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第29回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権
大会結果報告
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「第29回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権」(主催・がまかつ)が9月7、8日の両日、山形県庄内地区の湯野浜海岸で行われた。参加は各地7会場の予選とシードを含む36人の選手。キスは12cm以上の規定で、試合は1時間半。予選を3回闘い6人が決勝戦へ進出。これまで3回優勝の力石一穂選手(シード)が16尾釣って瀬尾捷征さん(審査委員長)と同じ念願の4回優勝を果たした。2位は14尾で米山秀一選手(大磯海岸予選選出)、友重秀樹選手(同)が11尾で3位に入賞した。

出場選手の皆様

左より準優勝 米山秀一選手、優勝 力石一穂選手、第3位友重秀樹選手
| ■大会名: |
第29回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権 |
| ■主催: |
株式会社 がまかつ |
| ■協力: |
がまかつフィールドテスター
GFG(がまかつファングル−プ)
がまかつフィッシングロッド販売契約店 |
| ■日時: |
平成20年9月7日(日)・8日(月) |
| ■場所: |
山形県 湯野浜海岸 |
| ■選手: |
36名 |
☆第30回大会のシード選手は上位3名、優勝者は3年シードとなります。
■決勝戦 6名
順位
|
氏名
|
代表会場
|
年齢
|
住所
|
合計尾数
|
優勝
|
力石一穂
|
シード
|
46
|
群馬県高崎市
|
16
|
準優勝
|
米山秀一
|
大磯海岸
|
56
|
静岡県駿東郡
|
14
|
3位
|
友重秀樹
|
大磯海岸
|
36
|
神奈川県伊勢原市
|
11
|
4位
|
鬼沢安二
|
大磯海岸
|
32
|
茨城県小美玉市
|
10
|
5位
|
佐藤輝一
|
大磯海岸
|
34
|
神奈川県藤沢市
|
7
|
6位
|
猪熊洋典
|
シード
|
36
|
神奈川県茅ヶ崎市
|
6
|
順位 |
氏名 |
サオ |
ハリ |
仕掛 |
オモリ |
優勝 |
力石一穂
(シード) |
がま投 競技スペシャル 並継 33号 4.05m |
がまかつ キススペシャル5〜7号 |
8本仕掛 |
タングステン型
天秤33号 |
準優勝 |
米山秀一
(大磯海岸) |
がま投 競技スペシャル 並継 35号 4.05m |
がまかつ キススペシャル4号 |
4本仕掛 |
L型天秤30号 |
3位 |
友重秀樹
(大磯海岸) |
がま投 スーパーキャスティング 並継 35号 4.05m |
がまかつ キススペシャル6号 |
4本仕掛 |
タングステンデルナー型
天秤30号 |
4位 |
鬼沢安二
(大磯海岸) |
がま投 競技スペシャル 並継 33号 4.05m |
がまかつ キススペシャル4号 |
6本仕掛 |
タングステンデルナー型
天秤33号 |
5位 |
佐藤輝一
(大磯海岸) |
がま投 スーパーキャスティング 並継 35号 4.05m |
がまかつ トーナメントキス5号 |
4本仕掛 |
ムクL型天秤28号 |
6位 |
猪熊洋典
(シード) |
がま投 競技スペシャル 並継 35号 4.05m |
がまかつ キススペシャル6号 |
5本仕掛 |
L型天秤29号 |
※敬称略
■予選 1〜3回戦−大型狙い 200mの大遠投合戦
| 本大会は「審査はキス12cm以下のキスはリリースという規定」を設けた。山形県庄内総合支庁水産課は「資源保護のため12cm以上のキスを放流してもらうように要請している」。キスの成長は1年で5cm、2年で14cm。2年目から産卵するため、せめて1度は産卵してから捕獲してほしいという。この日はキス12cmの写真を各選手のクーラーに貼り、写真に足りないキスはその場で放流した。 |

