26 ピトンにかけられた磯竿の穂先がもたれ、押さえ込まれる。おもむろに竿を外し、すっくと構える高園。上下に揺れる穂先が、やがて決意したように押さえ込まれる。その動きにあわせ、ス、ススーとロッドを送り込む。一気に走り、送り切った竿に重みが乗ったことを確認し、渾身のアワセが叩き込まれる。乗った。デカい。「根に入った、か」 石鯛釣りの名手・高園が、完成された南方宙釣りの構えからアワセにいたった。まるでクチジロを掛ける瞬間を目撃したかのような光景だったが、ピトンに掛けられていた竿の名は、我夢者アルティメイト南方強者並継B十-四五。そして、餌は、サバの1匹掛けだ。「小型のクエか、根魚だったんではないでしょうか」 体重を掛け渾身の力で引きずり出そうと試みるも、竿も魚もビクともしない。緩めると糸の先には生命感があるのだが、スリットにワイヤーがはさまってしまったのだろうか?残念ながら、この獲物を獲りこむことはできなかった。「それにしても強い。実に頼もしい竿だ」 スタンディングファイトで、10kg、15kgのクエと闘うことを想定した我夢者アルティメイト南方強者並継B十-四五。「この竿を完全にためきろうと思ったら、相当なパワーが必要。夜磯なんかは危ないから、ドラグ設定はちゃんとしておいた方がいい。100kgを超えるようなデカいエイとかサメが掛かっても海に転落しないようにしないと」 ずいぶん久しぶりに草垣群島を訪れた高園。手には3本の剛竿。我夢者アルティメイトシリーズに新たに追加された並継シリーズで、ベイトモデルの号数は10号である。 日中はクエ仕掛にカンパチがよく喰うと聞いて、捨て糸を長めにとった仕掛を張った。冒頭の1回以外はチャンスがなく、やがて日が暮れると、いよいよクエにシフトし、闇夜に揺れる発光体の動きに集中したものの、残念ながら本命が穂先を揺らすにはいたらなかった。「まぁ、大物というのは、そう毎回、チャンスをもらえるようなものではない。だからこそ、信頼できるタックルで数少ないチャンスをものにしたい」石鯛、クエ釣りの名手。石鯛は南方宙釣りスタイルを得意とする。まき餌にはこだわりがあり、魚を寄せ、活性をコントロールする技術には定評がある。底物釣り以外にも、フカセ釣りや鮎釣りなど、季節の釣り物を求め、日本狭しといわんばかりに縦横無尽に釣りまくる日々。スタンディングロッドである我夢者アルティメイト南方強者を手持ちで横に構え、魚の走りにあわせ海面まで送り込まれた。ビッグファイトの始まりを期待したのだが、残念ながら根に入られてしまった。勝負は次回へ持ち越しとなった。狙うは10kgオーバーのクエかカンパチか南方強者並継10号ベイトモデル高園知明 たかぞの・ともあき
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