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甦れ日本の魚

外来種問題って何?

 川の状況が大きく変わる中、そこに棲む魚たちも変化しています。都会の河川に魚が帰ったといわれていますが、その主流を占めているのはコイ、フナ類、オイカワ、タモロコ、モツゴなどの比較的汚染に強い魚種で、メダカやタナゴなど、従来の魚種は戻ってきていません。魚たちの社会(生態系)も大きく変わっているのです。
 その生態系を語る上で、近年問題になっているのが、外来魚の存在です。 オオクチバス、コクチバス、ブルーギルなどは北米原産のサンフィッシュ科の魚です。環境適応力、繁殖力も強く、人間の手によって上流のダム湖など各地で放されたため、いまでは日本全国の都道府県で生息が確認されています。そのどん欲な肉食性などから、在来種への影響が論議のまとになってきました。
 2005年6月、「特定外来生物被害防止法」が施行されました。この法律は魚に限らず、植物、昆虫、哺乳類、鳥類など、生態系に被害を及ぼす、またはそのおそれのある外来生物を政令で指定し、輸入を規制し、放流や移植などを禁止したものです。
 個人がペットや観賞用として飼育したり栽培したりしていた外来生物も、近くの川や湖に放流したり野外に捨てたりすることはできません。
 観賞用に輸入されているタイリクバラタナゴを誰かが池に放したため、稀少種のゼニタナゴの最後の生息地が奪われてしまったという例もあります。
 日本の淡水魚は、大陸から切り離された太古の昔から独自の進化を遂げてきました。その固有の生態系に対し外来魚がどのような影響を及ぼしているのか、在来種との共存は果たして可能なのか?論議が分かれています。科学的な調査と対応が求められています。

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