第31回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権
大会結果報告

大会
第第31回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権
主催
株式会社 がまかつ
協力
がまかつフィールドテスター、GFG(がまかつファングループ)、
がまかつフィッシングロッド販売契約店、友部湯崎湖
日時
平成21年10月17日(土)・18日(月)
場所
茨城県笹間市『友部湯崎湖』 
選手
48名

臨機応変な状況判断でハリスを調整。元生貴男選手(吉野池代表)、長年の夢、G杯初制覇!

「第31回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権」(主催・がまかつ)が17、18日の両日、茨城県友部湯崎湖で行われた。北海道から福岡まで6地区の予選通過とシードの48人が参加。予選2回と準決勝戦を勝ち抜いた6人で決勝戦が午後1時~3時半まで戦われ、伊藤元選手(シード)が11kg、麻野昌佳選手(同)13.6kg、石井昇一選手(富里乃堰)15.4kg、岩本俊秀選手(新松池)19.2kg、濱嶋勇選手(ひだ池)19.6kg、元生貴男選手(吉野池)は21kg。並み居る強豪を相手に見事元生選手が念願のG杯を獲得した。第31回G杯へら 出場選手


【予選】

 48選手が6人ずつ8組に分かれ、2回戦って上位3人が準決勝へ進む。第1回戦は17日の午後12時半から3時間。2号桟橋に全員が並んで試合がスタート。南向きに竿を出す岩佐進選手(富里乃堰)が竿を曲げるが、これはスレ。続いて2分後、後藤田義臣選手(同)の竿が曲がって第1号を取り込む。すぐ隣の伊藤元選手(シード)が続く。桟橋の南、北向きとも中央付近で活発にへらが動きだした。
 試合終了時、東端の濱嶋勇選手(ひだ池)が13・4kgも釣り、予選の第1回戦はトップだった。濱嶋選手は「たまたま魚が居るいい場所に入れただけです」と謙遜。

 2回戦は18日の午前6~9時まで。気温14度、水温18度。朝靄が立ち上るなか、熱戦が繰り広げられた。長竿を振る選手もいたが、短竿でチョウチンの選手が目立つ。早朝はチョウチンの選手が頻繁に竿を曲げていて、長竿は8時ごろから頻繁に曲がりだした。
 3時間の試合を終え、1、2回戦で釣ったヘラブナの総重量で順位を決定。上位3人が準決勝に進むが、1組で南治孝選手(ひだ池)と都祭義晃選手(富里乃堰)がともに17.4kgで、両者とも準決勝へ進んだ。5組の綾部功選手(シード)は1回戦で11.6kg釣ったが2回戦で5.4kg。合計17kgで惜しくも敗退した。綾部選手は「2回戦の早朝、両サイドの選手がメーターの釣りで8、9枚先行された。8尺のチョウチンにこだわったのが失敗だった」という。

 

予選 結果表

【準決勝】

 4人ずつ(6組だけ5人)6組に分かれ、各組1人の狭き門を目指した。時間は9時50分~12時20分。全体に食いが良く、グループ内で激しいデッドヒートが繰り広げられた。特に6組の岩本俊秀選手(新松池)と天笠充選手(富里乃堰)は1歩も譲らない熱戦だった。最終的には岩本選手が13.2kg、天笠選手が13kg。僅か200gの差で天笠選手が敗退した。「時間10枚のペースで釣ったが私としては限界だ。岩本さんの方が型が良かった」と天笠選手。

  5組では濱嶋勇選手(ひだ池)と上村恭生選手(新松池)がいい試合を展開していた。濱嶋選手が9.2kg、上村選手が8・6kg。600gの差で上村選手が姿を消した。上村選手は「8尺のチョウチンでやった。釣れる感じのエサはあったが、軟らかすぎた」という。各組1人が決勝戦に進出した。

 

