GAMAKATSU PTE LTD
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12「軽いわ、やっぱ軽っ」 タックルをセットしながら猪熊博之はつぶやいた。手にするのは、がま磯グレスペシャルT1.25号5m。190gという軽量化を実現した張りのある胴調子で、大型口太を想定したセレクトだ。 ステージは上五島、黒藻瀬のマナイタ。2月中旬のこの日は北西風が強く、足場の低いところは風波をかぶっているため、船着き近くの高いところからの竿出しになった。 4ヒロ取った1.7号ハリスに0ウキとストッパーを入れた全遊動仕掛を組み、掛りすぎ口太5号ファインピンクをセット。ウキ下2ヒロで7時40分に釣りを開始した。竿2本ほど沖へまき餌を打ち込み、そこへ向けて仕掛を投入。2投目に30cmほどの口太グレを仕留めると、3投目には35cmクラスをキャッチ。そこからはワンキャストワンヒットであっという間に2ケタをクリアした。「大事なのはウキとサシ餌を近くに落として、まき餌の中にサシ餌をフリーフォールさせること。風が強いとウキとサシ餌が離れやすいんだけどライナーで投げることで理想の形にもっていける。グレスペシャルTは操作性が良くて狙ったところに打ち込めます」 鈎上のハリスを左手でつかみ、右手で竿を振り下ろす瞬間にハリスを放すと低い軌道で仕掛は飛んでいき、ウキとサシ餌が近くに着水。一般的な投入では水平前後で穂先を止めるが、猪熊の場合、そのまま海面近くまで下げていき、ウキが着水した瞬間に穂先をスーッと引く。するとサシ餌とウキは近くに落ちたまま、ウキから穂先までの道糸が一直線になる。風の影響を受けて仕掛がズレることなくまき餌の中にサシ餌がフリーフォールするのだ。 その精度は、サイズアップを求めて遠投に切り替えたあとも変わることはなかった。10時56分、30m沖から40cmオーバーを引き出したが、横風が強く吹きつける状況下、ウキとサシ餌が離れることなくまき餌近くに着水すると同時に穂先からウキまでの道糸が一直線に伸びる様はマジックのようだった。「先打ちのまき餌に合わせるコントロール性能が求められる現在のグレ釣りにおいて、いままで以上にストレスなく操作できる機能を備えた仕上がりですね。軽くて遠投性能があり、軽く振るだけでスムーズに仕掛が飛んでいく。先径を0.88mmと従来のものより太くした先太設計と、穂先の節を短くした先短設計のおかげです。柔らかくてブレる穂先だとコントロールもブレるんですけど、穂先にほどよい張りがあるのでコントロールが利くし、そのあとのライン操作もやりやすいですね」 強い横風を感じさせないシャキッとした張り感で、投入や操作がビシバシ決まる様は見ているだけでも気持ちいい。軽快かつ正確に沖のポイントを狙い撃ち、次から次へとグレを仕留めていく猪熊だった。「潮が変わればサイズも変わると思います。正午ごろが干潮なので、上げ潮になる午後に期待ですね」の言葉通り、12時15分に30m沖の遠投で丸々肥えた40cmクラスがヒット。そこからサイズがそろいだした。「先打ちのまき餌の中にいかに正確に仕掛を打ち込めるかがいまの時代のグレ釣りです。グレスペシャルTは軽く振るだけでよく飛び、狙ったところに入れることができる仕上がりになってますね」ステージは黒藻瀬のマナイタ先太・先短穂先の優位性強靱なトルクはさすがの胴調子潮変わりに大型を連打。上五島でTのポテンシャルを存分に発揮先打ちのまき餌めがけて精度の高いキャストが決まる

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