


尾﨑渚おざき・なぎさ
バスプロから転身した異才。山中湖ワカサギレコードの2511尾を持つワカサギ釣り師。がまかつフックインストラクター。
喰い渋りにはナチュラルが効くシンプルな仕掛で間違いさがし


鈎は、早掛けが得意な「狐」タイプと、1尾を確実に獲ってくれる「袖」タイプがある。サイズは0.5号、1号、1.5号、2号。それぞれに5本鈎仕掛と6本鈎仕掛がある。
ワカサギの魚影が魚探には写っているのに釣れない、他の人は釣っているのに自分だけ釣れないとか、1日粘っても100尾かつかつとかのバッドデイには、山中湖レコードを持つトーナメンター、尾﨑渚が考える喰い渋り対策を備えた仕掛「ワカサギ王 極渋り」を使うしかない。その3つの訳は。
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①太いラインが生み出す波動を避ける
ハリスと幹糸に、糸ヨレやスレに強くしなやかな鮎用のナイロンハリスを使い、ライン径を細くして、湖流を捉えフワッとナチュラルに餌を漂わせる。
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②鈎と鈎の間隔を広げる
長くもなく短くもない尾﨑にとっての最適解の15cm。鈎の存在感を極力なくしワカサギから餌に近づいてもらうための絶妙な間。
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③シンプル・イズ・ベスト
多くの利点を持つ鮎用ハリスと、刺さりのよいがまかつ鈎のみを組み合わせたシンプルな仕掛なので、釣り方の間違いを発見しやすい。

鈎と鈎の間隔が15cm、ハリスの長さは4cm。これが尾﨑渚の喰い渋り最適解。

魚探のモニターにはワカサギの魚影が写るのだが…。
なかなか連掛けがこない。1尾ずつ拾う苦しい釣りだ。

しなやかなハリスを使った仕掛にワカサギが喰らいついた。ここから鈎を外すまでを慎重にと尾﨑はいう。仕掛にヨレを作らないためだ。
