FRESH WATER

釜無川の梅雨アマゴ(山梨県甲斐市)

NEW2025-07-02

渓流

望月竜也

釣行日2025年6月20日 場所山梨県甲斐市釜無川

釣果

アマゴ 32cm

6月20日、梅雨の合間の好天を狙い早朝の水温が低い時間帯に貴重な本流アマゴを手にするべく釜無川へ向かった。
予定より二時間遅れで出発し現地に到着したのは早朝6時半を回っていたが平日に加え今シーズンは釣果が乏しいためか広い河原に釣り人の姿は見当たらない。
梅雨に入りまとまった雨が降ったため水量は申し分ないのだが、下流の富士川(釜無川と笛吹川が合流し富士川となる)に比べ,

変化に乏しい浅い瀬が主体の河川であるため魚の付き場になりそうな深みを探して気温の上がった河原を歩く。


狙いは尺上の本流アマゴ、サイズに合わせ竿はがま渓流本流スペシャル2 MULTIFLEX H 90-85にハリス0.5号、餌はミミズをメインにブドウ虫を使用。

川虫も探したがクロカワ虫等は現地で採取出来なかった。

がま渓流 本流スペシャル2

小石と砂利の河原を歩き魚の付き場を探すが魚が定位しそうな流速と水深がマッチするポイントが少なく、

流れを外すとウグイと思われる魚信のみ、事実ここまで数カ所探り掛けたのはウグイ一尾だった。

流れる水を温かく感じデジタル水温計で表層を測るが20℃超と厳しい条件を表示していた。


探り始めて2時間程経った頃、分かれていた流れが合流し深みを形成するポイントで餌のミミズを噛んだ魚信に本命を確信する。
警戒心ある反応に棚や流速がズレていると判断、オモリをG1号からB+G2号に調整し更に深くゆっくりと流すと直ぐに答えが出た。
ゴツゴツとした喰い込みを手元に感じ反射的に合わせを入れた重量感を感じた瞬間に無情にも仕掛けは空中を漂った…。

糸が傷んでいたのか痛恨のアワセ切れに焦るあまり仕掛けのチェックを怠った事を反省。

ここまで本命と確信出来る魚信は一度のみだったので万策尽きたかと天を仰ぐ。

 

気持ちとポイントを落ち着かせるためゆっくりとハリスを交換し水分補給で気分転換。
しばらくしてポイントを休ませた後に再び探るも魚信は出ない状況に目先の変化も必要と餌をブドウ虫に換えて探るが反応は出ない。


諦め切れずに件の場所から少しずつ下流へ探ると微かにミミズに触った感覚を覚え聞き合わせると疑心は確信に変わった。
ウグイとは違う重量感に対しても問題ないタックルではあったが久しぶりの釜無川アマゴに引きを楽しみつつバラさないよう丁寧にいなし下流へ誘導し暖流帯へ引き込んだ。
銀毛した魚体の中に薄く朱点を散りばめるアマゴは幅もあり本流らしい重量感だ。

久しぶりの本流アマゴとの再開にゆっくりと余韻に浸りたかったが高水温のため弱らせないよう素早くリリース。


ハリスを交換したばかりだったので余裕を持ってやり取り出来たが一尾目のバラしが勿体なく仕掛けの準備も万端にしなければと反省。
その後水分補給して再び沈黙を続けるポイントに正対するも再び魚信が出る事はなく30度を超える暑さに危険を感じ納竿したが、

今回も微かな反応を拾う竿の感度や魚が掛かってからの操作性や疾走を止めるパワーに助けられた。

久しぶりの本流アマゴは幅もありサイズも十分。

本流スペシャルⅡのパワーで写真を撮る余裕も生まれる。

ガッチリ掛かったハイパー渓流7号は魚のパワーにも負けない強さがある。

尾びれの張りが素晴らしい魚体は二尺弱だが存分に楽しませてくれた。

タックルデータ

ロッド

がま渓流 本流スペシャル2 MULTIFLEX H 90-85

ハイパー渓流7号

ナノアマゴ7号

ライン

仕掛:ハリス部0.5号、オモリ ゴム張りG1~B2相当

エサ

ミミズ、ブドウ虫

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