準決勝 結果表

【決勝戦】

 2号桟橋南向きに西から岩本俊秀選手(新松池)麻野昌佳選手(シード)石井昇一選手(富里乃堰)元生貴男選手(吉野池)伊藤元選手(シード)濱嶋勇選手(ひだ池)の6選手が並んだ。伊藤選手だけが9尺(2.7m)でメーターの釣り。他の5人は8尺(2.4m)でチョウチン。

  水温は19度、晴天。午後1時、三木審査委員長の合図で熱戦の火蓋が切られた。やはり食いが良かった。メーターの釣りをする伊藤選手が、振り込みを始めて4投目、軽く合わせて午後1時2分、第1号を取り込む。5分、元生選手、6分、2連覇を狙う麻野選手と続く。岩本選手が釣ったのは14分。濱嶋選手はさらに遅れて第1号を釣ったのは17分。そのとき元生選手はすでに5枚のへらを釣っていた。

 
決勝戦出場 6選手

左より準優勝 濱島 勇選手(ひだ池)優勝 元生貴男選手(吉野池)第3位 岩本俊秀選手(新松池)
左より準優勝 濱島 勇選手(ひだ池)
優勝 元生貴男選手(吉野池)
第3位 岩本俊秀選手(新松池)

元生選手はポイントにソーッと置くように仕掛けを沈め、ウキがシモッテ行くと穂先で跳ね上げる。ウキの胴まで浮かし、もう一度沈めていく。こんな誘いを何度も繰り返し、ウキが動かなくなったら竿を立ててダンゴを装着。ウキがゆっくり沈んでいくとき、ツンとはっきりとしたアタリを取る。審査委員長の三木さんは「彼らはウキをトンと突き上げて、沈んでいく感じでへらが来ているかどうか分かる」という。ウキに何の変化も見えないまま、サッと腕を突き上げてしっかりへらを仕留めているのが何回もあった。元生選手が2時15分2個目のフラシを出す。続いて17分、岩本選手が2個目のフラシを出し、2時27分石井選手もフラシを追加。大幅に遅れた濱嶋選手もフラシを出す。ほぼ全員が2個目のフラシを使った午後3時半、試合が終了。

元生選手は「4、5枚釣るとウキの動きが変わった」といい、そのつどハリスの長さを変えて再度入れ食い状態を手に入れた。2時間こんな状態を続け21kg、岩本選手が19.2kg、麻野選手13.6kg、石井選手15.4kg、伊藤選手11kg、濱嶋選手19.6kg。濱嶋選手を1.4kg離して元生選手が栄冠を手にした。「やっと叶った夢です」と元生選手。表彰台の頂上に立ち、感無慮の表情を浮かべていた。

 

G杯へら ヒーロー 元生貴男選手 談

 G杯は4回目の挑戦で、一番良かったのは5位。なんとかして「表彰台の一番高いところに上りたい」というのが私の念願だった。その夢がかなった。本当に嬉しかった。表彰台へ向かうとき、涙が流れそうだった。  勝因は10日ほど前に現地入りし、地元の人に色々教えてもらったのが大きい。それに予選で上村恭生選手(新松池)と同じグループになったことだ。正直勝てない!と思ったが、隣で竿を出していて、大いに勉強させてもらった。このときの上村さんの釣りからヒントを得て決勝戦までいい釣りをさせてもらった。

 本来私の下のハリスは20cmだった。ウィークデーの場合周辺に人が少ないので、これで十分だったが、ライバルが多い試合となるとそうはいかない。ハリスを長くしてしっかりしたアタリを出すようにした。

 だが、しばらく釣っていると微妙にアタリが変わってくる。そのたびに下ハリスを20cmか25cmにして対応。変えるとバタバタと食いが続き、また素バリが多くなると30cmか35cmにした。頻繁にハリスの長さを変えて、そのつど3~5枚釣った。

 バラケを大きめに付けてしっかりとポイントを作った。ウキがスーッと沈んだとき、竿先でチョンと跳ね上げてバラケをだす。ウキがゆっくり沈んでいくときの受けを出来るだけもらうようにした。チョンと竿を跳ね上げる誘いが効きやすくするため、竿先からウキまでの長さはウキの長さと同じ20cmにした。

