〜G杯史上初!V5達成。
片伯部光広選手(がまかつ推薦)優勝!〜
「第26回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権の決勝大会」(主催・がまかつ)が2日〜4日まで高知県沖ノ島の磯で行われた。全国12か所の予選とシード、がまかつ推薦の47人が参加。1対1の対戦で予選リーグと決勝リーグが行われ、片伯部光広選手(がまかつ推薦)と渡瀬美知彦選手(近畿)が決勝戦で対決。緩やかに押し寄せる潮のなか、片伯部選手は足元でグレを2尾釣り、後半1尾追加。渡瀬選手は後半に1尾。片伯部選手が3尾で1760g、渡瀬選手は1尾で520g。片伯部選手がG杯史上初の5度目の優勝を果たした。
【予選リーグ】

予選リーグへの出船風景

予選リーグ戦を終え帰港
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3日、47選手が8組に分かれ、マンツーマンの戦いで4回戦を行う。ポイント制でトップの1人が決勝リーグへ進出する方式。時折小雨が降り、北北西の強風が吹く悪天候。水温は21.7度。
全選手が強風に悩まされながら日ごろの腕を振るった。7組の藤原実浩選手(シード)と武政宏二選手(四国)は4回戦で2勝1敗の同率対決となった。磯は姫島のナナシ。いきなり藤原選手が36cmの口太グレを仕留めたが、30分後、武政選手が45cmを釣って逆転。決勝リーグには地元の武政選手が進出した。
1組の久保野孝太郎選手(がまかつ推薦)は3勝ながら、1回戦で門野泰三選手(近畿)との対戦で互いにグレが釣れず引き分け。3勝1引き分けで吉住真一郎選手(シード)の4勝に及ばず敗退した。決勝リーグは各組トップの8人が進出。
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【1組】
吉住選手の連勝スタート。4連勝を上げ、追いすがる久保野選手を振り切り決勝リーグ戦へ。
【2組】
2回戦を終わって安田選手、横井選手、上芝選手、三宅選手が1勝で並ぶ。その中で横井選手が釣果を上げ3勝0敗1分で他の3人を振り切り決勝リーグ戦へ。
【3組】
最近好調の大小周り。風裏になる事もあり、好釣果が予想されたが、予想に反して苦戦。4回戦で釣果のあった井上選手が唯一負けなしで勝ち上がりを決めた。
【4組】
最近好調の大小周り。風裏になる事もあり、好釣果が予想されたが、予想に反して苦戦。3回戦で突風でタモを飛ばされながらも4回戦で貴重な1尾を引き抜いた南選手が混戦を制した。
【5組】
一ツバエ、ビゼンバエ、ビゼンのトーフと、1回戦より好調に釣れていたが、その中で堅調な戦いぶりをし、3勝1分で決勝リーグ戦へ進出。
【6組】
大半が浅場の釣場での対戦であった。この中で1回戦、渡瀬選手と大野選手の試合では大野選手が2尾の釣果ながらも検量時に1尾を落とし敗戦。これが最後まで影響し、その時の対戦相手渡瀬選手が3勝1分で決勝リーグへコマを進めた。
【7組】
3回戦終了時まで全ての対戦で勝敗を決しながらも星の潰し合いの大接戦。藤原選手(シード)、藤井選手(東海)、武政選手(四国)が2勝1敗で第4試合勝負となった。藤原選手と武政選手の一騎打ちに、藤井選手はこの2名の勝敗が決すれば、勝たなくてはならないという状態で試合開始。結果は、最終戦40cm級を3枚そろえ、藤原選手に勝利した武政選手が決勝リーグ戦への切符を手に入れた。
【8組】
第2試合が全員釣果なしの引き分けに加え、第1試合の勝者が第3試合に引き分け、第1試合の敗者が第3試合に勝って追いつくといった大接戦。第3試合終了までに浅野選手(南東北)、八木選手(南関東)が1勝2敗、これについで三木選手(シード)、浜側選手(北陸)、三好選手(近畿)が1勝1敗1分で第4試合が開始となった。結果、第4試合を勝利した三木選手、浜側選手が同率で並んだものの、「初めて尾長を釣った」という浜側選手が56cm、50cmの尾長グレを釣り上げると同じに決勝進出の権利も手にした。 |
