GAMAKATSU がまかつ

がま磯アテンダーⅢ 12年の時を経てついに名竿が無限の進化 見参 松田 覚醒の実釣力を見極める

松田稔まつだ・みのる

グレ釣りはもちろんチヌ釣りとアユ釣りにも一家言をもつレジェンド。鬼才と異名をとり釣り界に功績を残し続けている。釣りにおける数々の至極のテクニックは圧巻。いまはがまかつテクニカルアドバイザーとしてロッドやハリなどのタックル開発に心血を注ぐ。

松田のロッドに対する思い入れが凝縮されたアテンダーⅢ。
「竿を持っただけでもその気にさせるんよ。清々しいデザインだろうが、魚が泳いでるのがええだろう。釣りは楽しいにせなアカンなあ…」

松田稔 写真

名竿が最新最強の
がま磯テクノロジーを纏って覚醒

「誰もが釣りやすい竿を作らないかん」。
これは松田の竿づくりにおける最大のコンセプトである。初代のがま磯アテンダーは2003年に登場したが、本格的に松田がプロデュースを手掛けたのは2011年にリリースされたがま磯アテンダーⅡからだ。細身ながら肉厚で強靭な粘り腰を発揮し、ワンピースロッドのような一本調子を実現したのだ。究極の胴調子の竿である。それを手に当時のアテンダーⅡのプロモーションムービー撮影で尾長グレの66.5cmを仕留めたのは圧巻だった。
あれから12年の時を経て2023年、まさにがま磯アテンダーⅢが満を持して新生した。名竿中の名竿が進化を遂げてのデビュー。松田の竿に対する究極のコンセプトは変わらず、誰もがより扱いやすく、さらに最新最強のがま磯テクノロジーを纏って覚醒した─

2023年5月に行われた最終調整のインプレッション。フィールドは長崎県五島列島の黄島。尾長グレも口太グレも40cmクラスがウキ下竿1本から2本とやや深かったがコンスタントにヒット。最終調整には打って付けのグレだった

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がま磯アテンダーⅢ イメージ写真

がま磯アテンダーⅢとは─

あらゆる磯魚を対象にした
万能ロッド

がま磯ロッドのなかでも名竿という代名詞をもつフカセ釣りロッド。2011年にリリースされた先代のアテンダーⅡはそのパワーと扱いやすさで空前の大ヒットとなった。その三代目が進化を遂げた新生アテンダーⅢ。がま磯マスターモデルⅡの口太&尾長のようにグレに特化せず、あらゆる磯魚を対象にした万能ロッドモデル。尾長&口太グレはもちろんマダイや青物も狙える。上級者はもちろんこれから磯釣りを始めようとするアングラーにも最適だろう。

魚の強い引きを吸収しながらいなす胴調子
パワーをずっと受け止めてやり取りできる強み

胴の部分から曲がる胴調子は魚の抵抗感を吸収するように比較的に暴れさせずにいなせる。そのため楽にやり取りできる。よって強く粘い胴の部分が不可欠になってくる。
松田の大グレに対応するロッドワークはこの強い胴調子が威力を発揮しているのは言うまでもない。アワセを決めた瞬間、竿をシャクらず魚に走られないように手元に引きつけて竿の胴に魚の引きを乗せて締め上げる。魚が引いたら道糸を出さず負けずに締め上げる。それで10秒くらい耐える。この10秒で魚の体力を消耗させて自分の有利な取り込みに持っていくわけだ。最初の一撃から胴の部分に魚の抵抗を乗せて竿の角度を維持していれば抵抗感がずっと竿にかかって魚は沖に走らないし、魚の弱りも早いわけだ。このようにパワーのある魚を獲るためには強い粘りのある胴調子が断然に有利なのだ。

胴の部分でパワーを吸収して
あしらう

ロッドの胴の部分で魚の引きを受け止め、相手の体力を消耗させ反撃に出る。松田流のやり取りの基本だ

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これが究極の胴調子最大のポテンシャル

ワンピースロッドのようにしなやかに曲がってくれる究極の胴調子。松田の竿づくりにおける理想のフォルム。2021年12月の愛媛県日振島でのフィールドテスト。プロトタイプの1.25号が口太グレの抵抗を受け止めた

がま磯アテンダーⅢは当然至極この究極の胴調子をさらに追究すべく最新最強のテクノロジーが取り入れられた。高弾性高強度の素材を採用した構造「タフマトリックスシステム」、要となる竿の継ぎ目に採用された「ウルトラアクティブサスデザイン」、「先短設計」、「低重心設計」である。

進化した最高最強の機構

低重心設計

ブランク自体はアテンダーⅡよりも軽い仕上がりのアテンダーⅢ。ただし、自重だけにこだわらずに、実際に持って軽い竿に仕上げています。エンドグリップ部に重量を乗せることで低重心設計にし、実際にリールを装着し仕掛けを流す体制で竿を持った際に持ち重りを感じにくいように重量を配分。そのため、バランサー尻栓を付けたような持ち重り感の低減を実現。それに加えて重心が後ろにくることで飛躍的に操作性が向上。

エンドグリップ

仕掛けの振り込みやグリップを握ってやり取りをする場合には握りやすく滑りにくく、チヌや口太グレを相手に片手でやり取りをする場合には、竿尻をヒジに付けても滑りにくい形状のラバーグリップを採用。形状や質感については、リールシート並にこだわって作成。リールシートと対するデザインも高級感を演出。

