第30回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権
大会結果報告

大会
第30回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権
主催
株式会社 がまかつ
協力
がまかつフィールドテスター、GFG(がまかつファングル−プ)
がまかつフィッシングロッド販売契約店
鳥取県鳥取市気高町、鳥取市観光協会、鳥取市西商工会
日時
平成21年9月6日(日)~7日(月)
場所
鳥取県浜村海岸
選手
36名
昨年の雪辱を果たし、見事初V!友重秀樹選手(シード・神奈川県)優勝!!

出場選手の皆様

「第30回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権」(主催・がまかつ)が6日、7日の両日、鳥取県浜村海岸で行われた。全国7会場の予選とシードの36選手が参加。抽選で3組に分かれて1~3回戦を闘い、総合得点上位2人が決勝戦に進む。決勝戦で6人が1時間半闘った結果、13~15cmのキスを84尾も釣った友重秀樹選手(シード)が全国大会を制覇した。G杯初の優勝。「威張って家へ帰れますよ」と嬉そうだった。2位は65尾で斎藤誠選手(大崎海岸1位)、3位は山村満也選手(有明浜1位)の61尾。


【予選1~3回戦】

晴天に恵まれた7日、鳥取県浜村海岸に全国7会場の予選とシード選手36人が集まった。抽選で3組に分かれて1時間半の試合を3回戦う。釣ったキスの総合計で上位2人が決勝戦に進む方式。会場は浜村海岸の西側を180mずつ3区間に区切った。

抽選でA組にシード選手3人が重なった。矢野勝彦選手、多田弘一選手、力石一穂選手の3人で、決勝戦のキップは2枚。いきなり厳しい試合が展開した。午前5時半スタート。全選手がチョイ投げ。2分後、大久保伸祐選手(相良サンビーチ1位)がキス2尾釣って、続いて力石選手、矢野選手もともに2尾、再度大久保選手が4連を釣って1歩リードしたが、その後釣果が伸びず、試合終了時13尾。力石選手はフグを2尾釣り、すぐ西端へ移動して24尾。矢野選手は「最初の4投ポロポロと釣れただけだった」といい、この回6尾だった。


B組のポイントが最も良く、全員が入れ食い状態だった。なかでも斎藤選手が予選最高の70尾。佐藤洋志選手(浜中海岸2位)は1回戦で67尾、2回戦4尾、3回戦7尾。合計78尾。斎藤選手の79尾に僅か1尾足らず、予選敗退となった。「手返し勝負になったが、2、3回戦でもう一回ぐらい良く釣れたらよかった」と佐藤選手。

C組は3回戦で良く釣れた場所に入ったが食いがやや落ちていた。田中選手の37尾、山村選手が30尾。この回の成績で決勝戦へ進出を果たした。この他A組では藤岡選手、力石選手が進出を決め、B組は斎藤選手と友重選手が駒を進めた。


【決勝戦】~強豪が熾烈な争いを繰り広げる~

予選を通過した6人が栄えのG杯を争った。会場は浜村海岸、中央西寄りの川尻から東へ200m。約20、30m沖にウマノセがあり、手前が深く掘れ込んだ状態。ウマノセに波が押し寄せ、手前で白泡が広がる。
抽選で入る順番を決めたが、全員が西の深く掘れ込んだ場所に集中。川尻から約30m付近に固まった。
東から藤岡克典選手(有明浜3位)友重秀樹選手(シード)山村満也選手(有明浜1位)田中利之選手(相良サンビーチ3位)斎藤誠選手(大崎海岸1位)力石一穂選手(シード)の順だ。
午前11時50分、試合が始まった。全員一斉にチョイ投げ。20、30m沖にオモリを落とし、静かにリールを巻く。ウマノセのスロープを引き、一段と深くなったポイントをゆっくり通過させる。正午、まず西端の力石選手が2尾釣り、隣の斎藤選手が竿を上げて3尾取り込む。山村選手も2尾、田中選手が1分遅れてリールを巻き上げたところ、砂浜をズルズルと4尾のキスが食い付いていた。