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・1回戦
山形県庄内地区・湯野浜海岸を3区間に区切り(1区間220m)に36選手が抽選で3組に分かれて試合が行われた。試合は午前5時半から1時間半。沖の170m付近と約50mの2か所に掘れ込みがある。近くは平均小さく、7〜8色(1色25m)投げると型のいいキスが釣れると予想。規定はキス12cm以下はリリース。
各選手が体をグルッと半回転させる回転投法でオモリを飛ばす。最初は食いが良かった。200mほど投げ、1色ほど引いてリールを巻く。3組の田中利之選手(シード)は7分後に早くも4連を取り込む。その直後佐藤輝一選手(大磯海岸)もやはりキスが4連。同じ地点を一斉に狙い、オモリがドボンドボンと落下するので、2投目から次第に食いが落ちた。
普段近投で数釣りをしている選手はほとんどリリースサイズで、ゼロの選手もいた。
・2回戦
同じメンバーで場所を移動。午前7時25分スタート。潮が北から南にかなり速く流れだした。やはり食い渋っていて、素バリが多くなった。そんな中2組の友重秀樹選手(大磯海岸)の竿は「がま投 スーパーキャスティング 35号」で大遠投。人より少し遠くを狙い16尾釣ってきた。1組の永島明選手(相良サンビーチ)は1回戦13尾釣りながら、2回戦で7尾と伸び悩んだ。
2組の矢野勝彦選手(シード)も1回戦10尾とトップグループに付いていたが、2回戦で4尾と振るわず立ち遅れた。矢野選手は「全力で遠投したが、飛距離が足りなかった。数釣りに執着するため、ハリ数を減らして、距離を伸ばす策が取れなかった」と悔やむ。
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・3回戦
1〜3回戦で釣ったキスの合計で順位を決定する。3組の田中利之選手は1、2回戦をいずれも9尾釣っていたが、3回戦で4尾。失速した理由を聞いた。「6色半投げて5色まで引いた。佐藤輝一選手に1色足らなかった」という。1組の香川勇治選手(村松海岸)は1回戦で12尾釣りながら、2回戦で4尾、3回戦で3尾だった。永島選手も3回戦で1尾と成績が伸びず惜しくも敗退。1組では鬼沢安二選手(大磯海岸)と米山秀一選手(同)、2組は猪熊洋典選手(シード)と友重秀樹選手(大磯海岸)、3組は力石一穂選手(シード)佐藤選手の6人が決勝戦に進んだ。
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1〜3回戦の間に大会役員で浜の清掃活動を行った。 |
■1・2・3回戦 結果
組
|
ゼッケン
|
氏名
|
代表会場
|
1回戦
|
2回戦
|
3回戦
|
合計尾数
|
重量
|
順位
|
1組
|
1
|
鈴木啓久
|
シード
|
4
|
1
|
1
|
6
|
|
|
2
|
多田弘一
|
シード
|
11
|
2
|
0
|
13
|
|
|
3
|
島野忠寛
|
村松浜海岸
|
2
|
1
|
4
|
7
|
|
|
4
|
香川勇治
|
村松浜海岸
|
12
|
4
|
3
|
19
|
|
|
5
|
大坂政義
|
大崎海岸
|
4
|
0
|
4
|
8
|
|
|
6
|
鬼沢安二
|
大磯海岸
|
13
|
7
|
9
|
29
|
|
1
|
7
|
米山秀一
|
大磯海岸
|
12
|
12
|
2
|
26
|
|
2
|
8
|
永島 明
|
相良サンビーチ
|
13
|
7
|
1
|
21
|
|
|
9
|
難波謙夫
|
相良サンビーチ
|
2
|
3
|
1
|
6
|
|
|
10
|
岩佐寿訓
|
浜村海岸
|
4
|
3
|
4
|
11
|
|
|
11
|
宮井勝利
|
慶野松原
|
0
|
1
|
1
|
2
|
|
|
12
|
小関典久
|
新松原海岸
|
5
|
4
|
1
|
10
|
|
|
組
|
ゼッケン
|
氏名
|
代表会場
|
1回戦
|
2回戦
|
3回戦
|
合計尾数
|
重量
|
順位
|
2組
|
13
|
矢野勝彦
|
シード
|
10
|
4
|
5
|
19
|
|
|
14
|
猪熊洋典
|
シード
|
20
|
3
|
8
|
31
|
|
2
|
15
|
園部利行
|
