SALT WATER

【磯(底物)】稲垣喜久二(三重県 熊野市)

2017-12-08

磯(底・大物)

稲垣喜久二

釣行日2017/11/28 場所三重県 熊野市 二木島町 ムツミヤ

釣果

イシダイ 65.5cm 5.0kg

熊野磯釣り大会ロングランの終了が12月3日に迫ってきた。何とか権利を発生させたく思い、ヤドカリ30個を持って熊野まで車を走らせた。熊野磯釣り大会は今年で26回目を迎える大会で「石鯛」「グレ」「マダイ」の3種と青物などの他魚が対象となる。

熊野までは自宅から高速を利用して約2時間。以前は3〜4時間かかっていた。本当に近くなった事を実感する。途中でエサのヤドカリを購入した。

6時、挨拶をすませ出船する。上物とルアーの釣り客がそれぞれ3人。底物は私1人だった。うねりがあるため上物の3人を西磯のホウロクに、底物の私は安全な東磯のムツミヤに上がった。以前にもここで入賞魚を釣ったことがある。釣れなくても一日安全に過ごせれば十分満足できる景観が最高の釣り場だ。

第一投は6時半頃だった。がま石 グランドバーサス 遠投を楯ヶ崎先端向きに投げ、底を探る。70m〜80m付近が底根が荒いので今回の狙いとする。貫(つらぬき)石鯛 17号の鈎先が頭にくるようにヤドカリを付け、ツメをその上に付けゴム管で止める。いつもの仕掛けを75m付近に落ち着かせる。

アタリがないので上げてみるとヤドカリの腹まで残っている。どうやらエサトリがいないようだ。そこでがま石 Z1を沖向きにセットする。こちらもエサトリはいないようだ。

2〜3投するとエサトリがでてきたが、ヤドカリの堅い頭は残るので石鯛がくれば食いつくはずだ。8時半頃、楯ヶ崎先端を狙っていたがま石 グランドバーサス 遠投の竿先がフワフワと20cmほど揺れる。

今までとは違う揺れ方のアタリだがウツボがきたのだろうと気にもしなかった。10分ほど過ぎた頃、再びフワフワと竿を揺らす。さらにアタリが大きくなり、一気に角度が水平より30度位付けていた竿が海面に向かっておじぎをする。ドラグがシュルシュルと音を出して道糸が4m〜5m出ただろうか?

竿を竿受けから外しながらドラグを締め、合わせを入れる。グイグイと沖に走る大型の引きだ。がま石 グランドバーサス 遠投でためるがリールが巻けないような引きで2回、3回と締めこむ。かなり大型のようだ。大事に取り込みに心がける。無理に引かないようにしていると40mの棚に張り付かれる。そこですぐに道糸を緩め、30秒程待つとフワフワと泳ぎだした。軽く引くと再び張りつかれた。大型なので道糸に根でダメージを与えないように道糸を1m出し、さらに30秒待つ。

ドカーンと走りだした。竿を45度ぐらいに立ててゴリ巻き。すると泡を口からだしながら白い魚影が見える。銀ピカの石鯛が顔を出した。大きな波を待ってブリ上げた。手尺で測ると3回プラス。60cmは軽く超えている。メジャーを魚の下に置き測ると65cmも超えている。

「やりましたー!!」

嬉しさがこみ上げる。もしかしたら優勝か??

今回の石鯛は非常によく引いてくれた。無理に引くことなく「魚が引けばタメ!引かなければ巻く!」これを繰り返せば70cmオーバーも無理なく取り込めると思う。今後はさらに紀伊半島を南下して大型石鯛を釣っていきたい。

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