釣果
カワハギ 12cm〜27cm 18匹
9月以降も水温の高い状態が続き、本格期への突入が遅れていた東京湾・竹岡沖のカワハギ釣り。しかし、10月も中旬を迎え、徐々に水温が下がってくると、それまで浅場にいたカワハギが徐々に深場へと移動し始める。メインポイントとなる竹岡沖での釣果も上がり始め、本格期突入の気配も色濃くなってきた。そこで神奈川県横浜市の金沢八景の船宿から竹岡沖の状況を確かめてきた。
船長に近況をたずねると「魚が固まっている状況ではないですし、数もまとまって出るという状況でもありません。1尾を大切に釣っていくイメージが大切だと思います。型は大型も出ますが、コッパも混じり始めているので、ハリの選択もキーポイントとなるかもしれませんね。価値ある1尾を狙っていきましょう」と答えてくれた。
午前7時20分に出船。約40分でポイントの竹岡沖に到着する。スタートの水深は15m。砂地が広がる平坦な場所ながら、時折ツブ根が点在する海底状況。
まずは横の釣りで組み立ててみようと考え、前方にキャストした後、オモリをサビキながら海底に起伏や変化のある場所を探していく。下オモリが海底の変化を察知したら、その場でゼロテンション。サオ先を注視するとともに、手感度でも魚からのシグナルに神経を注いでいった。すると、サオ先に変化が出る前に仕掛けの周りにジャレつく気配を手感度でキャッチ。そのままゼロテンションをキープしているとトン、トトンっとサオ先にも小さなアタリが出始める。そのまま仕掛けのテンションをキープしていると、ハリが口に中に入ったようでサオ先に出るアタリが大きくなった。すかさず、魚の重さをサオへと乗せ込むようにやや長めのストロークでアワセを入れてからリーリング。姿を見せたのは20cm前後の本命であった。同じ釣り方でひと流しの間に同サイズを2尾追釣。
使用していたのは、新発売の糸付 競技カワハギ(くわせ)10cm 4.5号と糸付 競技カワハギ(AT)10cm 4.0号。吸い込みの良さが顕著に現れた結果であった。
同じエリアを何度か流し変えていったものの、その後は外道のアタリもない時間帯が続き、9時半を回ったところで、船長は「ちょっと根回りを攻めましょう」と、船を南下させる。新しいポイントの水深は20m前後。ここでは縦の釣りへと私も釣り方をチェンジさせ、ハリもハゲバリタイプの競技カワハギ 速攻にしてリスタートとなる。
オモリ着底後、素早く1mほど底を切り、上下に細かく誘いながら荷重変化によって生まれる違和感に神経を注いでいく。すると、誘いの中でハリへの噛みアタリをキャッチ。手首を返す程度に素早く小さなアワセを入れるとサオが一気に叩かれた。その引きをいなしながら取り込んだのは、当日最大となる27cm。ハリを付け替え、再び同じタナを攻めるとすぐにアタリが出て、立て続けに5尾の連荘を味わうことができた。
横の釣りと縦の釣りでハリをアジャストさせ、その時々の最適なハリのチョイスによって、その後も流し変えるたびにポツポツと本命を拾い続けていくことができた。その結果、午後2時の沖上りまでに18尾をキャッチすることができ、竿頭のおまけつき。竹岡沖の本格期突入間近を実感する釣行となった。
これから気温が下がるのにあわせ、水温も低下してくる。その水温低下とともにカワハギの群れが固まれば、何時、好調のスイッチが入ってもおかしくはない。これから本格期を迎える竹岡沖のカワハギ釣り。釣り方とハリのチョイスを自分なりに組み立てて、その本格期に備えよう!
タックルデータ
- ライン
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ライン PE 1.0号、競技カワハギ ヒラ打ちシンカー(25号)、競技カワハギ ヒラ打ちシンカー(30号)、タコベイト集魚板
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