友重選手は2分に上げて5尾、藤岡選手は3分で4尾と続く。力石選手は2投目で素バリ。斎藤選手の2投目は3尾、田中選手は1尾、友重選手が5尾。素バリを引いた力石選手は新天地を求めて東に移動。田中選手も続く。その間、友重選手、山村選手、斎藤選手がハイペースでキスを追加していた。
なかでも友重選手は周辺の選手は素バリだったり、釣れても単発のとき、一人5連6連を続けていた。普通オモリを穂先の周辺に巻き上げてキャスティングをするが、友重選手はリールの付近まで出して投入。
延べ竿で振り込む感じだ。「2色投げて1色巻く。潮が左に流れていたので、自分が右に動いて仕掛けを横に引いた」と友重選手。「真っ直ぐ引くと仕掛けが絡むし、潮上にエサを動かして食いを誘った」という。



左より準優勝斎藤誠選手(大崎海岸)
優勝友重秀樹選手(シード)
第3位 山村満也選手(有明浜)

12時53分で力石選手は14尾、斎藤選手39尾、田中選手18尾、山村選手38尾、友重選手はダントツの60尾。
この時他の選手に大きく水を空けていた。東向きに立っていたため後ろの山村選手、斎藤選手の動向は見えない。「両者は手返し勝負の釣りは得意だから、むしろ見ないようにしていた」そうだ。「自分の釣りに徹し、腹一杯釣ろうと心がけた」といい、84尾(1458g)のキスを釣って見事優勝した。2位は斎藤選手の65尾(1178g)、3位は山村選手の61尾(1172g)、4位は藤岡選手で45尾(756g)、5位は力石選- 2 -
手の42尾(745g)、6位が田中選手の34尾(590g)。


G杯キス ヒーロー 友重秀樹選手

「今度はテレビを貰って来てね」と家を出るとき子どもの要望。昨年3位に入賞した時「1位の人はテレビを貰っていたよ」と言ったため、今回のテレビ獲得要望になったのだ。深夜自宅へ帰ったとき、家内がにこやかに迎えてくれたて「おめでとう」の第1声は嬉しかった。翌朝、「お父さんスゴーイ」と娘。父親の株を上げた。
予選1回戦の会場ではやはり波口で食いが良く、68尾でトップ。しかし、2回戦5尾、3回戦8尾。以前、5尾足らず予選落ちした経験がある。そのときの状況が脳裏をよぎった。しかし、1回戦の68尾が効いて合計81尾でトップ通過。
もう一つ幸運が重なった。決勝戦の会場がたまたま昨日試し釣りをした場所だったのだ。試し釣りでキスの付き場は分かっている。迷わず西端の川尻を選んだ。他の選手も同じ思いだったのだろうか、全員が川尻に固まった。昨日の試し釣り通り、食いは良かった。波口で入れ食い状態だ。釣り始めて第1投5連、2投目も5連と好調が続く。
昨日は昼からの1時間で77、78尾釣ったから、おそらく100尾近い勝負になるだろう。手は緩められない。
こっちのキスは追い食いを待つより手数を多くした方がいい。
20mほど沖の馬の背に投げ込み、手前の深場へ仕掛けを引き込む。ポイントで止めてアタリを待ち、さらに潮が左に流れていたから、右斜めに歩いて1m少々横に引いた。仕掛けを少しでも長くポイントに置く作戦だ。この作戦が当たった。投げる度に5尾、4尾が続き、10本バリに9尾が最高だった。


 

そのほとんどがアタリをしっかり伝えてくれたので楽しい。「アタリを楽しみ、腹一杯釣りをしよう」とこの大会に臨んだ当初の目的は達成できた。湘南海岸では遠投するため、硬い竿しか使わない。だが、今回は「がま投競技スペシャル29号4.05m」を使った。アタリが良く分かるし、食い込みがいい。狙い通りガンガンとアタリを伝えてくれて、大いに楽しませてくれた。
ハリは「キススペシャル」を使用。扱いやすく掛かりも良いので、5号と6号を使った。私の大好きなハリで普段も使っている。



優勝友重秀樹選手プロフィール

茅ヶ崎サーフ所属。投げ釣り10年。連盟の大会には出るがG杯以外の全国大会には出ていない。数多く釣った人が一番えらい、というがまかつの基本方針が好きだ。浜村海岸ではキスが白く美しいから好きだ。もっと知らない海岸で釣りをしたい。神奈川県伊勢原市に奥さんと中学1年生の長女、長男3歳と住む37歳。職業は建設関係の自営業。

