釣果
ヒラメ 45cm〜65cm 23匹
「前アタリから飲み込むまでじっくり待つ」が定番のセオリーはどこに?最盛期に突入した仙台湾の亘理沖でヒラメを狙った。
6月より宮城県亘理ではヒラメ釣りが解禁となり連日大勢の釣り客で賑わっている。「きくしん丸」は9月10日も3艘とも満席で出船。凪の海を航程50分で天然の粒根が点在するポイントへ到着した。
舵を握る菊地憲吾船長は
「いよいよ最盛期の食いに突入ですね。活性がとても高いのでじっくり食わせるよりも、突然の強い引き込みに対処するのが難しい程です。餌を使い切って、釣果十分の早上がりが続いていますよ」
と言う。
はやる心を抑えてきれず興奮気味で仕掛けを投入した。オモリが底に着いたら底から約1m持ち上げるとすぐにアタリが伝わった。「ツンツン」から待ち時間なしで一気に「ガツン」に変化。菊地船長からのゴーサインからわずか3分で一匹目の52cmが上がった。
使用する生き餌はマイワシ。13cm〜15cmぐらいのものが型と数共に期待できる。乗り合い船だった当日は右舷左舷ともまんべんなく竿が曲がった。
私が使用した竿はがま船 デルフィーノ 50号 ソリッド 3.0m。食い付いたヒラメが違和感なく餌を飲み込んでくれるしなやかさと、ワラサが食っても引き寄せるパワーも備えているこの竿を選んだ。仕掛けはハリス90cmで親鈎はチヌ7号(黒)、孫鈎には泳がせヒラメ 8号を使用した。
ポイントを次々に移動し、船を根の際に合わせて再投入すれば、必ずと言っていいほどアタリがきた。魚の活性が高く、噛み付いたら一気に走る状態で飲み込みを待つ「間合い」は存在しない。いかに素早く鈎掛かりできるかがカギとなった。
50cm〜60cmのサイズを18人で160匹という驚きの釣果だった。さらに84cm、86cm、88cm、89cmの大判も飛び出した。生き餌を使用しているため釣れる魚も大型で多彩だ。アイナメやクロソイなどの根魚やワラサなどの青物も登場した。
前半はあまりにも高い活性に翻弄されたが中盤以降は誘い上げてゆっくりと下ろして「ガツン」とくるパターンをつかんでヒラメ45cm〜65cmを23匹。竿頭で今シーズン自己ベストの釣果だった。
帰港すると午後船の乗客と入れ替えて再び出船。絶好調が続いている亘理沖のヒラメ釣りは12月まで楽しめるが、型も数も今が狙い時だ。
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