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G杯 2025
NEW2025-05-22
大会結果
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権
開催日
2025年5月11日(日)~5月13日(火)
開催地
岡山県 牛窓、小豆島一帯
参加選手
32名
審査方法
釣り上げた25㎝以上のチヌの総重量にて決定
※予選試合:勝ち数が多い選手が組内1位通過となる。
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権が、5月11日(日)~13日(火)に岡山県牛窓、小豆島一帯において開催された。北は秋田県の男鹿から南は沖縄県の西崎一文字まで全国12ヶ所で行われた14予選を勝ち抜いた27名と、前回大会の上位入賞者であるシード選手3名、がまかつ推薦選手2名の計32名の選手が覇を競った。
全国大会の舞台となるのは昨年に引き続き岡山県の牛窓、小豆島周辺の海域。日本のエーゲ海とも称される牛窓周辺は、温暖で穏やかな海に大小の島々が浮かぶ美しいロケーションが特徴。チヌの魚影が濃い瀬戸内海屈指のフィールドで、数釣りが楽しめることで知られている。今春も食いがよく堅調に推移していたものの、大会前にまとまった雨が降り、海が荒れたことで水温が低下。少し食いが悪くなり、大会の前釣りでは苦戦を強いられるエリアも見受けられ、難しい状況下での競技となった。ポイントの状況を見極め、刻々と変化する自然と向き合い、チヌの動きに対応することが勝敗を左右するカギとなった。わずかな技術の差が釣果に大きく影響する状況は、頂点を決めるのにふさわしい舞台が整ったとも言える。全国を勝ち抜いてきたエキスパートはいかにして牛窓のチヌを攻略するのか、その釣技、釣果が期待された。
12日の予選リーグは、4名ずつ8組に分かれて3試合のリーグ戦を行い、各組の上位1名の計8名が準々決勝へと進出する。試合時間は120分(60分ハーフ)で勝敗は25cm以上のチヌの総重量で決定される。
予選はエリアや磯によって、ややムラのある状況。西風が強く釣りづらさもあるなか、いいサイズが出て釣り合いになる熱戦があれば、1尾をいかに引き出すかというシビアな戦いも見受けられた。釣果なしの引き分けという厳しい対戦もあるなか、勝ち上がったのは藤井信行選手(徳山予選)、吉岡恒広選手(若狭大島予選)、沖永吉広選手(がまかつ推薦)、外輪勝也選手(シード選手)、波多瑞紀選手(がまかつ推薦)、近藤啓介選手(牛窓予選)、和田勝選手(牛窓予選)、美野政和選手(家島予選)の8名。予選を戦い終えた選手たちからは「食いが渋かった」「厳しかった」という声も聞こえてきたが、そこは全国大会に勝ち上がった精鋭達、見事な釣技で本命を手にしていた。なかでも連覇のかかる外輪選手は予選3試合の合計で11kg超の釣果を上げて注目を集めた。
「予想以上に西風が吹くなど難しい面もありましたが、その割には釣れていたと思います。私は小豆島エリアを担当しましたが、予定していない港の中などでもいい魚が釣れていました。結果を見る限り牛窓でもまずまず釣れており、ほぼ予想通りかと思います。風がなければもっと釣れていたのではないでしょうか。明日はベタ凪ですので、相当な釣り合いになると思います。」と予選を振り返った湯浅健司審査委員長。上がった磯の状況をいち早く見極め、フィールドの状況にマッチした釣りを展開し、チャンスを逃さずに釣った選手が準々決勝に駒を進めた。
13日の準々決勝は、天気予報どおりの穏やかな日和の中で行われた。磯の状況と魚のコンディションを見極めてどのように対応するのか、時合を逃すことなく1尾をいかに引き出すかが重要となった。1組、和田選手と近藤選手の対戦は、足元近くの際を探った和田選手がスタートダッシュに成功。後半に入っても勢いは止まらず、差を広げて勝ち上がりを決めた。昨年に続いての顔合わせとなった2組の外輪選手と沖永選手の戦いは、後半に入ってリードを奪った外輪選手が潮を味方につけて順調に釣果を重ねて準決勝に駒を進めた。3組、藤井選手と吉岡選手の対戦は、両者ともになかなか本命が出ないしびれる展開。後半に入り終了時間が迫るなか、貴重な1尾を釣り上げた藤井選手に軍配が上がった。4組の美野選手と波多選手の対戦は、前半に波多選手が1尾、後半に美野選手が1尾釣り上げて同尾数で終了。検量の結果、わずかに上回った美野選手が勝利を手にした。
