本流スペシャルⅡの限界に挑む(長野県千曲川)

2024-04-08

渓流

望月竜也

釣行日2024年3月24日 場所長野県佐久市千曲川

釣果

ニジマス 71cm 1尾

 3月23日、前日の雪を心配しつつ長野県千曲川へ釣行。 周りの雪景色とは違い除雪された道路は問題なく順調に現地へ着くことが出来た。川は渇水で水底の石は茶色く変色し川が目覚めていない状況が読み取れる、前日の雪で水温が下がり魚が口を使うのか不安を覚えながらポイントへ立った。
 この日は50cmクラスの良型ニジマス狙いだが、渇水と低水温を考え竿は本流スペシャルⅡのHH90を選択し、仕掛けはフロロカーボン1.5号で手尻を50cm取った通し仕掛に、魚のパワーに負けない太軸のランカートラウト10号を結び様子を伺う。
 最初のポイントは昨年何度も大型ニジマスをバラし悔しい思いをしている実積ある場所だが、川床が高くなったのか幾分水深が浅くなったと感じる流れを探る。流れ込みから下流へ探って行くが流速が落ちてゆっくり流れるところでも魚の反応は皆無だった。餌はミミズ、ブドウ虫、イクラ、エビと数種類をローテーションして探るが微かな魚信(アタリ)も捉えられぬまま移動となった。
 二ヶ所目のポイントも実績十分な場所でいつもなら流れ込み付近で喰って来るが、活性を考えて波立ちが消え水面が鏡となる流速も探るが反応は出ない。前日の雪の影響だろうと半分諦めながらオモリ調整でゆっくり流していると目印が不意に止まった。反射的に合わせるとズシリとした重量感が伝わり躍動する魚体が竿を大きく曲げた。最初こそ胸元のカメラで動画を取ろうとスイッチ操作していたが疾走する魚のパワーにただならぬ気配を感じてやり取りに専念、取ることだけに集中する。川岸の泥に足を取られ、岸の葦には行く手を阻まれながらも落ち着いたやりとりを心掛け、対岸のテトラに潜られぬよう竿の限界を信じて溜める。上流下流へ走る魚を竿の粘りで止めながら根を交わし体力を奪ってゆく、10分も経っただろうか徐々に浮いてきた魚体に反転の隙を与えないように竿のパワーを信じて操作。偏光グラスの効果で魚体を確認すると尾びれの張りも素晴らしい体高ある背っ張りの個体、サイズは優に60cmを超えている。魚体を確認し「絶対に穫る」と自分に言い聞かせ更に竿を極限まで曲げる。何度か空気を吸わせフィニッシュの体勢を取るがニジマスは最後まで諦めず抵抗するので油断は禁物。対岸の土手にはギャラリーの姿も見えるので無様な姿は見せられない。パワーのある竿でも簡単に寄らない重さでタモが届くのか不安を感じたが、少しずつ時間を掛けて寄せてきた魚体を一発でタモ入れ成功させ浅瀬に移動した。
 数秒前までギリギリの攻防を繰り広げた魚体を確認するが、体の半分以上がタモからはみ出している。その凄まじい体高は両手でようやく隠れる程の太さで過去に出会った事の無い迫力だ、魚体を傷つけぬよう注意しながら測定すると71cmのニジマスで記憶にも記録にも残る魚体だった。
 やり取りに集中し水中で移動したことから次の魚は期待できないと諦め移動。その後数カ所を巡るがどこも魚信を感じることなく今シーズン最初の千曲川釣行を終えた。しかしこの日の収穫は本流スペシャルⅡ HH90でモンスターを上げた事で、大型魚の疾走を止める竿のパワーと、動きを制御する粘りを再確認出来たことだろう。本来ならスペック的にもう一段強いXXHの範疇だが、粘りとパワーの絶妙なバランスでいなしてしまう竿のポテンシャルで出会えた奇跡に感謝して竿を畳んだ。時期的に少し早い釣行だったが、雪代が治まり水温が安定したら更なるモンスターとの出会いを求め釣行したいと思っている。

がま渓流 本流スペシャル2

ランカートラウト

タックルデータ

ロッド

がま渓流 本流スペシャルⅡ HH90

ランカートラウト10号

ライン

ハリスフロロカーボン フロロカーボン通し仕掛け 1.5号、オモリB~3B号相当

エサ

ミミズ、ブドウ虫、イクラ、エビ

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