談話

  • 審査委員長・瀬尾捷征さん「決勝戦では優勝成績が84尾という近年にない良い釣果でした。波が出て、仕掛けを少しでも長く底に落ち着かせるかとどうかという釣りになった。優勝した友重選手は早くこの状況をつかんでうまい釣りをしていた」
  • 2位の斎藤誠選手「いつも2番手3番手で高いところに上れない。決勝戦の西端は昨日試し釣りをしたとき、一番良く釣れたので迷わず入った」
  • 3位の山村満也選手「釣り負けをした。自分なりに一生懸命やった」
  • 4位の藤岡克典選手「20m付近を集中して釣ったが、手返しが遅かった」
  • 5位の力石一穂選手「オモリが出るところで釣れていたが、その場所を見つけるまで時間が半分ほどかかった」
  • 6位の田中利之選手「近場の釣りも嫌いではないが、1尾しか釣れず、4、5連が引けなかったのが敗因」

決勝戦 6名

順位 氏名 代表会場 年齢 住所 合計尾数 重量(g)
優勝 友重秀樹 シード 37 神奈川県伊勢原市 84 1458
準優勝 斎藤誠 大崎海岸 45 山形県酒田市 65 1178
3 位 山村満也 有明浜 48 徳島県鳴門市 61 1162
4位 藤岡克典 有明浜 42 兵庫県明石市 45 756
5位 力石一穂 シード 47 群馬県高崎 42 745
6位 田中利之 相良サンビーチ 47 石川県金沢市 34 590

予選結果

ゼッケン 氏名 代表会場 1回戦 2回戦 3回戦 合計尾数 順位
A組 1 水口誠 尾浜海岸 13 25 1 39 10
2 岡本哲 大崎海岸 12 27 1 40 8
3 矢野勝彦 シード 6 38 1 45 6
4 藤岡克典 有明浜 12 44 0 56 2
5 力石一穂 シード 24 47 2 73 1
6 鈴木剛 大崎海岸 10 37 3 50 5
7 多田弘一 シード 16 33 2 51 4
8 岩瀬憲生 相良サンビーチ 22 23 0 45 6
9 小出文雄 虹ノ松原 8 13 2 23 11
10 大久保伸祐 相良サンビーチ 13 36 3 52 3
11 大木徹 相良サンビーチ 4 11 0 15 12
12 花田修 尾浜海岸 17 21 2 40 8
ゼッケン 氏名 代表会場 1回戦 2回戦 3回戦 合計尾数 順位
B組 13 斎藤誠 大崎海岸 70 7 2 79 2
14 香林和幸 大崎海岸 52 0 2 54 7
15 吉永武司 有明浜 31 3 8 42 10
16 島田浩之 虹ノ松原 34 2 10 46 8
17 米山秀一 シード 26 0 0 26 12
18 佐藤洋志 浜中海岸 67 4 7 78 3
19 塩﨑重男 尾浜海岸 37 5 1 43 9
20 友重秀樹 シード 68 5 8 81 1
21 中島英貴 岩井海岸 50 5 1 56 6
22 早坂直人 岩井海岸 59 1 1 61 4
23 金安孝一 大崎海岸 28 5 5 38 11
24 灰野義則 浜中海岸 51 2 7 60 5
ゼッケン 氏名 代表会場 1回戦 2回戦 3回戦 合計尾数 順位
C組 25 田中利之 相良サンビーチ 9 2 37 48 2
26 瀬戸基邦 虹ノ松原 4 3 5 12 12
27 香川勇治 岩井海岸 7 3 22 32 6
28 山村満也 有明浜 19 7 30 56 1
29 古知章宏 相良サンビーチ 0 8 9 17 10
30 紺野憲一 虹ノ松原 3 8 17 28 8
31 島野忠寛 有明浜 5 5 24 34 4
32 小山純 岩井海岸 6 2 20 28 8
33 渡辺清文 岩井海岸 5 7 26 38 3
34 伊藤雪男 浜中海岸 4 2 25 31 7
35 鈴木正次 浜中海岸 5 6 6 17 10
36 村山隆 尾浜海岸 9 4 21 34 4

※敬称略
※総合順位は、総尾数により順位を決定した