がまかつWebカタログ 竿
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「初代の華を作ったころは、いま思えばアジングもまだまだ始まったばかりで、専用のロッドといっても“いらないものが、沢山ついてた”んですよ。だから、それを全部そぎ落としたことで、このシリーズは高い評価を受けたんだと思います」。華弐についてのコメントで、藤原が最初に口にしたのは、初代が誕生した経緯だった。わずか1gにも満たないリグを使うライトゲームにとって、ブランクはもちろんだが、ガイドの重さや個数、スレッドやそれをコートするエポキシの厚みさえ、ゲームの展開に大きな影響を与える。黎明期から様々な流用ロッドで試行錯誤を繰り返してきた藤原にとって初代の華は、誕生したばかりのライトゲームロッドにおけるザイン(実存)を提起する試みだったのだ。「細いラインを捌き、どんなテンションと動きをジグヘッドに伝えるのか、やればやるほど新しい攻め方が見えてくるのがこのゲームです」。いまや、その本質は、多くのユーザーが共有するフェーズに入ったと藤原はいう。「新しい華弐は、そんな皆さんが“次のドア”を開くものにしたかったんです。それを妥協なく突き詰めていった結果、必然的にアイテムは細分化されて全14モデルになりました。僕のわがままに付き合ってくれた開発陣には感謝です(笑)」。だから全機種ハズレ無し。ジグ単モデルもフロートを使うロングロッドも、必ずあなたの「脳を刺激する」新たな水中イメージを見せてくれるはずだ。86「不要なもの をそぎ落とす」ことで、ライトゲームの歴史を変えた「宵姫華」。いま、それをさらに突き詰め一騎当千の全14モデルが完成した。ここでは、その全貌をアジングマイスター藤原真一郎に語ってもらおう。全貌宵姫華弐の

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