「渇水期の野鮎は近寄ると逃げますからね、10mの長さは大きな武器になりますよ」とトロ場をカミ飛ばしで攻める廣岡。極泳がせ100は攻略範囲が広がるだけでなく、カミ飛ばしのカギとなるオトリの弱りにくさも大きな特徴だ。tester │YASUTAKA HIROOKA腕利きがしのぎを削る日高川龍神地区で10歳のころから鮎釣りを始め、自転車でポイントを駆け回り腕を磨く。フロロラインを使った泳がせ釣りを得意とし、絶妙なラインテンションでオトリを上流へぐいぐい上らせていくカミ飛ばしでの連打は圧巻。がまかつテクニカルインストラクター。「何も言わずに渡されると10mとは思えない細さと軽さです。これまでの10m竿は片手では扱いにくいことがありましたが、この竿はそんなことはありません」。そっとカミへ向けてオトリを放ち、警戒心の強い野鮎を狙い撃つ。inとの角度がなくなり突っ張ると掛からない。その手前までが勝負エリアだ。「竿が 10mで糸も10mなら約 18m 先まで野鮎が掛かるい い状態でオトリを泳がせることができます。9m の竿では一番釣りたいところで物足りないことがあったんですが、10mになることで余裕がありますね」 糸が受ける水の抵抗でオトリを泳がせるため、カギとなるのがラインテンション。オトリが止まれば糸を張り、泳げば緩める微妙な操作が、TORAYCARM40Xによる感度と軽量化された竿先の軽快感で繊細かつ的確に行える。「シャキッとしながらも竿全体がしなやかなので、上流へ上らせたオトリを引き戻してコースを変えるときでもイヤイヤをせず水の中を自然についてくる。オトリが弱らない ので糸を緩めるとすぐにカミへ泳ぎだします」 オトリが元気に泳いでこそ、野鮎のアタリを誘発するのだから、オトリを弱らせないしなやかさも大きなアドバンテージだ。また、ストロークが長くなることでタメも利き、寄せも抜きも楽に決まる。「高水のときには9m竿では届かなかったポイントにいる飛び付きの一番鮎が獲れるし、大河川に行っても無理して立ち込まずに安全に釣れる。トーナメントでも10mを使う人はいないので大きな武器になってくれます。これからもっともっと使い込んで、いろいろな可能性を探ってみたい。めちゃくちゃ楽しみな竿ですね」日高川廣岡保貴
元のページ ../index.html#9