釣果
ニジマス 44~46cm
三連休中日の11月4日に長野県犀川へ同行者2名と釣行。 犀川は渇水に加え前日には多くの釣り人から攻められ厳しい状況であることは確実。この日が本流釣り3回目となる望月大地君に魚を掛けて楽しんで貰うため入渓場所に頭を悩ませたが運良く好ポイントに入る事が出来た。
先ずは魚の着き場をレクチャーし、大きめの底石があり流れの変化点から下流で定位しやすい筋を狙うようアドバイス。私も上流側へ入渓して流れの筋を探って行く。この日も犀川の良型ニジマスに負けないようがま渓流「がま渓流 本流スペシャルⅡ XXH90」に渇水の状況を踏まえ大物が掛かってもギリギリ耐えうる1.75号のフロロカーボン通し仕掛けを選択、鈎はがまかつ「ランカートラウト8号」と力負けしないタックルで勝負する。
水温は思ったよりも温かく感じるが朝一は魚の活性が上がらないのか魚信(アタリ)が遠い。それでも開始10分を過ぎた頃、下流の大地君にヒット。なかなか大きそうな魚体に落ち着いて竿を寝かせやり取りするようアドバイスを送る。 緊張のタモ入れを見守りつつ笑顔の硬い大地君と握手し釣果を讃える。 タモに収まったのは55cmと自己記録を大きく上回るニジマス。しかしキャッチ&リリースのルールがあるため魚体を水から上げないよう気を付けて素早く写真を撮りリリース。
同行者が釣れた事で一安心し自分の釣りに専念するが気合いが入っても厳しい状況は変わらない。その中で微かな違和感を感じたので目先を変えようと餌をミミズからブドウ虫へチェンジ、先程の流れを丁寧に流すと今度はしっかりと目印が止まる魚信が出た。 本流竿が大きくしなり、胴のパワーを生かして魚の疾走を止める。徐々に足元に誘導し勝ちを意識した瞬間、竿先は天を差し生命感が消えてしまった。 掛かりが浅かったのだろう、鈎が外れたのか口が切れたのか痛恨のバラシとなる。
朝日が水面を照らし、始まったばかりの紅葉が鮮やかさを増す時間となり水温の変化と共に活性が上がる事を期待して一心不乱に魚信の出る流れを探った。 オモリの重さを換え、仕掛けの入る角度を変化させていると再び魚信があり竿に躍動感が伝わる。糸鳴りを聞かせ楽しませてくれたのは44cmとアベレージサイズのニジマスだったが尾鰭も胸鰭も大きく張った美形だ。 釣り開始から一時間強過ぎての一尾に感謝してリリース。
下流では二人が頑張っているが一向に竿が曲がっていない。 彼らが攻めた場所だが足元の岩盤が数メートル先で切れていて急深になる流れがあり、岩盤の際に魚が着きそうな雰囲気があったので探ってみた。 普段なら気が付かなかった形状だが渇水となった事で目視できた流れをしつこく攻めるとまたしても魚信が出たが「コツッ」と一瞬出ただけの魚信を逃してしまう。
ブドウ虫の半分を狙って咥えたであろう餌の状態を見て、二匹掛けから一匹で丁寧に鈎を隠すよう餌の付け方に換え、更にオモリを7B相当から3Bに落として軽く流れるよう演出すると数投目で仕掛けが止まり竿が大きく曲がった。 先程と同じような手応えを楽しみつつ、安心なタックルなので魚が弱らないうちに勝負をかけて取り込む。 写真撮影後、元気に泳ぐ姿を見送り場所を移動する事に。
車窓からはどこのポイントにも釣り人の姿が確認出来た。 すると下流部の右岸に当たった流れが深トロを形成する距離の長いポイントが空いていたため迷わず入渓、ここでもう一人の同行者にヒット、サイズは40cm程と大きくないがこの魚体もヒレの張りが素晴らしい野性味をました美形ニジマスだった。
その後も最上流部へ異動したが、魚達からは魚信を得られなかった。しかし餌のローテーションと仕掛けの流し方を意識し釣果に繋げることができ、同行者にも楽しんでもらえたので満足し竿を仕舞った。
情報によると11月初旬に放流があるという、魚影も濃くなり在来の魚も活性が上がるだろう、冷え込みが厳しくなる前に挑戦してみては如何だろうか。




タックルデータ
- ライン
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フロロカーボン通し仕掛け 1.75号
オモリ3B~8B相当
- エサ
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マグロ切り身、ミミズ、ブドウ虫、イクラ、エビ
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