2025磯カタログ
10/60

3つのFFine/Fast/Flexible31245786ニ ュ ー ス タ イ ル10ちゃう竿だとどうしても横にズレちゃう。遠投しようと強く振ったときや斜めから振ると絶対に横に いく。潮がはっきり流れているときは多少ズレても潮が持っていって潮目に吸い込まれていくんだけど、潮がもやっとしたときは、撒き餌を打ったところにきれいに仕掛を合わせないと、そのあとのメンディングもしにくいし、流れるコースも変わるので喰う確率はすごい下がると思います。 その点、この竿は斜めに振っても横から振っても狙ったところへバチっと決まる。先太設計で穂先が効くので飛距離も伸びるし、ラインメンディングも手先でサクッと決まる感じで楽に行える。これらのメリットはすごくあると思いますよ」 9時を迎えるころには少し波が落ちてきた。沖向きに釣り座を移した久保野は、左から右へ流れる上り潮に向けて右側からの引かれ潮がぶつかるヨレに撒き餌と仕掛を正確に打ち込んだ。仕掛がなじみウキがゆっくり吸い込まれていく……。 ほどなくして、アワセが決まった。2番、3番、そして4番へと曲がりの頂点を移しながらきれいな弧を描くグレスペシャルF1.5号5m。竿先にウルトラASDを採用しているので継ぎ目の違和感がない。重量感のある引きをしっかり受け止め、じっくりと竿を絞り込んで魚との間合いを詰めていく。取り込んだのは丸々と太った口太グレの40.5cmだ。「ウキは見えない状態でしたけど、竿の感度がいいのでサシエを触るアタリも分かるし、穂先がスーッとついていくのでスムーズに喰い込みましたね。やり取りの際に従来の先調子だと竿を叩く感じがあるんだけど、グレスペシャルFにはそれがない。いまのは鈎の掛かりどころも唇の皮1 枚で、竿が変に叩くとバレちゃうんだけど、竿が叩かずジワーッと浮かせてくるので取れました」 その後、すぐに潮が緩んで魚の気配がなくなった。まさにF調子の軽快な操作性と柔軟性がもたらしたワンチャンスの 1尾だった。①竿を畳んだ状態でも軽快感を感じる出来栄え ②口太狙いに尾長が混じる状況には1.5号 ③沖の潮目に照準。グレスペシャルFの遠投性能とコントロール性能が大きな武器になる ④竿が叩かないから魚が暴れず浅いハリ掛かりでも獲れる ⑤大瀬ではミドルクラスの口太が楽しませてくれた ⑥中木で仕留めた丸々肥えた口太40cmオーバー ⑦気持ちを昂ぶらせるデザイン ⑧先短設計と先太設計により穂先が効くので投入精度とラインメンディング性能が向上叩かないから獲れる軽 い × 掛 け る × 曲 げ 込 め る先調子

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る