準決勝は和田選手と外輪選手、藤井選手と美野選手の対戦となった。
黄島のハトバナで行われた和田選手と外輪選手の対戦は、終了間際までもつれる激戦となった。最初はマダイが食ってくる状況だったが、前半戦の中盤頃から本命の反応が出始めた。外輪選手が順調にチヌを釣り上げて試合を優位に進め、和田選手1尾、外輪選手3尾の釣果で後半戦へ。終了30分前に和田選手が2尾目を釣り上げて迫ったが、終了5分前には両者が立て続けに竿を曲げて本命を追加。尾数でリードを保った外輪選手が重量でも上回り、昨年に続いて決勝進出を決めた。
黄島の早崎にて行われた藤井選手と美野選手の対戦は、前半に右の釣り座に入った美野選手が立て続けに3匹の本命を引きずり出してリードを奪う。藤井選手も当て潮のなかで1匹釣り上げて釣り座を交代することに。後半早々に藤井選手が本命を釣り上げて反撃の狼煙を上げるも、着実に釣果を重ねた美野選手が最後までリードを守り、決勝の舞台へ駆け上がった。
決勝は外輪選手と美野選手の対戦。外輪選手は前述の通り、前回大会覇者であり連覇をかけての一戦。一方の美野選手は初の全国大会ながら、ホームの家島で培った技術を遺憾なく発揮し、歴戦の猛者達を退けて決勝までたどり着いた。勢いのある両雄対決の舞台は牛窓沖を代表する名礁・黄島助五郎。満ち引きともに実績があり、日本一を決めるにふさわしい釣り場である。
海に向かって右に美野選手、左に外輪選手が入り、11時15分に日本一を決める最後の試合がスタート。潮が左(北)方向へ流れるなか、美野選手は手前にある大きなシモリの沖側を丁寧に攻める。一方の外輪選手はシモリの点在する比較的浅い地形を、距離を変えながら広く探っていく。ベラやカサゴなどはヒットするものの、本命のチヌはなかなか姿を見せない状況が続いたが、前半終了が迫る頃、潮が緩んだタイミングで試合が動いた。最初に本命を釣り上げたのは外輪選手で、愛竿の「がま磯 チヌ競技スペシャルⅣ」を大きくしならせて、落ち着いたやり取りでチヌを手にした。リードされた美野選手だったが、潮が変わり始めた前半終了間際に立て続けにチヌを攻略して、尾数では逆転して釣り座を交代することになった。
後半はまず外輪選手がチヌを追加して尾数で追いつくと、直後に美野選手も竿を曲げて再びリードを奪い返し、数分おきにチヌを3連発して一気に差を広げた。
「うわっ、と思いましたが、それほど焦りは感じませんでした。それよりも自分が釣っていた場所で美野選手はどうやって釣ったのか、興味のほうが大きかったですね。プライベートの釣行なら即座に聞きに行っています」と試合後に振り返った外輪選手。本命と考えていた右の釣り座で虎視眈々とチャンスをうかがっていた。
ほぼ止まっていた潮が右に動き始めると、今度は外輪選手が立て続けに竿をしならせてチヌを連発!4尾目、5尾目、6尾目を取り込み、尾数で美野選手を上回ったが、即座に美野選手も6尾目を取り込んで追いつく。手に汗握る大接戦が繰り広げられるなか、終了まで10分を切ったところでアタリを捉えた外輪選手が大きく竿を曲げて勝敗を決定づける1尾をキャッチ。そのまま終了の時間を迎えた。
多くのギャラリー、審査員が見守るなかで注目の検量。美野選手の6尾3,440gに対して外輪選手は7尾4,800g。激しいデッドヒートの末に逆転で外輪選手が激戦を制し、G杯チヌの連覇を成し遂げた。
※敬称略
外輪選手コメント
予選では、前釣りでいくつか見つけていたパターンを上がった磯ごとに当てはめていく感じで釣りました。ただ、特定の釣り方をするのではなく、磯の状況に応じて対応するイメージで戦いました。連覇がかかっていましたが、昨年のG杯は過去のことで、今年は新たなチャレンジとして捉えていましたので、プレッシャーは感じませんでした。決勝の磯は過去に上がったことがあり、後半に入った右の釣り座でよく釣れたのでこちらが本命と考えていました。後半、本命の釣り座に入るという個人的に好きなパターンのなかで試合を進めることができました。決勝後半は潮が右に流れるなかで、違和感を与えないように誘い方にも気をつけてチヌを釣り上げました。釣るごとに少しずつハリスを詰めていきましたが、予想以上にチヌは浮いていたように思います。竿は「がま磯 チヌ競技スペシャルⅣ0.6号5m」、鈎は「G-HARD V2 貫チヌ0.8号」と「G-HARD V2チヌエース1号」を使い分けました。優勝することができましたが、普段から釣りをしている広島湾のチヌたちにも感謝したいですね。来年も連覇を狙うのではなく、チャレンジャーとして挑みたいと思います。