■予選リーグ組み合わせ表 → 1組・2組 | 3組・4組 |5組・6組 | 7組・8組
【決勝リーグ】
決勝リーグ戦出場の8名 |
4日の早朝、ベスト8が2組に分かれ、マンツーマンの試合が3回行われた。1組はグレの食いが思わしくなく、6試合の内4試合がグレなしの引き分け。そんな中3回戦で片伯部選手と井上清和選手(九州)がビゼンで対戦。片伯部選手6尾で4960g、井上選手が4尾で2640g。片伯部選手と武政選手が共に1勝。重量勝負となって片伯部選手が決勝戦へ進出した。
2組は比較的グレの食いが良く、各試合で重量勝負となった。南彦二選手(近畿)と渡瀬美知彦選手(同)が共に2勝1敗。渡瀬選手はノコの3番で横井公一選手(中部)にわずか120gで破れたが、グレを釣って敗れたポイントが2点。その2ポイント差で渡瀬選手が決勝戦に進んだ。
【決勝1組】
1回戦では2組ともグレが釣れず、引き分け。2回戦で武政選手(四国)がグレを釣り、まず一歩リード。しかし、他の3名も3回戦の状況次第で決勝進出のチャンスがある状態。そして、決勝リーグの最終戦、片伯部選手(がまかつ推薦)が6匹4960gを釣り、1勝。2回戦で1勝した武政選手、3回戦ではお互いに釣果が出ず引き分けに終わり、1勝2分で武政選手、片伯部選手が並び、重量勝負。結果、片伯部選手が決勝戦へ進出。武政選手が3位決定戦へ出場を決めた。
【決勝2組】
■1回戦 南×横井
強風が斜め方向から吹きつける中、前半右の釣り座に入った南選手が開始後10分程で1尾目、40cm強の良型を釣り上げる。横井選手もすぐさま釣り上げるが、やや小型。この状態でハーフタイムを迎え、釣り座交代後すぐに南選手が2尾目を釣り上げる。対する横井選手は、遠投を繰り返し、何度もアタリをとらえるものの、キツなどの他魚ばかり。このまま終了となり、貴重な1勝は南選手が手中に収めた。
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大勢の報道関係者とともにポイントへ |
強風が吹き付ける会場 |
■2回戦 南×渡瀬
前半戦、当て潮気味の中、潮下の入った渡瀬選手が潮流にうまく仕掛を入れ、最初の1尾を取り込む。一方、南選手はハエギワを攻めるも外道ばかり。後半戦に入り、渡瀬選手は当て潮に仕掛をなじませ、立て続けに2尾を仕留める。このまま終了となり、渡瀬選手の勝ちとなる。
■3回戦 横井×渡瀬
尾長の狙えるノコ3番での対戦となり、両者これに対応した仕掛で挑む。予想通り、両者の釣場には尾長が乱舞している。双方、1尾尾長を釣り上げたが横井選手の型が勝り勝利した。
1回戦 渡瀬×吉住
ゴロタ石の釣場で前後半と釣り座の石を替わっての対戦。前半、右の石に釣り座をとった渡瀬選手が40cmオーバーを釣り上げ先行。釣り座交代直後の2投目、吉住選手も同型を釣り上げ、追い上げるも後半中盤、追いすがる吉住選手を突き放す1枚を渡瀬選手が釣り上げ、渡瀬選手の勝利。
■2回戦 横井×吉住
前半風下に入った横井選手は良型を掛けるもバラシで釣果なし。対する吉住選手は、立っているのもやっとの風に向かっての釣りを強いられるも2尾をキープ。交代後、釣り座を低くとった横井選手2尾を釣り上げ追い上げるも、吉住選手が良型を追加。決勝戦進出を3回戦の結果待ちとする貴重な勝利を手にした。
■3回戦 南×吉住
やっと風のない釣り座に入っての対戦。吉住選手が先攻、すかさず南選手が追いつくといった展開となり、後半終盤、吉住選手が40cmオーバーを釣り上げ、勝負あったと思いきや、残り30秒、本当に最後の1投に掛かった40cmオーバーを南選手が釣り上げ、逆転の200gの重量差で勝負を決した。 |
■決勝リーグ戦 組み合わせ表 → 1組・2組
【3位決定戦】
