17 大隅半島の先端に位置する佐多は潮通しがよくグレや青物、石鯛にクエなどの魚影が豊富。グレは50cmオーバーの尾長が珍しくなく、ロクマルの実績もある。今回は、そんな尾長グレやイサキ、ハガツオやソウダガツオなどの回遊魚をカゴ釣りで狙う作戦だ。 低気圧のウネリが残り、雨あとの北西風も強い。半島西側の巣の瀬を狙っていたが、波が高くて上がれず、東磯の横瀬に渡礁した。「フカセ釣りと違ってカゴ釣りは1回に撒く餌の量が少ないので、テンポのいい打ち返しが大事。竿に求められるのは、遠くへ飛ばす反発力と狙ったところへ打ち込むコントロール性能。そして魚が掛かればしっかり曲がりつつ浮かせるパワーですね」 そうした要素を高次元で融合し、誰でも使いやすい調子に仕上げたのが、がま磯カゴスペシャルⅤだ。チョイスしたのはB4-53。「ベイトは、直線状にラインが出ていくので太糸でもよく飛ぶし、糸ヨレなどのトラブルも少ない」 まき餌の中から拾ったサシ餌を鈎に刺し、ウキからカゴまでの遊動部分を1ヒロ取ってオーバースローでキャストすると、スプールが逆転回転するキューンという気持ちいい音を響かせながら仕掛はぶっ飛んでいく。左からの強風に吹かれながらも、余分な糸フケが出ることなく、50mほど沖に仕掛は着水した。 この日は1人の釣りなのでまずはまき餌を効かせるために1分ほどで打ち返していく。3投目にサシ餌が取られ、6投目にウキがスポンと消し込まれた。あっという間に取り込んだのは30cmほどのグルクン(タカサゴ)。 8時を回り潮が右に変わり始めた。そして流れが速くなってきた50分、スポーンとウキが消し込み力強い引きが竿を曲げ込む。しかし竿が跳ね上がってしまった。「喰いが悪いからハリスを2.5号に落としたら鈎を呑まれました。尾長だと思います」カゴ釣りのメッカ、静岡県伊豆半島で腕を磨き、大型のマダイやグレ、青物などをマルチに楽しむ。釣り具チェーン店に勤め2025年に鹿児島へ居を移しカゴ釣りの可能性を探る日々。フカセ釣りも得意でG杯グレの全国大会へ出場経験あり。その他鮎釣りや船釣りなど幅広い釣りに精通する。横風をものともしない投げ心地太糸でも飛距離が延びるベイトモデルを選択鷲尾 純 わしお・じゅん
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