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FRESH WATER

増水と悪天候を攻略!重錘で仕留めた鼻曲がりアマゴ(岐阜県)

NEW2026-10-22

渓流

吉村政治

釣行日2026年9月29日 場所岐阜県

今年の納竿釣行は、倶楽部の会長・野田正美さんと一緒に行くことになった。
我が家を5時半に出発。
会長は道中、いつも為になる話や昔の武勇伝を聞かせてくださるので、2時間半の道のりもあっという間に感じた。

今日は一日中雨の予報だが、禁漁まであと2日ということもあり、川にはたくさんの釣り人が入っている。
何とか人のいないポイントを見つけ、入川することにした。
28日から降り続いた雨で川はかなり増水しており、気を緩めれば一瞬で魚にのされてしまうような、デンジャラスな釣りになりそうだ。

自分は会長より上流に入り、まずはミミズを付けて流してみるが、まったくアタリがない。
そこで重い錘を付け、竿抜けになっている泡の中を探っていくと、ようやく反応があり小さな岩魚が釣れた。
しかしその後は反応がないため、下流にいる会長の様子を見に行くことにした。

会長は何匹か釣れているようだ。


自分は竿を置き、会長の攻め方を勉強させてもらう。
増水した強い底流れの中でも水中目印がしっかりと仕掛けを捉えており、アタリが出た瞬間、竿が大きく曲がった。
タモに納まったのは、25センチほどの綺麗なアマゴ。
その後も岩魚やアマゴを釣り上げていたが、サイズは20センチほどだった。

そこで、川を変えることにした。


狙う川も最近は人だらけで「人との戦い」のように感じることが多いが、ポイントに到着すると幸いにも人はいない。
「ラッキー」と捉えるか、「魚がいない」と捉えるか微妙なところだ。
雨はさらに強く降り出し、カッパを叩く音がうるさいくらいになってきた。
支度を整え、熊スプレーを手に持って川へ向かう。

川はかなり増水していてどこも白泡だらけだが、「この中に遡上魚が来ている」と信じて探っていく。
すると会長にアタリがあり、掛かったのはダムから遡上してきたと思われる尺上の岩魚だった。
期待が膨らむものの、その後はなかなか大物が出ない。

自分も右岸を攻めるが、釣れてくるのは尺上の岩魚止まり。
増水で仕掛けが白泡の底まで入っていかないため、錘を2号2個(合計4号)にし、太ミミズを付けて白泡の底を徹底的に狙うことにした。
(増水時には3号錘を3個、合計9号にすることもある。この時期に道糸を最低1.5号にしているのはそのためだ)

ただポイントに仕掛けを入れれば良いわけではない。
1号程度の錘でも仕掛けを入れることはできるが、それでは餌が流れの中で踊ってしまい、魚が食いづらくなる。
だからこそ4号の錘で餌を安定させ、確実に食わせる。
自分はこの釣り方で、これまで数々の大物を釣り上げてきたのだ。

白泡の中で仕掛けを安定させてしばらくすると、目印が1メートルほど横に動いた。
「本命だ。間違いない」
そう確信してアワセを入れる。

魚は増水した強い流れに乗り、一気に下ろうとする。
竿を大きく曲げて必死に耐えると、時折エラを払い、淡いピンク色の魚体が川底でもがいているのが見えた。
下れないと悟ったのか、今度は上流の泡の中へ突っ込んでいく。
水圧が糸に当たり竿が激しく叩かれるが、耐えながら徐々に間詰めていく。

しばらくすると、ついに魚が腹を見せた。
タモに納まったのは、45センチ弱の鼻曲がりな雄のアマゴだった。

 

 

会長も喜んでくれた。
何年か前、違う川で会長が50センチオーバー、自分が47センチのアマゴを釣った時のことを思い出す。
あの時も会長は心から喜んで写真を撮ってくれたが、今日の笑顔もあの時と同じだった。
「良かったな、良かったな」と言ってくれた言葉が、本当に嬉しかった。

 

 

その後も攻め続けたが、大物はこの1匹だけだった。
川から上がると、自分の車の後ろに見覚えのある車が止まっている。
なんと、私の師匠だった。

車から降りてきた師匠が「釣れたか?」と声を掛けてきたので、「1匹だけ、何とか釣れました」と報告すると、師匠も嬉しそうにしてくれた。
師匠はこの時期、松茸を採ってから大物釣りに来るのが毎年のルーティンらしく、この日も大量の松茸を採っていて、会長と自分に立派な松茸を何本も分けてくださった。

 

 

師匠から「この後どうする?」と聞かれたので、「どこどこの川に行って、今日は帰るつもりです」と伝えると、「俺もそこへ行こうと思っていた」とのこと。
そこで、3人で一緒に行くことになった。

雨はさらに激しく降り、次の川もかなり増水している。
そんな中、師匠は竿を出してすぐに42センチの立派な岩魚を掛けた。
自分は少し下流にいたのでタモを持って駆け寄り、無事掬い上げた。
会長も35センチほどの岩魚を掛け、アマゴも良型が出る。
40センチには届かないものの、数は20匹以上と楽に釣れていた。

 

 

しかし、さらに川の水が増えて濁りも出始めたため、これ以上は危険と判断してここで納竿とした。

今年最後の釣行。
最後の最後まで遡上魚を狙う、秋らしい釣りができた。
そして何より嬉しかったのは、今年の納竿を会長と師匠、自分の3人で迎えられたことだ。
尊敬する二人と一緒に竿を出し、釣りを楽しみ、最後まで無事に終えることができた。
今年一年を締めくくる、最高の納竿釣行になった。

 

タックルデータ

ロッド

本流SPECIAL2 P75

鈎

プロトタイプ7号

ライン

シーガーグランドマックス

レッドフロロカーボン

道糸 1.5号
ハリス 1.2号

エサ

ミミズ、ブドウ虫、イクラ

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