FRESH WATER

低水温と渇水を攻略。

2023-02-14

渓流

望月竜也

釣行日2023年2月5日 場所長野県大町市犀川殖産漁協管内

釣果

ニジマス 30~49cm 5尾

2月5日、長野県を流れる犀川へ釣行した。
到着は午前7時半、数ヶ所のポイントを見て回るが減水し透明度が高くなった流れに不安を覚えつつ、空いていた「川の駅さざなみ」対岸へ入渓することに。
川岸は雪で白くなっていたものの雲っていたせいか放射冷却が少なく暖かく感じたが、そうは言っても気温はマイナス、防寒対策にも気を配り2WAYニットバイザーキャップを被った、ヘッドのウォーマーを下ろせば首元から入る冷気をシャットダウンできる優れたキャップで厳冬期の釣りでは重宝している。
目標は60cmオーバーのスーパーレインボー、竿は「がま渓流 本流スペシャルⅡXXH9・0㍍」にフロロカーボン通し1.75号を張り、鈎はランカートラウト10号を選択、鈎の返しを丁寧にプライヤーで潰してバーブレスにする。 餌は低水温時の定番イクラでスタート、この日は色々な餌を試そうとイクラ、ミミズ、ブドウ虫、マグロ、サーモン、甘海老、オキアミを準備した。
まだ誰も竿を出していない場所なので立ち込まず岸際から探り、流れが緩やかになり腰上程の水深で開けていくポイントに狙いをしぼる。
オモリ4Bからスタートして6Bで底を取っていると手元に伝わる微かな魚信を感じた、餌はマグロに換えていたので仕掛けを少しふけさせ追い食いさせてから合わせるとしっかりとした重みで竿が弧を描く。
直ぐに竿を上流へ倒していなしの態勢を整える、40cm程と読んでいた相手はなかなか手強く、一向に寄る気配を見せない、竿はしなやかに曲がるもパワーがあるため疾走しようとする魚を止める事ができる。
徐々に体力を奪い足元に寄せるが二度、三度と沖へ走る粘り強い抵抗をみせたのは49cmのヒレピンニジマスで素晴らしいコンディションの魚だった。
サイズアップを狙った2本目は10㍍程下流で出た、マグロ餌を流し終わりに止めて浮き上がるようにすると食って来た。
竿の弾力を生かし大きく曲げて楽しむ、こちらも粘り強く抵抗したが竿のパワーに負けタモに収まった。 45cmとサイズダウンしたもののコンディション抜群で引きの強さを納得させるニジマスだった。
順調に釣果を重ねたがここから苦戦、魚信は微かに感じるがハリに乗らない、渇水で透明度が高いためシビアな釣りが求められると考えて糸を1.25号に変更、鈎も10号から8号に落とす。 オモリを重めにし、ゆっくりと魚の口に持っていくようイメージしながら探ると直ぐに答えが出た。
ブドウ虫餌に食って来たのは42cmのニジマス、さらに同サイズを追加したが目標から離れて行く。 水深のある流れを探るため腰まで立ち込んで一心不乱に竿を振る、じわじわと爪先の感覚は無くなってゆき、指先が動かなくなってきた。
時折陸にあがって手を暖めるが足先は暖める術がなくタイムアップが近づいてくる。
すると流し終わりでまたも魚信が、刹那竿先が引き込まれたが合わせる間もなく生命反応が消えた。
仕掛けを確認すると鈎が伸びていたが、かなり型式の古い鈎を勿体ないからと使っていたためだ、そんな時に限って大型が食ってくるのは皮肉な事だ、実績高い太軸のランカートラウトを使っていればと反省、これこそ勿体ない。
その後、暫く粘ったがイクラに食ってきた尺サイズの綺麗なニジマスが楽しませてくれたのみ、狙いのスーパーレインボーは現れず爪先の寒さに耐えきれなくなり納竿したが。
ここ犀川殖産漁協は通年キャッチ&リリースで楽しめ、来週(2月16日)は上流部の犀川漁協も解禁となる、この日はマグロ、ブドウ虫、イクラで釣果が出たが何で当たるかわからないため餌はなるべく多く準備したい、寒い中での釣りとなるが大物が期待出来る犀川に是非釣行して欲しい。

タックルデータ

ロッド

がま渓流 本流スペシャルⅡ XXH90

がまかつ ランカートラウト 8~10号

 

その他

ライン

フロロカーボン通し仕掛け 1.25~1.75号

エサ

マグロ・サーモン切り身、ミミズ、ブドウ虫、イクラ、オキアミ、甘エビ

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