村松浜海岸
|
1
|
1
|
0
|
2
|
|
|
16
|
岡本 哲
|
大崎海岸
|
6
|
7
|
1
|
14
|
|
|
17
|
芳賀 望
|
大崎海岸
|
5
|
0
|
1
|
6
|
|
|
18
|
友重秀樹
|
大磯海岸
|
14
|
16
|
13
|
43
|
|
1
|
19
|
渡辺清文
|
大磯海岸
|
9
|
4
|
4
|
17
|
|
|
20
|
平野克彦
|
相良サンビーチ
|
5
|
5
|
0
|
10
|
|
|
21
|
塩崎 賢
|
浜村海岸
|
6
|
2
|
6
|
14
|
|
|
22
|
増田洋児
|
慶野松原
|
2
|
2
|
0
|
4
|
|
|
23
|
峯松和行
|
慶野松原
|
2
|
2
|
3
|
7
|
|
|
24
|
北野信明
|
新松原海岸
|
9
|
0
|
1
|
10
|
|
|
組
|
ゼッケン
|
氏名
|
代表会場
|
1回戦
|
2回戦
|
3回戦
|
合計尾数
|
重量
|
順位
|
3組
|
25
|
力石一穂
|
シード
|
11
|
14
|
5
|
30
|
|
1
|
26
|
芳賀弘史
|
村松浜海岸
|
14
|
2
|
3
|
19
|
|
|
27
|
金子敬一
|
村松浜海岸
|
7
|
2
|
2
|
11
|
|
|
28
|
高田雅樹
|
大崎海岸
|
7
|
0
|
0
|
7
|
|
|
29
|
市川 等
|
大崎海岸
|
9
|
4
|
3
|
16
|
|
|
30
|
佐藤輝一
|
大磯海岸
|
10
|
11
|
6
|
27
|
|
2
|
31
|
柴田知也
|
相良サンビーチ
|
7
|
1
|
0
|
8
|
|
|
32
|
田中利之
|
相良サンビーチ
|
9
|
9
|
4
|
22
|
|
|
33
|
健代利夫
|
浜村海岸
|
7
|
6
|
2
|
15
|
|
|
34
|
館野高幸
|
慶野松原
|
3
|
5
|
2
|
10
|
|
|
35
|
白木建也
|
慶野松原
|
0
|
0
|
0
|
0
|
|
|
36
|
岩佐典広
|
新松原海岸
|
3
|
3
|
0
|
6
|
|
|
敬称略
■決勝戦 6名−確実に釣果を伸ばし力石選手見事にV4!








会場は約150m。北側の端から力石一穂選手(シード)猪熊洋典選手(同)鬼沢安二選手(大磯海岸)佐藤輝一選手(同)友重秀樹選手(同)南端の小さい川が流れ込む場所に米山秀一選手(同)の順で並んだ。午前11時45分、瀬尾審査委員長のホィッスルで一斉にキャスティング。ほとんどの選手が回転投法だ。5分後、南端の米山選手が砂浜をズルズルと引き上げた。米山選手が第1投でキス4尾釣った。
この釣り場を良く知る審査員・斎藤誠さんは「南端に温泉の排水が流れ込む小さい川があり沖のテトラまで、キスは絶対多い」という。米山選手が4尾の後、ダブル、ダブル、トリプルと4回連続で釣り、ギャラリーが優勝をささやき始めた。南から2人目の友重選手も1投目でダブル。その後素バリが続き、4投目にダブル。中央の佐藤選手もいきなりダブル。続いて4投目、6投目にもそれぞれダブル。
北から2人目の猪熊選手もいきなりダブルを釣ったが以後6回素バリが続く。
8投目、10投目にもう一度ダブル。北端の力石選手は2投目3投目に各1尾。4投目ダブル、5投目に4尾。以後単発が多いが確実に数を稼ぐ。クーラーに竿を立てて静かにアタリを待つ。リールをほとんど巻いていないように見える。審査委員長の瀬尾捷征さんは「リールを止めて食いを待っている。つい早く巻いてしまうが、自分の釣りに自信があるから我慢できるのだ」と釣り方を評価する。
単発で狙う力石選手が着実にキスの数を伸ばす。華々しく釣っていた米山選手は午後1時過ぎ、海草やゴミが流れ出して道糸に絡み食いが止まる。米山選手は9回投げて14尾釣った。鬼沢選手は11回の投入で10尾、佐藤選手は11回で7尾、猪熊選手12回で6尾、友重選手14回で11尾、キャスティングが最も多い力石選手が15回で16尾。
リールをほとんど巻いていないように見えたが、狙ったピンポイントを丁寧に釣った。16尾で力石選手が見事に優勝。念願の4回優勝で力石選手が最も尊敬する瀬尾さんの記録に並んだ。