 エサのブレンドは粒戦1に対し水1.8、軽く混ぜてバラケマッハ2、BBフラッシュ1、浅ダナ1、GTS1、ボソタッチに仕上げ、パワーXを1加える。さらに浅ダナとパワーXを少量ずつ加え、調整しながら粘りを持たせた。比較的固めのエサが良かった。食わせはワラビウドンを使用。

元生貴男選手 顔写真

  竿は「がまへら凛刀(りんとう)8尺」。チョウチンをするときは必ず凛刀を使う。腰が強いのでへらを掛けた瞬間、伸されそうになるがしっかりと踏ん張ってくれる。突然の大型にも負けないで対応してくれるのも嬉しい。無理が利き、張りがあって扱いやすいのも好きなところだ。

 ハリは「がまかつ改良ヤラズの5号と6号」。昔からのハリだから、大きさと強さ、重さ、バランスなど全てつかんでいる。それにエサの芯残りが良く、かなり長く狙える。この日もウキを跳ね上げる誘いを5~8回して食いを待つことが出来た。



優勝元生貴男選手プロフィール

ヘラブナ釣りは25年。K’sクラブ所属。ホームグラウンドは滋賀県の甲南へらの池(滋賀県甲賀市)と水藻フィッシングセンター(大阪市貝塚市)。職業は自営業。高槻市に住む39歳。独身。

談話

  • 審査委員長・三木修さん「1回戦から8尺のチョウチンが良く釣れていた。元生選手は8尺のチョウチンで釣っていが、変なアタリが出たらハリスの長さを変えていた。岩本選手は決勝戦でかなり出遅れていたが、後半の追い上げは見事だった」
  • 2位の濱嶋勇選手「決勝戦ではチョウチンのセットで釣ったが、自信がなく、長いこと迷っていた。ラストの1時間半でようやくチョウチン本来の釣りが出来た。自分では満足している。先週から一緒に釣りをしてきた元生さんが優勝したのは嬉しい」
  • 3位の岩本俊秀選手「本来カッツケが好きでチョウチンはあんまりやったことがない。決勝戦で上では対抗できないと思いチョウチンをした。たまたまうまく行ったかな…と思う」
  • 4位の石井昇一選手「難しかった。精一杯やった。私としてはこれで満足している」
  • 5位の麻野昌佳選手「8尺のチョウチンをやった。アタリが遅いのでハリスを長くしたら、いいアタリが出た。ハリスを長くするのが遅かった」
  • 6位の伊藤元選手「浅ダナを狙ったが向かい風のため釣りにくかった。チョウチンは下見でもしていなかったので自信がなかった」

決勝戦 6名

順位 氏名 代表会場 年齢 住所 重量(kg)
優勝 元生貴男 吉野池 38 大阪府高槻市 21.0
準優勝 濱嶋 勇 ひだ池 23 愛知県豊田市 19.6
第3位 岩本俊秀 新松池 35 兵庫県神戸市 19.2
第4位 石井昇一 富里乃堰 33 東京都荒川区 15.4
第5位 麻野昌佳 シード 41 大阪府羽曳野市 13.6
第6位 伊藤 元 シード 43 埼玉県川口市 11.0

決勝戦使用の仕掛

順位 氏名 竿
優勝 元生貴男 がまへら 凛刀 8 上 改良ヤラズ 6号
下 改良ヤラズ 5号
準優勝 濱嶋 勇 がまへら MIII 8 上 改良ヤラズ 8号
下 A1アスカ 5号
第3位 岩本俊秀 がまへら 張月 8 上 A1アスカ 5号
下 コム 5号
第4位 石井昇一 がまへら 天也翔抜 8 上 A1アスカ 10号
下 A1アスカ 5号
第5位 麻野昌佳 がまへら 天也翔抜 8 上 アラシ 8号
下 改良ヤラズ 5号
第6位 伊藤 元 がまへら 紫峰天月 9 上 A1カイト 5号
下 コム 4号

