
本州最南端、串本の磯で出た夢
クチジロ83.5cm 10.65kg
釣り人:富樫憲哉様 (とがし・けんや様)
使用竿:がま石 本獅子 H565
釣り場:和歌山県串本 小川渡船

串本出雲の沖磯”二子島の親“に立つ鵜島灯台

本獅子 H565を二本らなべてデカバンのアタリを待つ。

港で計測の結果は驚異の10.65kg

魚拓・はく製ができあがるのが楽しみだ。
釣行の詳細は雑「磯釣りスペシャルvol.13」にて掲載されております。
使用竿

地磯で獲ったショアの夢
ヒラマサ151cm 34.1kg
釣り人:中川陸帆様 (なかがわ・りくほ様)
使用竿:LUXXE ARCFLEX RS S106XH+
釣り場:日本海 地磯
「自分のルアーが届かない沖の方でナブラが起きていたんです。あのナブラ、近寄ってこないかな~なんて思いながらルアーにアクションを続けていると、急に射程圏内でナブラ発生!?と思ったら自分のルアーが喰われたんです!波紋で魚がデカいのが分かったので体制をすぐに整えて竿を立ててました。ドラグは7~8kgかけていて竿も立てていたのでかなりの負荷が掛かっていたと思います。それでも、ファーストランは10mほど走られました。掛けた場所は根が無くて助かりました。
アークフレックスは曲がった分だけ起こしてこようとしてくれるので、寄せたい時は本当にスムーズに寄せれる感じがしました。でも、セカンドランで思いっきり手前に走って来られて、手前は少しハングになっているのでヒヤッとしましたが、ハンドドラグもかけて竿を曲げ込んで耐えれました。でも魚も一筋縄では上がって来てくれず、15kgはあるだろうと慎重にファイトしていると、走ってほしくない根が張り出している方へサードランで走ったんです。あかんあかんと思いながらハンドドラグで耐えるしかなかったですが、なんとか耐えることができました。
サードランまで行ったのでさすがに魚もばてたのか、手前によって来てからは竿で耐えているだけで主導権は握れました。でも、浮いてきて魚体が見えた時は驚きました。「15kgなんてもんじゃない!どえらいことしてしまった」と思いました。ランディングをどうするか考えていると近くにいた人が助けてくれて何とか磯にあげることができたんです。計測して、魚の大きさにビックリしました。次掛かっても獲れるかはわからないですが、本当に竿に助けられたと思います。結婚式の一週間後だったので、立て続けにすごい運を使ってしまった感じで、帰りの運転はいつも以上に気を付けて帰りました(笑)」

産卵がからんだ極太のヒラマサ

フックには管付クエで作った自作シングル
「春の一発デカバン狙いの餌で、サルボ貝の5個掛けを投入していたんです。タナは底が25でそこから少し上げた20ぐらいに置いていました。
投入してしばらくして、穂先が揺れ、なんか触っているなって感じだったんですけど、そこからいきなり海に竿が突き刺さるかのように入って行ったんです。あわやピトンごと飛んでいきそうな勢いでした。僕は師匠の教えでアンカーでがちがちに固めていたので、飛んでは行きませんでした。
急いでピトンから外すと、その突っ込みに海に引きずり込まれそうになるぐらい!普段堺で包丁を作っているので腕っぷしには自信があったのですが、それでも竿を起こせず、のされたと思いました。ただただ必死に両手で竿を持って耐えていたと思います。でも、本獅子がすごかったのが、この、のされたような角度でも、耐えているとじわじわと浮かして来てくれたんです。水平より下になっていたほどですよ。胴の粘りがすごくて本当に助かりました。じわじわと浮かしてくれたぶんを頑張って巻き取る。もう必死でした。
過去に65cmをこの本獅子で獲った時は余裕にポンピングできたのですが、それと比べても異次元の引き。魚が浮いてきた時には、その魚体の大きさに驚きました。到底、一人では磯に上げられないと思ったので小川渡船の船長へ連絡すると、すぐに駆け付けてくれて、船の上から上げることができました。本獅子と船長の助けが無ければ獲れていなかったと思います。クチジロ用にインパルスの購入も考えていましたが、本獅子の胴の底力、恐るべしです。『この竿すげえからクチジロだって獲れるよ!』と今なら周りのみんなに自信を持っていえます!本当に竿に釣らせてもらったと思います。
こんな魚、一生かけても出会えるようなものではないので、帰りに印南の魚拓を作ってくれる工場に寄りました。友人が剥製も作ってくれるというので、今から完成が楽しみです」