がま磯初採用の高強度材料

竿が曲がった際に楕円につぶれるのを防ぐ90°材に、カーボンの中でも最高クラスの強度を誇る材料をがま磯初採用。そのことで、シリーズを通して素管の重量を削減した上で魚を浮かせる力を強化させることができ飛躍的な進化に貢献した。

先短設計

磯竿ではグレ競技スペシャルⅣに、より操作性やコントロール性能を高めるために採用。アテンダーⅢに採用することで、より胴のパワーを活かしやすくなる上、胴調子ロッドの弱点である操作性についても飛躍的に向上。魚とやりとりするときに引きを受ける部分の割合が増えることで対応幅も広がります。

ウルトラアクティブサスデザイン(ウルトラASD)

アテンダーⅡより採用されたスーパーアクティブサスデザインの進化型。スーパーアクティブサスデザインよりもさらに継ぎ目の段差を減らした上で、嵌合部の材料にまでこだわり、がま磯至上最高の継ぎ目の繋がりを実現した究極のアクティブサスデザインを採用。そのため、しっかり竿の角度を保ってホールドしているだけで、魚の引きに対してどこまでも自然に曲がり、その反発力で魚を弱らせて浮かせることができる。

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最大のキーポイントは継ぎ目。一見するとアテンダーⅡと変わらないが、段差をできるだけ減らしてカーボン素材をここだけ違うものを採用し、より自然な曲がりとパワーを実現した。その名はウルトラアクティブサスデザイン。前作のスーパーアクティブサスデザインを超越した

松田 新生 がま磯アテンダーⅢ を語る

松田稔 写真

強い粘りがある竿が一番や

魚を掛けた瞬間に締め上げられる胴調子
段差を減らす継ぎ目と最新カーボン素材の採用で進化

「自分の魚を掛けたときのロッドワークを見たらすぐに分かるだろうが、胴調子の竿にこだわるのが…。竿を立ててポンピングするようなやり取りは100%しません。魚を掛けた瞬間、竿の胴に抵抗をかけて締め上げるんよ。どんなに引いても堪えて沖には走らせん。ずっと胴の部分で力を吸収するようなやり取りやな。だから胴調子の竿が一番なんよ。強い粘りがある竿が絶対やな。がま磯の手がけた竿すべてが胴調子、アテンダーⅡもマスターモデルⅡの尾長と口太も。今度出たアテンダーⅢもそうやな。このアテンダーⅢは胴調子をさらに進化させた一本調子なんよな。開発するのに大体4年はかかったな」

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松田は1.75号のロッドを使って終始大型を狙っていたが…

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時折みせる厳しい横顔。発売の秋に向かって余念がない

曲がりが止まらないワンピースが理想
持ち重りを軽減する新型エンドグリップ

「ワンピースロッドに近い調子が理想やから一番の問題は継ぎ目よ。この継ぎ目に自分も開発チームも常に気を使うな。難しい問題じゃ。それでやな、前のアテンダーⅡより継ぎ目の段差を減らして、継ぎ目の部分でカーボン素材を変えることになったんよ。これは分解しても分からんと思うのう。詳しいことは開発に怒られるけんここまでやけど…。この仕組みで魚の引きに対してより自然にスムーズに曲がるようになったわけや。それと、竿の材料のカーボンも、がまかつ特注の新しい高強度のものを使って素管の軽量化や反発力も上げとる。ただ、竿の重量に関しては、自重が軽いことよりも実際に持って軽いことが重要なんや。アテンダーⅢの自重はアテンダーⅡより重たいけど、初めて持った人は逆に軽くなったと思うはず。その訳はエンドグリップにあるんよ。グリップは手に持っても腕に当てても滑らんというのは当たり前、それよりもグリップ部に重さを持たせてバランサーの役目をするようにしたんよ。そしたらアテンダーⅡより軽く感じるわけよ。

口太だったら使うラインの号数によるけど目安は1.25号か1.5号、1.5号を使うときは尾長が混じるときやな。50cmオーバーの尾長なら1.75号ですわ。長さは操作性がええ5mがお勧めですわ。フカセ釣りはエサを魚に食わせるために操作性が大事。もちろん5.3mもあるので好みで選んでもらったら良いな」

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最終調整の釣果はすこぶる好調だったが、タナが深く複雑な潮の変化を的確にとらえないといい答えがでなかった

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最終調整の相手は手頃な40cmクラスの口太グレ。
アテンダーⅢの1.25号なの好敵手だ

宇宙にいく感じのデザイン
がま磯が誇る万能ロッド

「今回は竿のデザインにも力をいれたんよ。釣りしてて楽しくなる感じがええ。状況が悪くて魚が釣れんときも、癒されるように。一点の曇りもない清々しい色がええだろう。魚も宇宙にむけて泳いどるしな。釣竿はただの棒じゃないんよ。それと、今回はウェアとデザインを合わせてるんで綺麗でええなぁ。
まあ、現時点ではがま磯で最高の万能竿でフカセ竿と思うんやけど…」

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デザインも力を入れたのう

ロッドとウエアとバック類のアテンダーカラーのコーディネートもばっちりだ

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魚が泳ぐ…。釣りは楽しくという松田の遊び心の表れ

派手なエンブレムの裏側にはシルバーでアテンダーⅢの文字が

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初代から受け継ぐブルーが「清々しい」ブルーに。
太陽光や視線の違いで模様のカラーが変化する