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「第32回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権」(主催・がまかつ)が16、17日の両日、茨城県 友部湯崎湖で行われた。全国5会場の予選とシード選手の48人が参加。予選2回と準決勝が戦われ、決勝戦の6選手が選出。2時間半の試合を行った結果、思わぬ大デッドヒートが展開した。共に27枚のヘラブナを釣った天笠充選手(三川フィッシングパーク)が14.4kg、石井昇一選手(富里乃堰)が14.2kg。僅か200gの差で、輝く栄冠は天笠選手の頭上に輝いた。3位は板平寛光選手(鬼怒川大自然)の14.0kg。4位は鳥居裕輔選手(富里乃堰)12.9kg、5位岩本俊秀選手(シード)12.6kg、6位嶋田猛選手(富里乃堰)12.0kg。

【予選】
会場は茨城県の友部湯崎湖。6日の新ベラ2トンを放流。型はキロ2枚。放流直後は良く動いていたが、最近食いがやや渋いという。48選手が抽選で6人1組の8組に分かれ、2回戦い、重量で上位3人が準決勝へ進む。東西に約82mの2号桟橋が選ばれた。16 日の午後12時半、三木審査委員長のホイッスルで試合の幕が切って落とされた。
一斉に竿を振る。1分後早くも嶋田猛選手が竿を曲げた。続いて山田欣史選手(水藻フィッシングセンター)がタモを出す。桟橋の西側で竿が良く曲がった。1回戦では5組の天笠選手が17.6kgでトップの成績。

2回戦は17日の午前6時スタート。気温は15度、水温20.5度。肌寒いなか最終予選を戦った。6分後、北向きの綾部功選手(シード)が竿を曲げて口火を切った。その後も北向きの選手が次々と竿を曲げる。フラシを最初に追加したのも中央付近北向きの麻野昌佳選手(シード)だった。6組の水杉良正選手(水藻フィッシングセンター)が17.4kg釣り、1回戦の8.6kgと合わせて26.0kg。6組でトップ当選となった。
しかし、5組の岩佐進選手(富里乃堰)は「ダン床でやったがヘラが底に下りなかった」といい、予選で姿を消した。岩佐選手は65歳、全国大会10年連続出場だ。4組の荒木憲一選手(水藻フィッシングセンター)も「試し釣りではグルテンでダン床が良かったが、当日は様子が変わっていた。6枚で4.8kgと型は良かった」
各組上位3人の24選手が準決勝に進んだ。
【準決勝】
抽選で24人が6組に分かれて各組1人の狭き門を目指した。時間は10時~2時間半。10時3分、3組の川上智司選手(三川フィッシングパーク)が口火を切った。同時に2組の青柳善彦選手(富里乃堰)も竿を曲げ、1分後2枚目を取り込む。午前11時33分、最初にフラシを追加したのは1組の石井昇一選手だった。石井選手は11.8kgで決勝戦への切符を手にした。2組は板平寛光選手、3組は嶋田猛選手、4組は鳥居裕輔選手、5組は岩本俊秀選手、6組は天笠充選手の6選手が決勝戦に進んだ。
昨年の覇者・元生貴男選手(シード)は「気温が暖かく上ずりが激しかった。タナが合うと2、3枚釣れるがすぐ食いが止まる。メーターの釣りをしたがこれでも釣れるので、迷いが出た」
【決勝戦】
2号桟橋南向きに6選手が並んだ。西から天笠充選手(三川フィッシングパーク)岩本俊秀選手(シード)鳥居裕輔選手(富里乃堰)嶋田猛選手(富里乃堰)板平寛光選手(鬼怒川大自然)石井昇一選手(富里乃堰)の順。全員8尺(2.4m)の竿でセットの釣り。両サイドの天笠選手と石井選手がメーターの釣り。中の4人がチョウチン。
午後1時~3時半。気温24.5度、水温21.5度。三木審査委員長の合図で一斉に打ち込みを開始。7分後、岩本選手の打ち込み8回目初めてのアタリ。岩本選手はそのアタリを見事にとらえ、ガッチリとハリに乗せる。続いて鳥居選手と天笠選手が竿を曲げた。その後次々に竿が曲がるが、板平選手と石井選手が一足遅れた。石井選手は13分後、振り込み18回目に初めて取り込んだ。板平選手は12投目ようやく食わす。


左より準優勝 石井昇一選手(鬼怒川大自然)
優勝 天笠 充選手(三川フィッシュパーク)
第3位 板平寛光選手(鬼怒川大自然)
天笠選手は好スタートを切り、次々と竿を曲げる。スタートが遅れたものの石井選手は次第に調子を上げ、2時4分には14枚のヘラを取り込んでいた。天笠選手は途中で素バリが多くなり、2時7分に11枚。板平選手の竿が頻繁に曲がり、追い上げていたが、2時6分10枚目を取り込む。その後16回も素バリが続き大きく出遅れた。天笠選手は2時の時点で11尾、その後素バリが14回続いて、2枚追加したがそれから25回も素バリ。
石井選手が変わらず頻繁に竿を曲げているので「優勝はほぼ決まった」と思われたが、後半天笠選手が復活。「冷静に、冷静に」と自分に言い聞かせたそうで、じっくり待って確実に竿を曲げ始めた。天笠選手は160回の振り込みでヘラブナは27枚、岩本選手162回で22枚、鳥居選手150回で23枚、嶋田選手171回で22枚、板平選手125回で18枚、石井選手218回で27枚。
重量は天笠選手が14.4kg、石井選手14.2kg。数は両者とも27枚だった。僅か200gの差で天笠選手が念願のG杯を手にした。3位は板平選手の14.0kg。4位は鳥居選手で12.9kg、5位は岩本選手の12.8kg、6位は嶋田選手の12.0kgだった。
G杯へら ヒーロー 天笠 充選手 談
各順位が紹介され、一番高い表彰台の席が残った。「優勝は天笠選手!」と呼ばれた時、熱い涙が込み上げてきた。悲願の優勝だ。
感無量です。全国大会7回出場、うち3位が2回、2007年に準優勝。一番高い優勝者の席にはどうしても登れなかったが、今年は千葉から岐阜の三川フィッシングパークまで遠征して、予選に駆けつけた。その甲斐があった。
今年は1回戦から調子が良かった。狙いが池に合っていると思い、調子を壊さないようにやった。決勝戦では最初は良く釣れたが途中でハリに乗らなくなった。
釣り座が2席空いていたので、周りの気配に邪魔されることなく、落ち着いた釣りができた。この時「いつもの釣りをしよう」と自分に言い聞かせ、冷静を保った。釣れない原因はヘラが上ずったためだ。

