッシュ。鮮やかにタモ入れも決まり自画自賛の取り込み完了。
少し鱗の残った魚体は若く、尾びれの付け根には「シーライス」と呼ばれる寄生虫も付いているフレッシュな個体で、ジャンプやスピード感溢れる疾走もうなずけました。サイズは荒川としては小ぶりな74cmでしたが、幸先良い満足の1尾。
更にババと呼ばれる産卵を終えたメスを1尾釣り上げ休憩していると、移動して来た釣り人が様子を聞きに来ました。どうやら入る所が無く、ようやく3番ポイントに入ったものの芳しくないとの事。「1番は魚っ気があるポイントなので一緒に竿を出しましょう」とポイントを勧めると、彼らもメスの綺麗な魚体の鮭を釣り上げていました。
その後は時合も終わったのか沈黙。昼食をとってからは中州へ渡り大型のオスを狙いますがここでも古いメスが2尾かかりましたがオスのサイズアップができないままにラスト30分を切りました。
可能性の高い流れに対し餌先行で流すと反応がありました。何度も同じラインを流すと仕掛けが不自然な流れ方をみせます。瞬時に反応すると、一瞬重みが乗りましたが抜けてしまいます。
残り時間でのチャンスは少ないと判断、好機を行かすためハリを早掛アキアジ 22号に変更します。渋い反応でも顎の奥まで届く大きさに加えハリ先が触れただけで鋭く刺さるナノスムースコートの性能に賭けました。その数分後、微かな反応に対する合わせが決まり、水中で素晴らしい抵抗を魅せる魚が姿を見せます。粘る魚を徐々に岸際へ誘導します。浅瀬に横たわったのは「腹ぱん」と呼ばれる産卵を控えた若いメスの80cmで引きの強さが納得できる魚体でした。
更に終了時間ギリギリでメス鮭が竿をしぼりましたがこちらは先程より小型で難なくキャッチ。
メスは規定により漁協へお嫁入りです。雄のサイズアップは次回の課題となりましたが今回使ったハリの性能と竿のポテンシャルがあれば十分可能な予感がします。
楽しませてくれた荒川と、コロナ禍でも対策を取り開催を決定した鮭調査委員会に感謝しながら竿を仕舞いました。
タックルデータ
- ライン
-
ハリス フロロカーボン 5号 通し仕掛け(タコベイトは付けない)、オモリ 0.8号~2.6号相当
- エサ
-
サンマの切り身、イカの短冊(食紅で染めたもの)
望月竜也の関連レポート
-
2024-04-08
本流スペシャルⅡの限界に挑む(長野県千曲川)
3月23日、前日の雪を心配しつつ長野県千曲川へ釣行。 周りの雪景色とは違い除雪された道路は問題なく順調に現地へ着くことが出来た。川は渇水で水底の石は茶色く変色し川が目覚めていない状況が読み取れる、前日の雪で水温が下がり […] -
2024-03-30
解禁直後の桂川で強風に大苦戦(山梨県桂川)
3月20日解禁直後の桂川へ釣行、天気予報は回復の兆しも冷え込みが厳しいとの事で魚の活性が下がると判断しいつもながらの遅めの現地着となる。道中は雪がちらついたが現地では日射しも見えて早速身支度を開始。先行者が引き上げて来 […] -
2024-01-15
連休初日の犀川で良型ニジマスに出会う(長野県大町市犀川)
年始の大地震、航空機事故で始まった2024年、被害にあわれた方達のご冥福と一日も早い復興をお祈りいたしております。三連休の初日となる1月6日、予定が空いたため急遽信州犀川(殖産漁協管内)へ釣行、道中で釣友の大地君に連絡 […] -
2023-12-04
好釣果の情報を聞き精進湖へワカサギ釣行(山梨県南都留郡精進湖)
12月23日、祝日で仕事が休みとなったので今季二度目となる精進湖へボートワカサギに出掛けた。解禁して間もなくターンオーバーとなり低調が続いていたが(と言っても200~300尾の釣果)、数日前から好転したとの情報で金風荘 […]
渓流の関連レポート
-
2024-04-08
本流スペシャルⅡの限界に挑む(長野県千曲川)
3月23日、前日の雪を心配しつつ長野県千曲川へ釣行。 周りの雪景色とは違い除雪された道路は問題なく順調に現地へ着くことが出来た。川は渇水で水底の石は茶色く変色し川が目覚めていない状況が読み取れる、前日の雪で水温が下がり […] -
2024-03-30
解禁直後の桂川で強風に大苦戦(山梨県桂川)
3月20日解禁直後の桂川へ釣行、天気予報は回復の兆しも冷え込みが厳しいとの事で魚の活性が下がると判断しいつもながらの遅めの現地着となる。道中は雪がちらついたが現地では日射しも見えて早速身支度を開始。先行者が引き上げて来 […] -
2024-01-15
連休初日の犀川で良型ニジマスに出会う(長野県大町市犀川)
年始の大地震、航空機事故で始まった2024年、被害にあわれた方達のご冥福と一日も早い復興をお祈りいたしております。三連休の初日となる1月6日、予定が空いたため急遽信州犀川(殖産漁協管内)へ釣行、道中で釣友の大地君に連絡 […] -
2023-11-17
鮭増殖調査に参加させていただきました(富山県庄川)
渓流も禁漁となり、シーズンの締めくくりとして毎年恒例となっている鮭釣りに仲間三人と行ってきました。ここ数年コロナ禍の影響から遠のいていたため実に4年ぶりとなる鮭釣りですが、今年は海水温の上昇が影響し鮭の遡上が遅れている […]