SALT WATER

【船】平井 憲(福井県 福井市)

2016-07-30

平井 憲

釣行日2016/06/17 場所福井県 鷹巣沖 玄達瀬

釣果

ヒラマサ 72cm〜91cm 匹、イサキ 50cm 1匹、マダイ 45cm〜74cm 4匹、ウマヅラハギ35cm〜45cm 8匹

先日からのウネリが残り波高1.5m以上はあるだろうか。午前11時30分、小雨も上がり曇り模様で北西の風に潮は西から東に。上潮は激流は流れる。

早朝より潮が速くなったのでラインを多く巻いてある石鯛リールに変更する。水深約54m。仕掛けを投入してリールのラインを30m振り込むと、直ぐにフリーのスプールは魚が掛かったかのように潮の流れで回転を始める。上潮程底の潮は速く無い「つの字潮」(上潮が風等の影響で速く流れその下の潮はそれ程速く無くラインがひらがなの(つ)の形で流れ、フケル事)だ。ラインが210mを出た頃からラインにテンションを与え糸フケを徐々に取り誘いながら送り込む。リールカウンター約250mでスプールが音を立てた。ヒラマサのアタリだ!がま船 真鯛SPECIAL LV Hが鋭く弧を描いた。ドラグが滑りラインが出る。確りドラグ締め直し巻き上げ開始!

ヒット直後の引きはかなりのもの、超特急潮も加わり更に強烈だ!手巻きリールでの対応は面白いが激流を伴うヒラマサ相手には流石に腕が疲れる。激流の中250m先から引っ張り上げたのは良型のヒラマサだ!

福井県鷹巣沖から35km沖合に位置する隠れ根の大きな瀬が、釣り好きならば誰もが知る一級漁場の玄達瀬である。北東に向かって縦(長さ)約18km・幅(横)約7kmに細長く伸び、水深は陸方向250m・沖方向300mから内に向かって水深約10m〜30mに急にせり上る起伏の激しい瀬であるため、複雑な潮流を生み魚が集まりやすい漁場となっている。

玄達瀬は資源保護のため一年間のうち6月16日〜8月15日までの2ヶ月間に許可証を持った船しか入ることができない海域のため、他の漁場より大物に巡り逢う確率はかなり高く釣り師にとってはたまらない漁場です。7月〜8月の夏になると対馬海流が入り浅根に当たり複雑な潮流をつくる。真鯛・ブリ・ヒラマサ・石鯛・グレ・ウマヅラハギ等、多くの魚種が期待できる。

今回は2017年カレンダー撮影も兼ねての取材でがまかつのスタッフと共に玄達に挑んだ。

午前5時アラタニ釣具店、荒谷剛之船長の海鷹にて鷹巣港を出船。約20ノットでクルージング50分程で玄達瀬のポイントに到着!荒谷船長は30分程かけて丹念にポイントを探り水深約54mに船を掛ける。西風に潮は本潮(下り潮)でかなり早い。

一投目、ライン20m振込みマキエを同調させフリーで送り込む。思った以上に上潮が速い。ラインが100m出たところで、スプールを絞り糸フケを取りながら仕掛けが浮かないように送り込む。150m過ぎでラインが勢いよく走る。ヒラマサ。一投目から本命のお出ましだ。この日の初顔は72cmのヒラマサ!玄達の魚は引き味・食味共に最高!

この後、徐々に波も高くなり潮も一層速まり釣り辛い状況となったが、魚影の濃い玄達瀬。この日の釣果は午後1時までにヒラマサ72〜91cmが3匹、イサキ50cmが1匹、マダイ 45〜74cmが4枚、ウマヅラハギ35〜45cmが8匹。

これからの後半が時合いなのだが午後1時には波も高くなったので、後ろ髪を引かれる思いで玄達瀬を後にした。

玄達瀬は潮の動きで釣果が左右される。潮が動けば魚影が濃いので必ずと言って良いほど良い釣果が出る。その反面、餌取りも多いので潮が止まると差し餌が持たない。一日のうち一回は潮が変わるのでできれば半日釣りより一日釣りが良いと思う。

潮が動いた時が大物にも巡り逢うチャンス。今年も良型の真鯛、ヒラマサや、グレ、石鯛、ワラサ等が続々釣れています!特にヒラマサはメーター越えも顔を見せているので是非チャレンジしていただきたい。

タックルデータ

ロッド

がま船 真鯛SPECIAL LV H

ふかせ真鯛王 2本仕掛 10m 13号

ライン

リール 石鯛リール、中型電動リール、ライン フロロカーボン8号(250m以上)

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