釣果
ヤマメ 小型〜33cm(小型は多数)、ニジマス 27cm〜30cm
まったくアタリがないのも嫌ですが、何をやっても放流したての木っ端ヤマメがエサをつつきに来るのにも閉口しますよね。7月10日に訪れた岐阜県上宝村の双六川はまさにそんな釣りでした。
梅雨の中休みの好天に恵まれて日差しが水面で眩しく反射します。双六川は奥の深い渓で美しい渓相とジンクリアな水がウリでして、この日はまさしく「これぞ渓流釣り!」を満喫できる環境だったんです。
意気揚々と竿を伸ばし、流れ込みに第1投。流れに仕掛けが馴染むと同時にコッとアタリ。空振りでしたが早々のアタリに顔が緩みます。そそくさとエサを付け直して同じ流れに目印を送ります。まるでビデオ再生のように同じところで同じアタリ。キーホルダーくらいのヤマメがピロピロピロ‥。
とにかく木っ端ヤマメの応酬です。ごく稀に良型も掛かりますが、これではエサが持ちません。マイナスイオンたっぷりの美渓に見切りをつけ、高原川との合流下手の大淵へ転戦することにしました。
打って変わってこちらはのんびりムードのド本流。それでも各ヒレピンシャンのニジマスがポツポツ相手をしてくれるので退屈はしません。大きさもほぼ尺前後と釣趣も満点。でもなぜでしょう、少しだけ物足りないのは釣り師のエゴなのでしょうか‥。
時間も10時を回ってそろそろ終盤戦。ゆっくりと水面を滑っていた目印がスイっと沈下しました。即座に煽った竿からはそれまでと違う手応えが。ニジマスの場合、初動から滑らかにS字を描くような動きを見せますが、こいつは水底で首を振ります。がま渓流 本流スペシャル H 9.0(8.5)mを大きくしならせて抵抗しますが、その動きも直線的。ニジマスの専売特許ともいえる派手なジャンプも見せないまま手元に寄ってきた魚には待望のパーマークがうっすらと見えました。尺1寸の大ヤマメに留飲を下げ、この日の釣りを終えました。
そろそろ梅雨明けです。猛暑の日々がやってきます。都会の夏に疲れたらフィールドへ行きましょう。清冽な流れに浸かり、水面を渡る涼風にあたりながら、心身ともにリフレッシュ。みなさんも出かけてみてはいかがでしょうか?




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