SALT WATER

三浦半島ドリーム(神奈川県三浦半島)

NEW2025-08-18

ショアジギング&キャスティング

成相修

釣行日2025年8月13日 場所神奈川県三浦半島

釣果

ヒラマサ、イナダ、ヒラスズキ

私が住む三浦半島は、神奈川県の南部に位置する小さな半島で、東を東京湾、南に太平洋、西に相模湾を抱える小さな半島です。

 

「浦」という字は元々海や海岸を意味するそうで、「3つの浦=三浦」と名がついたそうです。関東地方の地図を見ていただくと分かりますが、房総半島と伊豆半島に挟まれた小さな半島が三浦半島です。南部こそ太平洋側となりますが、基本的には関東地方の大河川が注ぐ内湾の海ということが分かります。
10年前、この地に越してきたころはヒラスズキはおろか、ブリクラスの魚が釣れる事は稀でした。恐らくいい意味でも悪い意味でも海の変化によって、僕らが狙う「ロックショア」の魚種が増えてきたのです。

 

紹介が長くなりましたので、そろそろ釣りの話を。


黒潮蛇行が終了したと言われた2025年夏、海水温は高温域に達さず豊富なベイトが半島各所で確認できました。「今年の夏は何か違う」三浦半島では南西風の風が吹くと、ロックショアアングラーが磯に立ちます。8月13日も南西風が吹き荒れた翌朝でした。

朝一のローライトのタイミングでサラシが出るスリットへ、ルアーを丁寧に通す。ヒラスズキの反応は相変わらず良好で、コンディションの良い魚と出会う事ができた。
満潮を迎えるタイミングで狙いを青物へと切り替える。現在テストしているヒラスズキプロトロッドで青物とどれくらい対峙できるのか、この好条件はテストにはピッタリだった。

シンキングペンシルを遠投し、スキッピングを繰り返す。数投目で派手なバイトで60cmクラスのイナダをキャッチ。
「まだいるはず」沖にカタクチイワシのベイトボールを確認。少し遠投が効くメタルジグへ変更しキャストとスキッピングを繰り返す。ベイトボールをルアーが抜け、手前のシモリを越えてきたところで、ルアー背後から魚が猛追。

 

「食えっ!食えっ!!」瞬時に引き込まれるロッド。

 

テスト中のヒラスズキロッドの中でも恐らく一番曲がるロッド、バットサイドまでフルベントさせながらリールを巻く、どんどん巻く。
根に擦れる感触がロッドから伝わる。それでもロッドの曲がりを駆使して魚を水面に浮かす。
時折くるお化けセットに注意しながら、手前のタイドプールへ魚を誘導し、魚を手にする。

「・・・ヒラ、ヒラマサだ!!!」

 

手が震える。サイズは70cmとヒラスサイズだが、私が記憶している限りの10年間の間にヒラマサが三浦半島で釣られた記憶は無い。ヒラマサが生息する地域の方ならヒラスズキと共にヒラマサが釣れるのは当たり前だろう。ただし、ここは内湾の三浦半島。記憶に残る記録の魚となったのは言うまでもない。

余韻に浸りながらこの記事を書いている。同じエリアで釣りを続けていくと、見たい夢。釣りたい魚が出てくる。

そんな夢を見させてくれた全ての人と魚と環境に感謝して、私は再びこの地で釣竿を振り続ける。

 

トレブル SP シリーズ

長い年月をかけ海底隆起した磯が私のフィールドだ

低い立場の海岸線が続く三浦の地磯。休日となれば首都圏のアングラーが集う激戦区。

ベイトをたらふく捕食したグットコンディション

三浦半島のアベレージサイズは5〜60cm。近年少しずつアベレージは上がってきて、1年のうち何本かランカークラスの声も聞こえるようになってきた。これも温暖化の影響なのか?アングラーにとっては嬉しい変化。

スキッピングでド派手にバイトしてきたイナダ

三浦半島を象徴する大型魚。春と秋にはブリクラスも顔を出すようになり、シーズンになるとこの魚を求めアングラーが竿を振る。

プロトロッド105ML TYPE-Dへ自信がつく1本となった

あくまでもヒラスズキの為のロッド。ただ使い方次第では青物などより強い魚を獲ることもできるロッドである。

これが三浦半島の夢の魚。一生忘れない魚との出会いだ

タックルデータ

ロッド

ヒラスズキプロトロッド105 TYPE-D

SPMH #5

ライン

メインPE1.5号、リーダーナイロン35lb

エサ

メタルジグ35g

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