美野選手コメント
予選はホームグラウンドの家島でやっているのと同じような釣り方、際を釣るような釣りで釣果が出たので特に難しいことはありませんでした。G杯の全国大会は初めてで、大会を通して軽い仕掛けで釣り、潮が速い時には少し重くするように心がけました。竿は「がま磯マスターモデルⅡチヌM5.3m」、鈎は「A1一刀グレ6号」と「A1一刀グレ7号」を使い分けました。準決勝、決勝と試合を通して、チヌを釣るために集中したので、とにかく疲れました。ただ、決勝戦は事前に考えていたほど緊張もせず、楽しむことができました。来年はぜひ勝ちたいですね!頂点を目指して頑張ります。
藤井選手コメント
予選のときはチヌの食いが渋い状況で、1敗しましたが、なんとか勝ち上がりました。準々決勝も苦労しましたが、1匹釣ることができて勝てました。3位決定戦については、予選、準決勝での反省を活かして、手前のシモリ周りなどを丁寧に釣りました。竿は「がま磯 マスターモデルⅡチヌM5.3m」、鈎は「デカケングレ6号」をメインに使用しました。普段はグレ釣りをメインに楽しんでいるのですが、G杯のグレ、チヌともに表彰台に立つことを目標にしてきました。来年は表彰台のさらに高いところに立てるように頑張りたいと思います。
3,440g
5,230g
990g
670g
予選1組
ゼッケン
予選2組
予選3組
予選4組
予選5組
予選6組
予選7組
予選8組
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 家島会場
2024-06-03
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 牛窓会場
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 男鹿会場
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 若狭大島会場
2024-04-22
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 富浦会場
2024-04-15
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 尾鷲会場
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 今治沖Ⅰ会場
2024-04-08
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 今治沖Ⅱ会場
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 茅ヶ崎会場
2024-04-04
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 須崎Ⅰ会場
2024-04-01
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 須崎Ⅱ会場
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 九十九島会場
2024-03-18
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 徳山会場
2024-03-11
第43回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権 地区予選 西崎一文字会場
2024-02-26