釣果
ニジマス 40~47cm 4尾、ブラウントラウト 33~50cm 2尾
渓流釣りシーズンは終了したが近年はキャッチ&リリースでシーズンオフも釣りを楽しめる河川も増えている。
長野県犀川の犀川殖産漁協では早くから着手し、放流する魚体のコンディションも良いため遠方から通うファンも多い。
10月15日、GFG東海に所属するK君のリクエストで犀川殖産漁協管内へ釣行した。
先ずは最上流部となる大八橋付近へ入渓、増水し圧しの強い流れに苦戦しながらオモリの調整を繰り返す。 2B、3Bを数珠掛けし魚が定位するだろう流速を探る、底の形状を感じながら、徐々に下流へ探っていくと違和感を感じた。
マグロ、ミミズ、ブドウ虫、イクラと餌を総動員させていると不意に仕掛けが止まる。 刹那、竿は綺麗な弧を描き、躍動する魚体との駆け引きが始まった、仕掛けはフロロカーボン2号通しなので簡単に切られることはない、竿の弾力を生かし下流へ問い疾走する魚を止め、パワーで寄せる。
ハリはランカートラウト10号、カエシはペンチで潰してバーブレスにしてあるため、糸を弛めないよう注意して流れをくぐらせ体力を奪う。
さい先良く取り込んだ魚はニジマスの47cm、ヒレも回復し春先に放流された個体のようだ。
しかしこのポイントでは魚からの反応が薄かったので、この一本を出しただけで移動。
次のポイントは八坂地区、ここも人気ポイントで常に車が停まっているがこの日は駐車スペースが空いていた、釣り人が入っていないだろうと期待して川に降りると、上手にフライを振る人影が見える、挨拶して話をすると車は別の場所に置いてあるとの事、釣り下ると言うので上流へ入らせて頂く。
時間は9時を過ぎ陽射しは水面を照らしている、水温も上がり活性が高まっているだろう。 期待を込め、水深の変化する川床を探っていく、するとミミズを切られる魚信が出た、オモリを4Bから6Bに上げ目印の位置を合わせてゆっくりと流れるよう調整、餌もブドウ虫にチェンジ、数投で魚信を捉えた。
元気良く竿を曲げたのは40オーバーの犀川ではアベレージサイズとなるニジマス、竿のパワーで勝るが無駄に暴れさせないように注意して取り込む。
このポイントでも餌をローテーションしながら水深に合わせてオモリも調整、33cm程の綺麗なブラウンも含め数尾のニジマスを掛けた。 上手(かみて)に入ったK君は自己記録となる59cmを含め数尾のニジマスを掛けて大満足だ。
私はサイズアップを狙いしつこく攻めていたが、暫く時間が空いたのち微かな魚信を捉える事が出来た。
トルクのある引きは糸鳴りで緊張感を高めてくれる、竿先を水面へ引き込むような力強さでアベレージサイズのニジマスに比べパワーがあると感じていたが、魚体が浮いた瞬間に良型のブラウンと確信、竿を後方に突き上げ本流タモを目一杯差し出してタモ入れ成功。
横たわったのは尾ビレの張りも見事なブラウントラウト50cm、犀川では大きい部類とはいえないが記憶に残る1尾となった。
その後は三ヶ所程ポイントを回ったが魚信は遠く、夕闇迫る時間まで竿を振るも曲げたのはウグイのみ、楽しませてくれた犀川に感謝して竿を畳んだ。
犀川殖産漁協は秋にも放流を行い釣り人が楽しめるような川造りをしている、ポイントも富んでいるので餌釣りだけでなくルアー、フライも楽しめるだろう、だんだんと寒くなるが居着きの大物も動き出す季節だ、是非釣行して頂きたい。





タックルデータ
- ライン
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フロロカーボン通し仕掛け 1.75~2.0号 オモリ4B~1.2号相当
- エサ
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ミミズ、ブドウ虫、マグロ切り身、魚肉ソーセージ、イクラ
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