刺しエサは、尾羽を切り鈎先を尾から頭に刺し目の間に抜く（みなべ沖の隠れ根はこの刺し方が良い）。風で船が左右に振る時などは、ラインを張りすぎると仕掛が浮いてしまったりポイントを外れてしまったりするため、ラインは張り過ぎず出し過ぎずサシエが先行するようにラインを修正する。

右舷艫に釣り座を取り、ウキ下を3ヒロ半にして船が右舷方向に振るのを見計らって足下に同調マキエとエサ取り用にもマキエを分散して入れ、沈み根際を探る。竿2本程出たところから北西風で海面が滑りウキが先行するので道糸を修正しながらサシエが先行するように流す。

14時を過ぎ、竿3本（約15m）程出たところでウキが20〜30cmシモル。グレのアタリ！ラインを少し張るとウキがゆっくり入り始めたところで聞き合わせて竿に乗せる！「がま磯エリネス1.25号」が弧を描く。無理なくロッドの弾性力で浮かせ上げたのは42cmの口太グレだ。

2月に入り和歌山県みなべ沖ではいよいよ、寒グレのかかり釣り本番が始まる。白子、卵共に入った寒グレのシーズン到来である。

正午11時半にみなべ堺港を出船。20分程でみなべ堺沖の隠れ根に到着。ポイントの潮上に船を掛ける。海上の波は1〜1.5m、北西の風。船は左右に良く振り、風で海面が滑り底潮はわずかに下る潮で決して良い条件とは言えない。

釣り始め潮はあまり動かず北西風でウキが先行して底潮は殆ど動かないのでサシエ先行の流しができず苦戦。G3の仕掛けからガン玉BBに変更しウキをシモらせ（沈め気味）にしてラインの出を抑え気味に調整。ウキが先行しないように探る。底潮も少しは動き始めるとアタリが出始め、この日の初アタリで35cmの口太が顔を見せてくれた。その後サシエ先行ウキ下3ヒロ半〜2.5ヒロで46cmを頭に28〜46cmの口太グレを17枚釣り上げた。

ここ白浜沖のグレは下り潮が爆釣のチャンスが大きいが、これだけはその日出船しなければハッキリ解らない。ここ最近の寒波の影響で寒暖の差が大きく、水温の変化に敏感なグレ釣りにも日により厳しい状況もある。そこはみなべ沖（白浜沖）を知り尽くした湯川佳基船長がその日の状況に応じてポイントを選択してくれるので、後は思う存分自分の腕を発揮していただきたい。

※みなべ堺港の純栄丸ではベテランはもとより初心者も十分楽しめる遊漁船です。初めての方は船長が丁寧に指導してくれますので是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

※これからの寒グレのカカリ釣りは潮さえ良ければ数も見込め、大型のグレに出会えるチャンスです！グレ釣りは4月一杯出船予定で、4月からはまた状況に応じて真鯛釣りも開始します。ご希望の方は純栄丸にご連絡ください。

※湯川佳基船長はマキエの配合から魚の取り込み、鈎外し、そして生け簀に入れた魚を帰りに確り締めてクーラーボックスに入れてくれると言うサービス満点の船長さんです。女性アングラーや初心者の方も安心してお越しください。乗船する釣り人の釣果向上のため頑張っています。

※純栄丸にはCHANNEL MARK 50号 2.7mとがま船 真鯛ハイパースペック 2.4mが実釣できます。希望される方は船長にお申し出ください。