上層で魚が騒いでいるので、エサのブレンドはそのままに、エサが上で開かないようにした。指先で丁寧にエサを練り、しっとりとして軟らかくした。そして少し大きめにハリに装着。バラケを魚に触らせて、溶けたエサが落ちていく。その先に食わせがあり、寄った魚が吸い上げてくる。ウキがツンツンと動き、ゆっくり浮いてツンとはっきりしたアタリが。小型がエサに触っているのを放置して、堅いツンを待って合わせた。だから、かなりじっくりと待ったため、少し大きめの魚が釣れたように思う。
エサのブレンドはペレ匠顆粒1にセットバラケ鬼武者1、若武者2、ペレ匠ダンゴ1に水2の割合。調整は手水。食わせは感嘆。ウドンも使った。
竿は「がまへらMIII 8」を使った。すごく気に入っている。浅ダナの8尺ではガッと乗った時の感じが最高だ。軟らかくなく、硬すぎず。ギューッと締め込まれた時、ハリスが飛ぶことがなく、のされることもない。しっかりと支えてくれる。メーターの釣りには絶対この竿を使っている。
優勝天笠 充選手プロフィール
ホームグラウンドは千葉県の「富里乃堰」。週1回ペースで釣行。昔は渓流もしたが、今はヘラブナ1本。富堰釣好会所属。船橋市で奥さんと子どもの3人暮らしの39歳。会社員。談話
- 三木修審査委員長「時期的には浮き気味。メーターの釣りで狙ったタナに魚を安定させるのがコツだ。決勝戦では両サイドがメーターの釣りで1、2位を分けた。いい試合を見せてもらった。ルールを守って、一生懸命釣ってくれたのが嬉しい」
- 2位の石井昇一選手「優勝出来なければ2位もドン尻も同じ。くやしいが、天笠さんは仲間だから嬉しい。後半30分、スレが多かったのがくやしい」
- 3位の板平寛光選手「G杯の全国大会は初めて。今日は上出来だった。この喜びはまず嫁に知らせます」
- 4位の鳥居裕輔選手「疲れました。日が指して来てから合わなくなった。元エサを少しずつ加えて練りを変えてみた」
- 5位の岩本俊秀選手「手に合わなかった。くやしい」
- 6位の嶋田猛選手「疲れた。抗癌剤を打っているので、体調が最悪」
決勝戦 6名
| 順位 | 氏名 | 代表会場 | 年齢 | 住所 | 重量(kg) |
|---|---|---|---|---|---|
| 優勝 | 天笠 充 | 三川フィッシングパーク | 39 | 千葉県船橋市 | 14.4 |
| 準優勝 | 石井昇一 | 鬼怒川大自然 | 34 | 東京都荒川区 | 14.2 |
| 第3位 | 板平寛光 | 鬼怒川大自然 | 37 | 群馬県太田市 | 14.0 |
| 第4位 | 鳥居裕輔 | 富里乃堰 | 39 | 埼玉県川越市 | 12.9 |
| 第5位 | 岩本俊秀 | シード選手 | 42 | 兵庫県神戸市兵庫区 | 12.8 |
| 第6位 | 嶋田 猛 | 富里乃堰 | 61 | 奈良県香芝市 | 12.0 |
決勝戦使用の仕掛
| 順位 | 氏名 | 竿 | 鈎 |
|---|---|---|---|
| 優勝 | 天笠 充 | がまへら MIII 8 | 上 Gハード 改良ヤラズ 8号 下 A1アスカ 5号 |
| 準優勝 | 石井昇一 | がまへら 紫峰天月 8 | 上 改良ヤラズ 8号 下 改良ヤラズ 3号 |
| 第3位 | 板平寛光 | がまへら 飛翔天 8 | 上 A1アスカ 8号 下 A1アスカ 3号 |
| 第4位 | 鳥居裕輔 | がまへら 天也翔抜 8 | 上 ヘラ角ひねり 8号 下 スッポン 6号 |
| 第5位 | 岩本俊秀 | がまへら 張月 8 | 上 アラシ 6号 下 アラシ 5号 |
| 第6位 | 嶋田 猛 | がまへら 華楽 8 | 上 改良ヤラズ 6号 下 改良ヤラズ 4号 |
準決勝戦結果
【1組】
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【2組】
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【3組】
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【4組】
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【5組】
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【6組】
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予選戦結果 重量(kg)
【1組】
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【2組】
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【3組】
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【4組】
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【5組】
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【6組】
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【7組】
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【8組】
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※敬称略
※重量はフラシ込み(2フラシ目からは-1.6kg)

