オールマイティーに使える低比重の複合糸に
見え過ぎるイエローが追加
引きやすく掛かれば粘るショートレングス
しなやかでキンクやパーマが起こりにくい複合メタルライン「メタブリッドⅡ」に、視認性がすこぶる高い「みえみえイエロー」カラーが追加された。
「比重が1.9と軽く、水をよく受けてくれるのでオバセがしっかりかかり、オトリが尻尾を振ってよく泳ぐ糸ですね。オモリを使う瀬の釣りでも泳がせ釣りでもオールマイティーに使えます」と田嶋剛。
よく見えるイエローカラーはオトリの位置や掛けた鮎との距離、根掛かりの場所なども一目瞭然。視覚による情報量が増え、釣りがより快適になる。
「キンクやパーマがしにくいので、仕掛作りに気を使うこともないし、石に擦れても強いので安心してやり取りできます。低比重複合メタル派の方はもちろん、普段はナイロンやフロロを使う人にもおすすめです」
0.04、0.06、0.08、0.1、0.2のラインナップで様々なシチュエーションに対応。12m巻と24m巻がある。
田嶋 剛
オトリの沈みがよくて弱らない0.2号は急流の大鮎狙いにすごくい
「メタブリッドⅡの0.2号は、急流の大鮎釣りにものすごくいいですね。1.9と低比重ながらオトリがあまりふわふわせずにシュッとなじむので、ある程度水深があっても使いやすい。オモリとの相性もいいですね。急流の釣りでオトリが弱りやすい人は、オトリを沈めきれていないことが多いんですよ。流れは上のほうが速いのでオトリが浮くとオトリが弱る。メタブリッドⅡはオトリが勝手に沈んでくれるので弱りにくく、『俺はオトリを沈ませるのが苦手なんだよな』って人はぜひ試してほしいですね。鮎の適応サイズですが、0.2号だと一般的な荒瀬なら26~27cmまでは大丈夫。九州の激流河川だと25cmくらいまでだと思います。比重が軽くて水受けもよく泳がせ釣りもしやすい糸なので、トロ場とかで大鮎を狙うのにも使いやすいですね。そんな場所であれば尺鮎でも問題ありません。石に擦れても強いのでやり取りも安心です」
長谷川哲哉
糸を緩めた瞬間にふわっとふける0.06号の水受け具合が野鮎を誘発
「メタブリッドⅡのみえみえイエローはすごく見やすくて、オトリの位置が把握しやすいし水を切って入っている水中糸の角度がよく分かるので操作がしやすいんですよ。瀬の釣りでも僕はゼロテンションを基本にジワーッと張って引いたり、少し緩めたりしながら掛けるタイミングを図ります。張るときは手元にオトリの動きなどいろいろな情報が伝わりますが、緩めると伝わらないじゃないですか。そのときは水中糸の角度を見るんですね。比重が1.9と軽いので、ぱっと糸を緩めたときにふわっとオトリの後ろに袋ができる。それによってオトリが潜り直してバーンと掛かるんですよ。僕はシーズン初期から21~22cmの鮎まで0.06号を使います。魚が小さいからといって細くすることはほとんどありません。0.06号の水受け具合がちょうどいい。強度的にも十分で21~22cmのオトリに25cmクラスの野鮎が掛かっても無理をしなければ獲れます。0.06号は僕の一押しです」
穂先に結んで伸ばすだけでメタブリッドⅡの良さが体感できる
メタブリッドⅡ(みえみえイエロー)パーフェクト仕掛は、天井糸からハナカンまわりまでがあらかじめセットされており、穂先に結んで伸ばすだけで誰でもすぐにメタブリッドⅡの使いやすさを実感できる。ツケ糸を使わずにフロロの中ハリスを直結するワンピース仕様で、背鈎やオモリをセットした際のライントラブルを軽減。大きめの目印は視認性がよくハサミで切って調整できる。水中糸0.2号は大鮎狙いの太ハリス対応のサカサを採用。
ハリスを潰さないから
ハリス強度が落ちない
ハリス止めはハリスを挟んで固定する構造上ハリスが潰れて強度低下を起こしやすい。
ぐるピットはハリスが潰れないので強度が低下せず、サカサ部分でのハリス切れを起こさない。
ピットサカサのメリットとは!?
全鮎師に一度は使って欲しいぐるピット。がまかつが発明したこの機構は、あっという間に錨をセッティングできるのに、ハリスが痛まず、最大限の強度が発揮できる優れもの。ハリス止めのように小さな穴に通す必要がないため、実は視力の低い人にも使いやすい。
しかも、巻き付け回数でハリスの長さ調整も簡単。細ハリスでも切れないことから戦略の幅が広がる。「大鮎・尺鮎狙いにこそ、ハリスの強度が必要!」というリクエストが多く、この度、2~3号で展開していたピットサカサタイプⅡに4号、5号が追加されることになった。
「追いが激しいアタリでハリスが切れるなんてことがない。大鮎狙いに最適です」と田嶋剛。
管が下にくるようにサカサをつまみ、グルピットのスリットにハリスを通す。このとき掛け鈎が向こうになるようにする。
掛け鈎側のハリスをぐるピットの軸に、管のほうへ向かって下から上へ5回ほど巻き付けていく。
管のスリットにハリスを通す。巻き付ける方向が逆だと管の下からハリスが出て締まらず抜けてしまうので注意。
軸に対して真っ直ぐハリスが出た状態でハリスを引くとスリットが締まり、ハリス強度を低下させることなくしっかり止まる。
茶かナノスムースか
錨作成がスピードアップ!待望の茶鈎登場
がまかつ鮎掛け鈎人気No.1「T1要R」は、ナノスムースコートによる摩擦抵抗の小ささによると抜群の貫通力に定評がある反面、錨を自作する際に鈎が滑って巻きにくく、接着剤も効きにくいという悩みがあるのも事実だ。
そこで満を持して登場したのが『T1要R 茶鈎』。無電解めっきの上に茶色の塗装を施したこのモデルは、鈎先の鋭さはナノスムースコートと同等を維持しつつ、接着剤との相性が格段に向上。錨作成のスピードが飛躍的にアップし、1シーズンに何千本も自作するトーナメンターでも、スムーズに効率よく錨を作成できる。
もちろん、貫通力はナノスムースコートが優位。しかし、自作効率と作業性を重視する場合は茶鈎の強みが際立つ。また、川底の色によって使い分けるのも効果的だ。黒や灰色の石にはナノスムースがなじみ、黄色や茶色の石には茶鈎がなじみ、鮎が違和感なく追ってくる。状況に応じて使い分けることで、より釣果に直結する戦略が立てられる。
鋭さはそのままに、自作のしやすさとフィールドでの擬態性能を両立させた『T1要R 茶鈎』。トーナメントに限らず、自作派の強い味方となる鈎である。
鮎鈎ポジショニングマップ
- 鮎のサイズや釣法により若干異なることがありますが、鈎選びの目安としてご利用ください。
- 規格号数が多い鈎は横幅が広くなっています。

