久保野孝太郎「ウキフカセ秘伝」

久保野孝太郎(くぼの・こうたろう)

1969 年生まれ。がまかつフィールドテスター。関東勢初のG 杯グレ優勝を果たしたほか、G 杯チヌでも準優勝とトーナメントシーンで輝かしい戦績を残し、全国の磯を舞台に活躍。

久保野孝太郎「ウキフカセ秘伝」

西湘・江ノ浦港④

久保野孝太郎「ウキフカセ秘伝」画像20

仕掛けに手を加えた結果、マーカーとウキの動き方が自分のイメージにかなり近づきました。「コレはいい感じだね〜」などと記者と話していたところ、動き方に変化が出て「アタリだ!」と判断。竿に乗せるようにしてアワセを入れると、ゴンゴンッ! と首を振るような手応えの後にこれまでとは違う重みが伝わりました。最初はアイゴを疑いましたが、それにしては重々しいし、派手に竿先を叩く感触もありません。いずれにしても、1号ハリス+グレバリ3号という細仕掛けですから無理はできません。じっくり体力を奪うようにして寄せてくると、やがて船道の水面に銀鱗が浮き上がりました。ここで慌てず、十分に空気を吸わせてから取り込んだのは45㎝オーバーのチヌ! 潮に濁りが入っていたので可能性はあるかな〜と思っていましたが、まさかこのタイミングで釣れるとは……。そういえばその前の2〜3投はグレがマキエに浮かなかったので、コイツがウロウロしていたのかもしれませんね。

チヌ師要注目のニューロッド『がま磯 チヌ競技SPECIAL Ⅳ』

取材当日はあくまでグレ狙いだったので持ち込まなかったのですが、新しいチヌ竿をここで紹介したいと思います。取材とは別の日に使用したところ、強風下でもスパッ!と振り切れる細身設計が実に印象的でした。競技用らしく操作性に優れた調子で非常に扱いやすく、狙った場所に的確に投入できるのも特徴。もちろんチヌ竿らしい軟らかさも備え、細いハリスでも大物を獲ることができます。この竿で江ノ浦港のチヌと格闘したかったですね(笑)。

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この春に新発売された『がま磯チヌ競技SPECIALⅣ』。軟調の0号から大型狙いの1.25 号まで幅広くラインナップされており、トーナメントだけでなく堤防からのチヌ釣りにもおすすめ!

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上2つ)「細身で軽いから初めて持つとビックリするよね。風があっても持ち重りしないし、ピシャッ!と振り切れる感覚もイイ。“競技”らしく胴はしっかりしているから、軟調のチヌ竿が苦手な人にもおすすめ!」と久保野さん下左)フィット感に優れた競技特化型のリールシート部は淡く落ち着いた色合いながら抜群の存在感を放つ下右)ラインが竿に張り付くのを防止しつつデザイン性も高めたべたつき防止処理が、元竿まで施されている。
1秒を争う競技会の場面でストレスなくラインが操れることは大きなアドバンテージとなる

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※継数5本、先径0.75㎜は全モデル共通。使用材料のC はカーボンファイバー、G はグラスファイバー