2026鮎カタログ
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1977年生まれ。京都府・京都市在住。極細ナイロンに大鈎仕掛と大胆な仕掛を使った独自の技術を駆使しトーナメントシーンで活躍。G杯アユ2005年優勝。報知アユ釣り選手権は2022年優勝。がまかつテクニカルインストラクター。オトリの安定感、抜け感のよさ。使い手を選ばないオールラウンダーtester │TERUYUKI YAGUCHIin 引抜早瀬 90 のコンセプトは「オールラウンダー」である。競技スペシャルらしい先調子はそのままに、谷口輝生がV8に加えた味付けは“粘り”だ。「競技スペシャルにはV5 の硬中硬から関わっています。V6、V7では早瀬を担当しました。竿を立てた状態から寝かせて引き込んだときの、オトリの安定感のよさが競技スペシャルの持ち味です。今作は特にその安定感が際立ち、ある程度強引に引いてもオトリの泳層が変わらずにつ いてきます」 つまり、竿の張りを絶妙に抑えた調子なのだ。この “ 粘り” は引き抜きの場面でも実感できると話す。「前作に比べ“抜き感”は格段によくなりました。V7 は反発が強すぎて、鮎が速く抜け過ぎてしまった。釣り人が体勢を整える前に飛んでくることも多かったので、穂先をソリッドにするなどして対応していました。V8 は竿の戻りがマイルドで、ふんわりと山なりにタモへ舞 い 込みます。鮎を水面まで浮かせた状態でコントロールしやすく、準備万端で受けられる。誰もが正確な引き抜きをしやすい竿です」 今回のカタログ撮影で“絶妙な抜き感”を発揮したの は、良型が連発したトロ場での一場面。流れの緩いポイントでは竿をためていると、掛かり鮎が足もとまで寄ってしまう。しかし、この竿は水面まで浮いた鮎がしっかりと飛び、緩やかな弧を描いてタモに収まる。 「胴に乗りすぎる竿では、粘るだけで鮎が水面を割りません。ちゃんと抜いてくれる反発力は維持しているんです」 抜きのテスト、竿のパワーを確かめる際に谷口は「竿を折るくらい の気持ちでやっています」と語る。九頭竜川の 坂東島の荒瀬では、一歩も下らず 25cmを何度も取り込んだというからサイズ対応幅は広い。「15cmクラスから25cmまでのオトリを操作しやすく、引き釣りでも泳がせ釣りでも、瀬でもトロ場でも使い手を選びません」 今回のカタログ撮影は長良川郡上で行われたが、その言葉どおり小型のオトリも巧みに操り、不意に掛かる22cm の良型も難なくいなして数を伸ばした。長良川釣りまですべてを託せる9m谷口輝生

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