〜2度目の出場で初の栄冠!
笹岡路弘選手(四国代表)優勝!〜
「第27回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」(主催・がまかつ)が11月24〜26日、高知県沖ノ島の磯で行われた。予選から準決勝戦まで7回戦った結果、がまかつ推薦の横井公一選手と四国の笹岡路弘選手が台頭。両者が頂点を目指して戦った結果、ともに1尾のグレを釣った。重量で笹岡選手のグレは760g、横井選手は720g。僅か40gの差で笹岡選手がG杯の全国大会を制覇した。
【予選リーグ】

予選リーグへの出船風景、エサが配布され各選手は準備に余念がない。

予選リーグ戦を終え帰港
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東北、関東、東海、北陸、中部、近畿、四国、中国、九州の予選を通過した選手とシード、がまかつ推薦の48選手が参加。6人ずつ8組に分かれてマンツーマンの試合が4回行われた。30cm以上のグレ総重量で勝敗を決めた。1試合50分ハーフで1時間40分。水温は21.5度。
2組の森下昭道選手(東海地区)は4440gも釣りながら、予選リーグで敗退した。4回戦で下村良平選手(近畿地区)と対戦で磯際を狙い、口太グレ40cm前後を5尾釣って3540g。本田豊記選手(関東地区)に負けて2勝1敗1分。2組では笹岡選手が3勝1分でベスト8に進出した。
1組の山形和也選手(中国地区)は3840g。4回戦で桜井浩二選手(東北地区)と対戦のとき、40cm足らずのグレを5尾釣って3320g。桜井選手は200gで1勝。1勝1敗2分で2勝2分の三木浩生選手(シード)が決勝リーグに進んだ。
5組の田ノ岡真之介選手(南近畿地区)も3380g釣ったが惜しくも予選リーグで姿を消した。3回戦で石井和彦選手(南東北地区)と対戦。2100gで勝利を収めたが安達祐二選手(中国地区)に破れ、横井公一選手(がまかつ推薦)に引き分け。2勝2分で横井選手が上位に進出。
8組では渡瀬美知彦選手(シード)が4180g。当て潮が多いので際釣りに徹し、2回戦で35〜37cmを3尾。3回戦で46cm、4回戦でも45cm。3勝1分で目覚しい活躍をしながら、4戦全勝の林淳一選手(北陸地区)が決勝リーグに進んだ。
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■予選リーグ組み合わせ表 → 1組・2組 | 3組・4組 |5組・6組 | 7組・8組
【決勝リーグ】
決勝リーグ戦出場の8名 |
ベスト8が2組に分かれ、各組1人の狭き門を目指した。26日の水温は昨日より1度高い22.5度。1組の笹岡選手は榎田秀雄選手(上信越地区)と三木選手に勝ち、池永祐二選手(九州地区)と引き分けて2勝1分。榎田選手が2勝1敗。負けのない笹岡選手が決勝戦に駒を進めた。
2組の第1回戦で林淳一選手と岩崎将志選手(九州地区)が対戦。両者3尾のグレを釣って林選手3100g、岩崎選手2460g。横井公一選手(がまかつ推薦)も1回戦で勝利を収め、共に1勝1分。3回戦で両者が戦い、勝った選手が決勝戦に進む緊迫した試合となった。まず林選手が30cmオーバーを釣って先行。際釣りに徹した横井選手が12分後、同型を仕留めた。続いて林選手がニザダイを釣った後、横井選手に35cm級のグレ。以後林選手にグレが1尾、横井選手が2尾追加。林選手2尾のグレで1300g、横井選手は4尾で3120g。同率対決は横井選手に軍配が上がった。
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渡船に乗り込み、会場へ向かう |
■決勝リーグ戦 組み合わせ表 → 1組・2組
【3位決定戦】
林淳一選手と榎田秀雄選手が対戦。磯は裸島の船着き。沖へ出る潮で林選手はサバやムロアジ、カツオなど青物やイサギの入れ食いに苦戦していた。そんな時15mほど流した榎田選手のウキに変化が現れ40cm少々のグレを取り込む。後半、場所を交代したが潮が変わった林選手の前ではやはり青物に翻弄されグレは釣れず。前半1尾釣った榎田選手のグレは980g。3位は榎田選手に決まった。
■両選手の仕掛
○3位 榎田秀雄選手
| 竿: |
がま磯 マスターモデル口太 タイプT 5.3m |
| ハリ: |
A1 TKO 8号 |
| 道糸: |
2号 |
| ハリス: |
1.7号 1.5ヒロ |
| ウキ: |
0号 |
○4位 林 淳一選手
| 竿: |
がま磯 マスターモデル口太 タイプT 5.3m |
| ハリ: |
A1 尾長速攻 7.25〜8号 |
| 道糸: |
1.7号 |
| ハリス: |
1.7号 5ヒロ |
| ウキ: |
00号 |
【決勝戦】
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| ●笹岡路弘選手(四国) |
●横井公一選手(がまかつ推薦) |

