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釣師の楽園へ!(北海道屈斜路湖)

NEW2025-10-17

渓流

冨田真規

釣行日2025年10月6日~10月10日 場所北海道 標津川 屈斜路湖

釣果

ニジマス アメマス ヒメマス

10月6日から10日までの5日間、秋真っ盛りの北海道へ行ってまいりました。

 

野球もですが、渓流釣りもポストシーズン開幕です。今回は親友の吉村政治テスターを含む三重渓流倶楽部の釣友と総勢5名での珍道中となりました。

ここではその後半戦を切り取ってレポートします。
釣行4日目に仲間にわがままを言い、単独で中標津町内を流れる標津川を釣りました。標津川は美しい湿原の川ですがそんなに大きい河川ではありません。ここで出会えるニジマスの美しさにノックアウトされて20年、私にとっては北海道の心のふるさとと言える大好きな河川です。

がま渓流 本流スペシャル2

T1 マスター渓流

大好きな標津川を臨む 湿原の川らしい光景

「クマに警戒しろ、少しでも変なら川へ入るな!」。吉村君から強く言われていたので、藪を漕ぐ本命ポイントは朝一番を避けました。経験ではうっそうとした森を抜ける先にあるポイントのイメージでしたが、大水の影響か藪は一掃されており、見通しが良くなっています。それどころか、入川場所付近に重機が入って護岸工事の真っ最中。クマへの恐怖心はなくなりましたがポイントが無事に残っているのか心配になりました。
かつて藪があったであろう川原を進むとめざすブッツケの淵が見えてきます。対岸には砂利の山が見え、記憶の中の風景とはかなり違う光景がひろがっていました。それでも何とか深みは残っており十分釣りになりそうな雰囲気です。
流れ込んだ水の束が一つにまとまって払い出していますが、そのど真ん中に大きな流木が横たわり、一番の狙いどころを邪魔されているのが残念ですがどうにもなりません。本流スペシャルⅡXXHを伸ばしてゆっくり流れに立ち込みます。淵の一番外側は岩盤で、そのすぐ脇をトレースするように1号錘をぶら下げた仕掛けを送り込みます。

ずっと楽しみにしていた標津川のブッツケの淵

小砂利の川底に錘が転がる感触が伝わります。良いところに入ってくれているようです。数投すると待望のアタリ。煽った竿は大きく曲がります。流木を気にしながらやり取りして岸に寄せました。一発目から50センチ級です。さすがは北海道、これだからやめられません。各ヒレを赤く染めた美しいメスのニジマスでした。
アメマス混じりでニジマスを数匹釣った後でした。目印が上流へ1メートル近く、文字通り「ぶっ飛ぶ」アタリ。アワセるまでもなく魚は乗っています。今度は下手に突っ走り竿が満月に。たまらず2歩ほど下流へスタンスを移して何とかこの引きも耐えました。相手は徐々に上手に差し上がって行きますが姿は全く見えません。竿が立ってテンションが緩んだ隙に一気にUターンして下流へ突進、スッと手応えが軽くなりました。残念無念、鈎外れです。
しばらくポイントを休ませようと流木の下手の流れを探ることにしました。こちらはミミズでは反応が遠く、イクラで川底を転がしながら探っていきます。20㎝程度のニジマスやアメマスが掛かりますが良いサイズの魚からの反応はありません。少しずつスタンスを下流に移し、底が見渡せる浅い開きに差し掛かるところでした。
竿が流れに並行になるほど下流まで仕掛けを送り込んだところで穂先が「ギュンッ」とばかりに水中に引き込まれました。反射的にアワセた竿は起き上がりませんが砂利の上のスタンスだったことが幸いしました。5メートルほど下流へ走って一気に上流側へ竿を倒します。これで何とか矯めを作れ、勝負の土台が出来ました。
相手が水底を潜航して上流へ差し上がるのがぼんやり見えます。かなりの重さですがそこまで引きは強くありません。XXHのパワーが勝り、鮮やかなレッドバンドを見せながらオスのニジマスが水面で横たわるまでさほどの時間を要しませんでした。

標津川の宝石 頬もヒレも紅に染まるニジマス

そっと川岸へ寄せてタモの中へ。取り込んでびっくり。60センチ弱の大物でした。にしては引きが穏やかだったのが不思議です。ははーん、なるほど。私の推理はこうです。さっき上手でサオを絞った姿見ずの大物が実はこの魚で、下流へ下って休んでいたところ流れてきたイクラに本能的に食い付いてしまった‥、きっとそんなところでしょう。
にしても美しい個体です。ある種の神々しさも醸し出す、標津川特有の紅色に染まった頬や各ヒレは時を忘れて見入ってしまいます。いつまでもこの感激を味わわせてくれと願いつつそっと流れに帰しました。

撮影に付き合ってもらったニジマスたち また会おう!

翌日はもう最終日。吉村君と私はほぼ釣行目的を達していたこともありゆっくりとホテルを出発。久しぶりのヒメマスにも会いたかったので陽がしっかり差し込んだ屈斜路湖の水面に二人並んで竿を出しました。ありがたいことに真っ赤な背っぱりのヒメマスも竿を絞ってくれ、釣行の最後を彩ってくれました。
実はここで色んなプチトラブルが発生し、接岸しているヒメマスが逃げ出すほどの大笑いが続いたのですが‥。この様子は吉村君のレポートに詳しいと思いますのでそちらをお楽しみに。
北海道は最高でしたが、一緒に出掛けた仲間も最高でした。良い友と良い釣り。これは人生における最高の妙薬です。また行きたいと強く願うその気持ちが明日への活力になりますね?

中標津の街中から羅臼方面を臨む 冠雪してる‥寒‥

タックルデータ

ロッド

本流スペシャルⅡXXH90

マスター渓流9号 プロトタイプ大型渓流鈎

ライン

道糸 2.5号 ハリス 2号

エサ

イクラ・ミミズ

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