●②●①●④●③ゼロリーダーⅡは70-65、75-70、80-75の3タイプがあり、開けた本流エリアでは80-75を試した。「片手で操作できるくらい軽い」(①)。微細なアタリをとるには、目印のブレない流しが不可欠。釣り師の技術ももちろんあるが、繊細な穂先をもちながらもブレないバランスの竿は絶対条件といえる(②)。柔軟なゼロ調子ながらアベレージサイズならテンポよく抜けるパワーはある(③)。渓流釣りでもっとも重要なポイントのひとつが振り込みの正確性。最短距離で喰い波を捕らえるには、下に吸い込まれる流れの点を見きわめて、小オモリの仕掛を寸分違わず振り込まなければならない。1日中、繰り返される振り込みでミスが少なければ、釣果も向上する(④)。「細くしなやかなので、軽い仕掛を意のままに飛ばせるので重宝しています」 運動神経は人一倍優れている廣岡であるから、目印に変化が出た瞬間にアワセをいれることもできた。だが、違和感なく長 い時間、くわえ続ける穂先か確認したかったのだ。溜め具合を確認しつ つ、するりと抜き上げた。「テンションコントロールが自在でやり取りが楽。寄せて取り込むこともできるし、抜きたければ抜くこともできる。たとえ0.1号を使わないとしても、自分にとって渓流竿の最高の調子は、このゼロ調子ですね。初代となるゼロニンフからずっと使 い込んでいます」 曲がるゼロ調子の竿には欠点もある。「柔らかいカーボンなんで全体的にもっさりしていて、もたれるような野暮ったい感触になりがちなんですね。少なくとも、前作まではそういうデメリットが主張していた。それが、このゼロリーダーⅡは、シャンとした張りがあって、軽く、シャープになっている。相当、洗練されています。これは素材の 差でしょうね。技術革新のたまものでしょう」 最高の相棒を手に、来シーズンは渓へ通う回数が増えそうだ。そう、楽しそうに笑う廣岡であった。柔軟なゼロ調子で渓流の世界を極める
元のページ ../index.html#15