SALT WATER

【船】平井 憲(和歌山県 西牟婁郡)

2017-07-18

平井 憲

釣行日2017/05/02 場所和歌山県 西牟婁郡 白浜町 富田浦 袋港

釣果

キンメダイ 27cm〜40cm 22匹、クロムツ1匹、クロシビカマス 2匹、アコウ57cm 1匹、トウジン 2匹、バラムツ1匹

「アコウのポイントに移動しますので30〜40分程走ります。キャビンに入ってください」

船長のアナウンスが響く。

この日は、天気予報に反して波風が強く釣りをしていても波しぶきをかぶる程。アコウ仕掛に替えてエサも大き目を用意する。エサはキンメのエサより大き目の鯖やイカの切り身にタコベイトを付けた鈎にチョン掛けする。

アコウポイントに入り3投目、船長「ハイ!平井さん」の合図で400号の錘から投入。潮は3枚潮、そして強風と悪条件。海底400m〜600m以上のポイントに仕掛けを入れられるように濱本船長も試行錯誤する。リールカウンターが450m程で着底し、ラインの出が止まる。リールのクラッチを入れ底ダチを正確にする。急激なカケ下がりに合わせ錘が海底を叩く位置をキープ。数分アタリを待ち数m底を切り、また落として底を取ってアタリを待つことをを繰り返す。

水深560mで竿先に小さくこの日の初アコウのシグナルだ!船長にアタリを伝える。アタリが小さい時は下鈎に掛かっていることが多いため、その位置にラインをゆっくりと1.5mずつ送るが追い食いのシグナルは出ない。待ちすぎると鈎外れすることがあるため船長に確認して巻き上げる。この日船内初のアコウだ!57cmの華(アコウ)が海面に咲いた。

3月の赤ムツ・クロムツに続きの深海釣りと言うことで、今月はキンメ・アコウ釣りを和歌山県の富田浦、袋港の代々丸に決めた。ラングイでキンメ・アコウを狙う予定だったが、波風が強く近場のポイントでアコウ・キンメを狙いに変更した。

40分〜50分で白浜沖の300m〜500mのポイントに到着!海上は風が強くウネリを伴う白波で頬が濡れる。前半はキンメポイントに入る。この日は2投目に良型キンメ2連に始まり27cm〜40cmの金目鯛が22匹、クロムツ1匹、クロシビカマス2匹。後半のアコウポイントではアコウ57cmが1匹、唐人(トウジン)2匹、バラムツ150cm1匹を400m〜600mの海底から引きずり上げた。この悪条件では上々!どうにかアコウの顔が見られ キンメは良く竿を叩いてくれた。次回はアコウの提灯行列を見たいものだ。代々丸ではラングイ等のポイントで潮が良ければこの時期アコウが数・型共に期待できる。

■お知らせ

代々丸の濱本浩二船長はここ数年前から深海魚釣りのクロムツ・キンメ・アコウ等以外のゲストで釣り上げられる唐人・クロシビカマス・カゴカマス等も美味しく食べて頂けるように釣りの後に釣り上げた魚を実食するコース(代々丸さんが行っているコース紹介ください)もありますのでお試しください。折角釣り上げた魚達です美味しく頂きましょう。事前に連絡をすれば、代々丸では初心者の方でも優しい濱本船長が確りと段取りしてくれ、安心して乗船頂けベストの状況で魚の持ち帰りもアシストしてくれます。船内装備も充実した代々丸に是非乗船ください。

※女性・深海釣未経験の方でも確りサポートしてくれる代々丸です。道具はレンタルがあるので是非挑戦ください。釣り味も食べ味最高の深海釣り青い海面に真っ赤な華を咲かせましょう。

※代々丸は四季折々で真鯛・青物から根魚あらゆる魚を餌釣りからルアーと色々の釣り方で出船しますご気楽にご連絡ください。

※代々丸にはタックルセットのレンタルが用意されています。

※代々丸では がま船 ダイナソー Hが実釣できます。ご希望の方は事前にお申し出ください。

■投入ポイント

深海釣りは水深300m〜600m以上のポイントに仕掛を入れるため、船長の合図で船を移動させ一人ずつ順番に仕掛を投入する。投入時のトラブルは一回休みとなるので十分に注意をして錘からか沈める事が必要だ。この釣りの1日の投入回数は水深等の状況にもよるが7回〜9回と少ないので船長のアナウンスに従いトラブルの無いようにしたい。

■底ダチ・アタリ・取り込み

錘が400号と重いが、水深が300m〜600m前後と水圧と潮の影響で低層になるに従って仕掛の落下スピードが変わる。注意して錘が着底するのを確認することが重要だ。錘が着底したらラインはストップする。糸フケが出るため速やかに余分なラインを巻き取り正確に底ダチする。底取りが解り辛い時は一度10m程ラインを巻き上げ再度落とし込むと良い。そして錘が海底を叩く位置をキープする事ができれば待ち受け完了だ。キンメは遊泳位置はアコウより上だ。アタリが出た位置から錘が離れないように流れに合わせて棚をキープする程度にラインを送る。

アタリは明解に竿を叩く。アコウの場合のアタリは竿先に小さく出る。竿先に神経を集中してアタリを見逃さないようにする。アタリが出たら仕掛けが絡まないようにじわじわラインを1回に1.5m(枝間)送る。アタリのでたポイントに餌の付いた仕掛を送り込み追い食いを待つ。船長の巻き上げの指示が出たら中速程でドラッグを調整して巻き上げる。仕掛が浮上したら慎重に手繰り寄せ船内に魚を入れ込む。

※深海釣りは、乗船者一連の釣りで船長の指示にいかにスムーズに対応できるかが釣果につながる。美味しい魚を狙う深海釣りは、美食の釣りと言えるだろう。

タックルデータ

ロッド

がま船 ダイナソー H

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