がまかつWebカタログ 竿
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ひとたびリグを海中に投じれば、高感度なブランクが自然の息吹を伝え、小宇宙に匹敵する水中イメージを広げてくれる。それが「ライトゲームロッド」を駆る悦びだ単に飛距離を稼ぐだけの分離リグに飽き足らず、ジグ単レベルの操作性を実現した「Fシステム」の発案者でもある藤原が監修したとあって、長めのレングスとなる72M、80MH、86Hとも使用リグにベストなパワーに加えてロングロッドらしからぬ感度と操作性を実現。激戦区の竿抜けスポットを直撃する「第二のメインロッド」としての個性を主張しているより軽く「反響感度」や「荷重感度」が大幅に向上した華弐は、その結果、さらに扱いやすくなった。「いわば1本1本が“この状況SP”です(笑)」。より繊細なテンションコントロールが、ロッドを変えることで劇的に楽になる。「単に巻きかフォールかだけじゃなくて、ドリフトされている場面でも、流しながら送って落とす、テンションを少し強めて横移動させるのか、巻きを強めてUターンをさせるのかといった選択肢があるでしょう? テンションを掛け、その中でバイト感じ掛けていくためには、ロッドのレングスやアクションと密接な関係があります。これは、どんなリグでも同じです」。だから、ジグ単用には54ALやULよりも少し硬い57UL+が加わり。FLでは、5'4"、5'9"、6'8"、ULも5'7"、6'2"、6'9"と細分化された。バーサタイルなLは6'4"と7'2"の二つに分けられ、MLは6'4"にMは7'2"にショート化。8'0"MHと肩を並べるHは8'6"と長くなっている。「中上級者なら、各モデルの“ポテンシャルを引き出す悦び”を必ず感じ取ってもらえるはずです」。これが華弐の配備に込められた藤原真一郎からのメッセージなのだ。ジグ単も分離リグもテンションコントロールによる演出とその中でバイトを感じ取り掛けていくことは同じだ。華弐はその最適解を徹底的に追求した配備となっている華弐は、「アジング専用」ではなく、あくまで「ライトゲームロッド」であると藤原はいう。「アジは“掛け”だけど、メバルは“乗せ”だとよくいわれますよね。でも、メバルも居食い=掛けの釣りがあるし、アジを巻きで乗せることも珍しくありません。アジとメバルは、習性こそ違いはあっても、テンションコントロールを使いバイトを引き出し掛けていく点は同じです」。もちろんライトゲームの主役がアジであることは論を待たないが、メバルでも華弐から自分のポイントにあったモデルをセレクトすれば、ゲームの展開は別物になる。スレ切ったメバルが多い漁港の常夜灯下では、ジグ単モデルが活躍するし、尺を狙う小磯周りの釣りでも細分化されたパワーとレングスの設定がありがたい。なお、繊細さばかりに目が行く華弐だが、パワーモデルの80MHや86Hの底力は大変なもので、藤原は、フロートやメタルジグで、たびたびマダイをキャッチしているとか。ブランクの進化が、かつての不可能を可能にする時代なのだ。先鋭化した個性が実現する「本当の扱いやすさ」このゲームにアジ・メバルの境界線はもはや存在しない88フロートリグを操るライトゲームロングロッド

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