大勢の報道陣、ギャラリーが勝負の行方を見守る
 1匹目グレとファイト中の横井選手

笹岡選手が後半にグレを掛ける

検量を待つ両選手

釣り上げたグレを手に
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横井公一選手と笹岡路弘選手が決勝戦の会場に立った。会場はダバの下。右側の潮上に笹岡選手、潮下の左側に横井選手。午後12時35分、多くのギャラリーが見守るなか、熱戦の火蓋が切って落とされた。
両者とも足元にまき餌を投入して少し離れた場所に仕掛けを振り込む。その周辺にシャクに1パイのまき餌。1投目から笹岡選手のウキにアタリ。スーッと海中に沈む。強く合わす。ガッと荷重が加わり、竿を曲げた。しかし、第1号はイズスミだった。続いて横井選手が竿を曲げグレを取り込んだが、25、26cmの小型。規定は30cm以上だから、素早くリリースした。
横井選手が2mほど潮下に移動。午後1時、シモリが切れてドンと深くなった場所でアタリがあった。グイグイと締め込むのをシモリに気をつけながら浮かす。
35cmほどの尾長グレが姿を見せた。ギャラリーが拍手を送って祝福。
笹岡選手は場所を交代した後半、午後1時45分、10mほど沖のシモリの切れ目で待望のアタリ。しっかり合わせ、竿を左右に寝かせて引き寄せ、素早くタモへ。横井選手のグレとほぼ同じ大きさだが、僅かに笹岡選手のグレが大きいように見える。この後2時5分、横井選手が竿を曲げるが、強烈な締め込みに逢い、パンと竿が跳ね返る。ハリスが切れていた。横井選手は「あれはグレだった。取り込んでいたら・・・」と悔しがる。
午後2時35分、本庄審査委員長のホイッスルで試合終了。両者がほぼ同型のグレを提出。横井選手720gで35.6cm、笹岡選手760g、36.3cm。僅か40g差でG杯の栄冠は笹岡選手の頭上で輝いた。
■両選手の仕掛
○優勝 笹岡路弘選手
| 竿: |
がま磯 マスターモデル口太 タイプF 5.0m |
| ハリ: |
Gハード スーパーヴィトム 5号 |
| 道糸: |
1.5号 |
| ハリス: |
1.5号 6ヒロ |
| ウキ: |
0号 |
○準優勝 横井公一選手
| 竿: |
がま磯 マスターモデル口太 タイプT 5.0m |
| ハリ: |
A1 TKO 4、5号
A1 ひねくれグレ 4、5号 |
| 道糸: |
1.75号 |
| ハリス: |
1.5号 1.5〜2ヒロ |
| ウキ: |
G3号 |
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■ヒーロー 笹岡路弘選手
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私がビックタイトル「G杯」で優勝するなんてまったく信じられない。だが、土佐がま磯会の仲間から祝福の電話がひっきりなしに掛かってくるので、今は「とんでもない快挙をやってしまったのだ」と喜びがふつふつと湧いている。沖ノ島は地元だが、あまり来たことはないが、1度だけこの磯に渡った。それにG杯の予選によく出るので、ボイルの扱い方を一通りは知っている。穴あきのシャクを使い、バッカンの壁に押し付けて固め15mは飛ばせる。
前半潮下の横井さんが釣った時、にわかに拍手が鳴ったので「グレが釣れたな」と分かった。しかし、不思議にあせりは感じなかった。「ただ自分の釣りをするだけ」と心に決めた。少し沖にシモリが白く光り、その潮下に紺碧の落ち込みが見える。以前一度だけこの磯で釣りをしたとき、この落ち込みで1、2尾のグレを釣ったことを思いだす。
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優勝 笹岡路弘選手