準決勝戦結果

【1組】
ゼッケン
氏名
重量
(kg)
勝残者
1
22
石井昇一
13.6
石井昇一
27
三瀬義人
7.8
4
都祭
6.2
45
西沢良純
11.4
【2組】
ゼッケン
氏名
重量
(kg)
勝残者
2
19
鈴木則之
8.0
伊藤元
39
松葉繁良
5.6
13
伊藤元
10.4
11
坂田タ秀和
6.0
【3組】
ゼッケン
氏名
重量
(kg)
予選勝残者
3
36
山本剛也
11.4
元生貴男
12
後藤田義臣
8.4
41
高崎栄一郎
8.4
18
元生貴男
19.4
【4組】
ゼッケン
氏名
重量
(kg)
勝残者
4
46
長谷川誠
11.4
麻野昌佳
34
中尾新一
8.4
21
小坂達也
6.8
25
麻野昌佳
12.8
【5組】
ゼッケン
氏名
重量
(kg)
勝残者
5
48
濱嶋勇
9.2
濱嶋勇
32
清丸勝正
6.6
1
南治孝
8.0
17
上村恭生
8.6
【6組】
ゼッケン
氏名
重量
(kg)
勝残者
6
42
山内剛史
6.0
岩本俊秀
3
岩本俊秀
13.2
26
天笠充
13.0
8
堀川要一
12.6
2
山口雅彦
9.0

予選戦結果

【1組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
1
1
南治孝
ひだ池
南治孝
山口雅彦
岩本俊秀都祭義晃
2
山口雅彦
ひだ池
3
岩本俊秀
新松池
4
都祭義晃
富里乃堰
5
源弘次
富里乃堰
6
岩佐進
富里乃堰
【2組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
2
7
貞尾健一
吉野池

堀川要一

坂田秀和

後藤田義臣

8
堀川要一
富里乃堰
9
松本博明
新松池
10
船越哉
吉野池
11
坂田秀和
鬼怒川大自然
12
後藤田義臣
富里乃堰
【3組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
3
13
伊藤元
シード

伊藤元

上村恭生

元生貴男

14
滝沢一美
ひだ池
15
大村誠樹
ひだ池
16
窪田匠志
鬼怒川大自然
17
上村恭生
新松池
18
元生貴男
吉野池
【4組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
4
19
鈴木則之
鬼怒川大自然

鈴木則之

小坂達也

石井昇一

20
外山隆三
鬼怒川大自然
21
小坂達也
鬼怒川大自然
22
石井昇一
富里乃堰
23
大谷津勝
鬼怒川大自然
24
岡本啓司
富里乃堰
【5組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
5
25
麻野昌佳
シード

麻野昌佳

天笠充

三瀬義人

26
天笠充
富里乃堰
27
三瀬義人
新松池
28
綾部功
シード
29
松下修平
新松池
30
大友修一
追分池
【6組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
6
31
佐藤 平
追分池

清丸勝正

中尾新一

山本剛也

32
清丸勝正
ひだ池
33
木村浩重
富里乃堰
34
中尾新一
新松池
35
伊藤正弘
シード
36
山本剛也
鬼怒川大自然
【7組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
7
37
矢野喜久
吉野池

松葉繁良

高崎栄一郎

山内剛史

38
速水龍次
ひだ池
39
松葉繁良
追分池
40
森田信一
鬼怒川大自然
41
高崎栄一郎
新松池
42
山内剛史
新松池
【8組】
ゼッケン
氏名
代表
予選勝残者
8
43
鎌田美紀
吉野池

西沢良純

長谷川誠

濱嶋勇

44
駒形訓
追分池
45
西沢良純
シード
46
長谷川誠
鬼怒川大自然
47
榊貴之
追分池
48
濱嶋勇
ひだ池

※敬称略
※重量はフラシ込み(2フラシ目からは-1.6kg)