釣果
鮎(23〜32.4㎝)10匹
山の木々がうっすらと色づき始め、季節の移ろいを感じさせる10月20日。今シーズン、ひときわ熱い盛り上がりを見せている岐阜県本巣市を流れる根尾川へ釣行した。
今期の根尾川は、お盆を過ぎた頃から大鮎フィーバーに湧き立っていた。9月に入ると「尺鮎が出た!」という噂が飛び交い、川原は解禁日さながらの熱気に包まれ、連日多くの釣り人で賑わいを見せていた。同じ郷里の原風景を胸に抱き、共に川を眺めてきた相方の川中みちよさんは、数日前に人生初となる30.5㎝の尺鮎(メス)を仕留めたばかりだ。早くももう一匹と目を輝かせている。一方の私は、今シーズンは29㎝止まり。今日こそは目標の尺鮎を手にし、有終の美を飾りたいと、これで締めくくるはずの納竿釣行に静かな闘志を燃やしていた。
午前10時、ポイントに到着。水量は渇水気味ながら、石に付いた垢の状態は良好だ。曇天で時折小雨がパラつくものの、10月下旬にしては気温が高く、鮎の活性には十分に期待が持てた。
私は上流の荒々しい瀬を引き釣りで攻めるべく、以下の仕掛けを選択した。
• ロッド:がま鮎パワーR 引抜急瀬 80
がま鮎 パワーR
• 水中糸:複合メタルライン メタブリッド 大鮎SP 0.4号
複合メタルライン メタブリッド 大鮎SP
• 鈎:G-HARD V2 メガ要チラシ 10号(3段)
ザ・ボックス G-HARD V2 メガ要チラシ
一方の相方は、トロ場で繊細に泳がせるスタイルだ。
• ロッド:がま鮎 競技GTI2 引抜急瀬 90
がま鮎 競技GTI2
• 水中糸:アーマードF+プロパーフェクト仕掛け 0.1号
アーマード(R)F+プロ 大鮎 (パーフェクト仕掛) (張替仕掛)
• 鈎:大鮎要 9号(3本錨)
ザ・ボックス T1 大鮎要
それぞれが思い描くスタイルで仕掛けを組み、期待を胸に川へと立ち込んだ。
爽籟が漂う引き締まった流れの中、早い流芯へとオトリを送り込む。しかし、瀬に潜む良型との攻防は、しばらく沈黙が続いた。
じりじりと釣り上がっていくと、段々瀬の激しいヨレで、待望のガガッという強烈なアタリが響いた。慎重に引き抜いたのは、オトリに最適な24セ㎝の美しいメスだ。
野アユに替わり、力強く流れを遡るオトリ。その直後、手元をひったくるような凄まじい衝撃!!返し抜きでタモに収めたのは、ずっしりと重い27㎝の良型。その後も25㎝前後をポツポツと追加し、手応えを感じながら遅めの昼食休憩をとることにした。
相方と情報交換をするが、ここまではお互いに尺鮎の気配は遠い。場所移動も頭をよぎったが、このポイントのポテンシャルを信じて粘ることに決めた。
午後2時過ぎ、再び入川。私は変わらず瀬を攻め上がり、相方は瀬の開きからトロ場にかけてじっくりと腰を据えた。
数分後、ふと下流に目をやると、遠目にも相方の竿が綺麗な弧を描いている。無事にタモで掬い取ったのを見届けてすぐ、私のポケットで携帯電話が鳴った。
「尺いったよ!」
弾んだ相方の声に「またまた〜。本当に?」と笑い混じりに返しつつ電話を切った。その後、私もオトリサイズから25㎝クラスを数匹追加し、午後4時、いよいよ納竿の時間となって相方と合流した。
どれどれと相方の曳舟を開け、タモの中に一気に魚をあけた瞬間、私はあまりの光景に息を呑んだ。
ザバザバと水飛沫を上げて飛び出してきたのは、これまで見たこともない大物だ。その圧倒的な存在感に、私の目は完全に釘付けになってしまった。尺どころではない。31センチ、いや32センチは優に超えている。
興奮冷めやらぬまま、いつもお世話になっている根尾川漁協さんへこの鮎を持ち込み、正確に計測してもらうことにした。デジタル秤とメジャーが弾き出した数値は、驚愕のものだった。
• 全長:32.4㎝
• 重量:314.5g
数日前の30.5㎝から、さらに大幅な自己記録更新となるスーパー尺鮎(オス)だ。これほどの巨鮎がこの川に潜んでいたとは。根尾川が持つ底知れぬポテンシャルを、これでもかと思い知らされた。
圧倒的な威風を放つその姿を見てしまったら、胸の奥の釣り人の血が騒がないわけがない。私はそっと、心の中で決めていた納竿の結びをほどいた。まだ、このシーズンを終わらせるわけにはいかない。
秋色に染まる帰り道。車内はいつまでも、あの興奮の余韻で満ちていた。
パワーR引抜急瀬80

競技GTI II引抜急瀬90

当日の総釣果

釣れたよ〜尺鮎

漁協さんにて計測32.4㎝
タックルデータ
- ロッド
-
・がま鮎 パワーR 引抜急瀬80
・がま鮎 競技GTI2 引抜急瀬90
- 鈎
-
・メガ要チラシ10号3段
・大鮎要9号3本錨
- ライン
-
・複合メタルライン メタブリッド 大鮎SP 0.4号
・アーマードF+プロパーフェクト仕掛け0.1号
- エサ
-
一番背バリ
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