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後半、潮下に場所を交代。足元にシャク2杯のまき餌を投入して沖のシモリの角にウキを投入。その周辺に1杯のまき餌。パラパラと水面にまき餌が散る。シモリから少し離れたところでウキが水を被った。反射的に腕が動く。確かな反応が竿を曲げ、手元に魚の抵抗が伝わる。引きの様子から「グレだ!」と分かる。シモリに道糸が触れないよう、竿を寝かせて激しくシャクル。安全な場所では走らせ、慎重に引き寄せて浮かした。シッポが白く光る。グレだ。タモに収めて引き上げる。35cmを超える立派なグレだ。
釣れたのはこれっきりだったが、重量760g、大きさは36.3cm。横井さんのグレより40g勝り、審査員の「笹岡選手が優勝」。初めてのビッグタイトル獲得の瞬間、同時に頭の中が真っ白になった。
決勝戦で使った竿は「がま磯マスターモデル口太(くちぶと) タイプF 5m」。軽量で扱いやすく、先調子だから、仕掛けがピンポイントに決まりやすい。また新しいガイドの装着で、糸絡みがないところが好きだ。予選リーグと決勝リーグは「がま磯 インテッサGIII、1.25号5m」を使った。パワーがあり、胴に乗るとかなりの大物でもジワジワと浮かしてくる。
ハリは「Gハード スーパーヴィトム 5号」を使った。ハリ先が鋭く、刺さりがいい。オキアミカラーもありがたい。餌を取られたあと、ハリに残った歯形で餌取りの種類の判別が出来る。たまに「ボイルグレ」や「トーナメントアブミ」などかえし付きも使う。平均スローテーパーのハリ先のハリが好きだ。
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【談話】
・審査委員長・本庄活実さん
「予選で一船だけ姫島の磯で試合をして短時間で4kgの成績が出た。グレは姫島から食いだすというパターンを再確認した。ほとんどの選手が口太グレに照準を合わせていたが、尾長を釣れば1発逆転もある。しかし、ハリを飲まれてバラす選手が多かった。決勝戦ではいい試合を見せてもらった」
・2位の横井公一選手(がまかつ推薦)
「決勝戦ではまき餌(ボイル)の遠投が効かなかったので、自分の釣りが出来なかった。最後に掛けてバラシたのは尾長グレだったが、シモリが多い場所だったので、つい竿を立ててしまった。そのためシモリに潜られてハリスを切られた」
・3位の榎田秀雄選手(上信越地区)
「浅くしないといけないのは分かっていたが、遊動仕掛けのため2ヒロ半ぐらいで釣っていた。3位決定戦では前半に口太グレが釣れたので勝てたが、他に3回バラシがあった。内2回は尾長グレだった」
・4位の林淳一選手(北陸地区)
「3位決定戦で最初にグレを釣られてしまった。私のポイントではアジやサバ、カツオなど青物ばかりになった。場所を交代した後半も青物が付いて来た状態で、やはり青物に悩まされた」
・5位の岩崎将志選手(九州地区)
「決勝リーグの1回戦、林選手と対戦。3尾対3尾だったが、重量で負けた。普段オキアミの生を使っているので、ボイルだと飛ばないし狙う範囲が狭い。ボイルに慣れないので、釣り方の引き出しが少ないのが敗因だ」
・6位の三木浩生選手(シード)
「決勝リーグの1回戦、笹岡選手と対戦。私が1尾、笹岡選手が2尾。この時2回もバラシてしまった。グレがいたと思う」
・7位の池永祐二選手(九州地区)
「決勝戦リーグの第1試合、榎田選手に敗れた。互いに1尾釣ったが、私は尾長グレ、榎田選手は口太グレ。同じような型だったので、重さが違った。最初に敗れるとあと確実に勝たないと、と思い気があせった」
・8位の向誠選手(九州地区)
「1,2回戦は潮が動かず釣れなかった。3回戦は口太が見えたがサメがいてグレが落ち着かなかった。口太狙いに徹した方がいいと思うが、数が出ないので難しい」
●優勝 笹岡路弘選手(四国) プロフィール
グレ釣りは近所のおじさんに連れて行ってもらったのがきっかけで、それから17、18年になる。クラブは土佐がま磯会とMFG高知クラブに所属。ホームグランドは日振島方面の磯。磯へ行くのは月3回。他に地磯や波止でグレを釣る。高知県須崎市で母親と二人暮しの独身。職業はミョウガを作って出荷する農業。37歳。