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■談話
審査委員長・瀬尾捷征さん「大磯海岸の予選を通過した4人とシード2人が決勝戦で戦った。つまり遠投力のある選手が台頭したわけで、そんな中G杯の顔である力石さんが優勝した」
2位の米山秀一選手は「決勝戦の後半、ゴミが付き出して釣れなくなった。ここまで来れたのはまぐれみたいなもの。普段一緒に釣りをしている人だったので、緊張しなかった。入った場所に魚がいてよかった。力石さんに負けて満足だ」
3位の友重秀樹選手「7色半から7色まで半色を引いた。2尾釣った後リールが壊れて4色から手前しか釣れなった」
4位の鬼沢安二選手「来年のシードもない最もくやしい成績だった。運が無かったのか、飛ばし過ぎたのかも知れない」
5位の佐藤輝一選手「遠くを意識しすぎた。風が強くなったとき、近くを釣ればよかった。決勝に残れたのがよかった」
6位の猪熊洋典選手「決勝戦で入った場所は良かった。しかし、左端で米山さんが釣ったので移動してしまった。6色半から7色投げたが、5色半で釣れていた。近かったのが分からなかった。0.5号の細い糸がゴミに絡んで切れてから、0.8号を使い、手前で釣れると分かった」
荒れていたが、日曜日に北風から南に変わり、波が治まり潮が澄んできた。結構釣れた。優勝した多田選手はピンポイントを攻める彼の持ち味を発揮した。多田選手は遠投力をつけるのが今後のテーマだ」
■G杯キス ヒーロー 力石一穂選手
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第26回のG杯で3回目の優勝を果たし、以来3年のシード権を獲得。「3年もチャンスを頂きながら、情けない結果に終わっていた」。このチャンスにもう一度優勝して「瀬尾捷征さんの優勝4回に並びたい」というのが積年の目標だった。すべての選手の審査が終わり、三笑亭夢丸さんの「おめでとう!優勝は力石一穂さんです!」と一際声高のアナウンス。嬉しかった。昨年までの情けない気持ちが一瞬にして吹き飛んで、ほっとした。さらに同じ舞台で優勝を争った大磯の仲間から「おめでとう」と祝福の嵐を受け、喜びが爆発した。
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目標にした瀬尾さんは魚の動きを先読みできる人だ。私は群れの後ろから付いている感じ。先読みを心がけて練習して来た結果、決勝戦で会場の右端を狙った。150mほどの右沖にテトラの堤防があり、その周辺の底に変化があるはず。その変化を狙ったのが成功。また潮が右から左に流れ、堤防の左にゴミが溜まっているのを見た。ゴミの下にはきっと魚が溜まる。それに今回決勝戦に出てきた選手は大磯海岸予選選出の4人。顔ぶれを見ても投げ合いになってはかなわないので、変化の場所を選んだ。
1投目、ダブルで取り込み、狙いは外れていないと確信。竿をクーラーの上に立てたのは道糸に波の影響を受けないため。また軽く竿を動かして誘いを掛け、キスの食いを促す。キスは12cm以下はリリースという規定だから、ハリを「がまかつキススペシャル」の7号と大きくした。餌はチロリで大きめに切ってハリに刺した。ピンギスのアタリを多く感じたが、規定以上のキスを1尾ずつ食わすように待った。
この日使った竿は「がま投競技スペシャル33号、4.05m」だった。この竿は私がチューニングしたもので、キスが連で掛かりやすいように何度もテストを繰り返して完成。絶妙な穂先の調子がキスの食いを良くしている。
ハリは「がまかつキススペシャル」5号と6号、7号を用意。ハリ数は5〜8本バリの仕掛を用意した。なるべく大きなハリを使い、ピンギスがハリに掛からないようにした。またこのハリはハリ先が鋭く、触れるものは確実に貫き、しかも外れにくい。
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■優勝 力石一穂選手 プロフィール
群馬県高崎市に住む。ホームグラウンドは上越方面の海岸。実家が横須賀のため、三浦半島でも良く釣りをする。釣り歴33年、奥さんと1男1女と暮らす47歳、会社員。