釣果
グレ 25cm〜41.5cm 7匹
冷たい北東風がそよそよと吹くベタ凪の状況だった。仁科港から渡船で約5分の所に位置する「白島」へと渡礁した。「白島」は仁科の磯群の中でも最も大きな磯で、水深もあり時として速い潮が流れる人気の磯である。
朝方は右から左へと緩い潮が通していた。磯中央部の高い位置から仕掛けを流すのが最適のように感じられた。まずはここに釣り座を構えた。
30mほど沖に、干潮時でも頭を出さない大きな沈み根が磯と平行するようにあり、磯際にはハエ根が張りだしてオーバーハングしている。まずは磯際を狙い、そして沈み根との間、そこから沈み根の沖側をじっくり攻める作戦だ。
使用したタックルはがま磯 インテッサG-V 1.25号 5.0m。繊細なアタリをとらえるスーパートップIIの穂先。魚とのやり取りでは、時にハリスに優しく、時に全力でため切る豪快なやり取りを自分の腕の延長のように扱えるロッドだ。
釣り開始早々めげてしまうことが。磯際に撒いたコマセに30cmくらいから40cmを超えるアイゴが何十匹と浮いてきたのだ。食い気もあるためどうにもならない。
2時間ほど粘ったところで磯左角に移動してみた。
しかし、ここでもコマセを撒くとアイゴが集まってくる。そこで手持ちのウキの中から一番大きな自重のあるウキに替え、白島の左隣に位置する「セイ島」の際まで遠投して狙ってみた。その2投目、セイ島の根際に潜り込ませた仕掛けに穂先を少しだけもたれるような小さなアタリで魚が引っ張った。
竿を横に軽く引くようにアワセるとまるで根掛かりでもしたような重量感ががま磯 インテッサG-Vから伝わってきた。
魚はセイ島の根際下へ猛然と逃げ込もうとする。ロッドのパワーでため切り、徐々に寄せて何とか取り込むことができた。磯で測ると40cmは超えている。帰港後宿で計測してもらうと41.5cm、0.97kgと細身の口太グレであった。
この後残り時間も僅かになる頃になって右流れの潮に変わり、35cmまでの尾長グレが連発した。これからというときに時間となってしまい残念であったが、これも自然相手の釣りと思い十分楽しませてもらった仁科釣行であった。
タックルデータ
- ライン
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リール 2500番レバーブレーキタイプ、ライン 1.75号、ハリス 1.2号〜2号 5m、ウキ B号
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