数日吹いた西の強風がようやく収まり、この日やっと伊豆諸島神津島のオンバセ群礁へと向かうことが出来た。

水温14度と伊豆諸島の水温としてはかなり低い状態であるが、大型尾長を狙うには、エサ取りに邪魔されず、大型だけを狙いやすい時期だ。ウネリがまだあるため大きな磯の長ン根に上がる。潮はアサラと呼ばれる水深が極端に浅い根だらけの方向から磯先端にかけて速い。先端部はカド方向から大根を巻き込む潮が流れている。

私はシッポとデベソと言われるポイントの真ん中にある高場にまずは入った。磯際に少し大きなサラシが時折出来るが、サラシの下に仕掛けを入れて磯際を狙った。初めのうちはタカベやベラがエサ取りになってしまう。しかし、小一時間もすると磯際に仕掛けがしっかりと吸い込まれた途端、道糸を引き出す尾長の強烈なアタリがきた。がま磯　グレ競技スペシャルIII　1.75号 5.3mは魚の引きを受け止め、釣り人に先手を取らせ、タモ入れまで楽にこなせた。46cmのよく肥えた尾長だった。

その後は35cm台を数匹釣り上げるも大型が来ない。潮も少し変わったのか根掛かりが多発しだす。そこで、シッポのポイントが空いたので移動してみた。磯際と向かいの根との間が狭いため、激流が走っている。磯際と向かいの根際に仕掛けを投入してもあっという間に沖へ流されていく。そこで、磯際の切れ込みに狙いを絞り、際を狙った。

思うように仕掛けが入らないが、何度も引き戻しながら、しつこくサシ餌を際に落とし込む感覚で入れていく。すると仕掛けが入りさえすれば35cm台から最大では46.5cmまでの尾長メジナを入れ食いにさせることができた。

今回60cmオーバーは夢に終わったが、これから春先にかけてベストシーズンを迎えるので、雄大な神津島の風景を眺めながら大型尾長メジナの夢を追いかけるのも良いのではないでしょうか。