近畿の南彦二選手と地元四国の武政宏二選手が3位を賭けて戦った。磯はカカリ場。0対0のまま後半にもつれ込み、南選手が竿3、4本沖に投入。2投目、初めてのアタリが出て、33cmのグレを取り込む。このグレが600g、南選手が3位を勝ち取った。
【決勝戦】
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| ●片伯部光広選手(がまかつ推薦) |
●渡瀬美知彦選手(近畿) |
■ヒーロー 片伯部光広選手
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今年優勝できたのは本当に嬉しかった。4回目の優勝をして以来、3位、4位と次第に落ちていたので「このまま消えてしまうのでは」と恐ろしい予感がしていた。試合が終わって、「おめでとう」と口々に祝福してくれたが、計量するまで半信半疑だった。「優勝」と言われ、これまでで一番嬉しい瞬間だった。 決勝戦の会場の大ナダレは初めての磯だった。前半は東向きのポイント。沖に打ち込んだウキがゆっくり足元に戻ってくる当たり潮だ。足元をソーッと覗いて見ると、下が掘れ込んだ感じ。「磯際を釣るしかない」と心に決め、竿1本か1本半前に振り込む。マキエは少量、ウキより少し向こうにする。風に押されてウキが早く流れたときは、竿先で押して戻す。オモリはウキの浮力調整用にガンダマ4号を打った。これ以上重くして餌を走らすと必ず餌取りにやられる。
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優勝 片伯部光広選手
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4回オヤビッチャが釣れた後、しっかりとしたウキ入れで35cmほどの尾長グレが食い付いた。このとき、ウスバハギの下にでかいグレを見た。ウスバハギが60cmぐらいあったので、70cm近いグレだったように思う。「こんなのが掛かったら大変。時間を掛けても結局バラしてしまう」ウキ下は深めの3ヒロで通した。
この後磯際で40cmオーバーのグレを追加。後半に突入して場所を交代。西側に入った後半ではいきなりムロアジの猛攻。水面で30cmほどのムロアジが乱舞しているのを見て、西側に短い張り出しがあり、その右に小さいワンドがある。沖からの波がワンドに白泡を広げていた。「潮が通っている。絶対食うはずだ」。1投目、下からグレがサーッと出てウキを引き込んだ。これが3尾目の尾長グレ。
2投目はムロアジが餌の臭いを嗅ぎ付けて沖から回ってきたので沖向きに移動。ムロアジを交わしながら再度ワンドで竿を出したとき、いいアタリを合わせると、猛烈な引き。ギューッとしめ込まれて、ポンと竿が跳ねた。口太グレの大型に違いない。仕掛けを上げるとハリが外れていた。そのすぐ後、これも強烈な引き。ハリのチモトからプッッリと切れていたので、おそらく尾長グレの大型だったのだろう。
優勝のシードが3年。今後は緊張感のある試合を大いに楽しみたい。
この日使った竿は「がま磯マスターモデル口太 Tタイプ 5.0m」だ。この竿は口太グレに最高。非常に気にいっている。扱い易いのはもちろん、掛けてから魚を怒らせない。荒く扱っても竿がソフトに対応してくれるので、取り込みが早い。
ハリはがまかつ「Mシステム A1 タイプ口太速攻 7号」を使った。少し内向きになったハリ先がグレの唇を捉えてくれる。ハリ先のネムリのきつい「Mシステム A1 タイプ口太くわせ」もあるので、この2種類を状況に応じて使い分けている。
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【談話】
・審査委員長・本庄活実さん
「地磯の浅いところで口太グレが良く釣れていたし、全体に型が良かった。決勝戦では緩やかな当たり潮だったが、良く釣ったものだ」
・2位の渡瀬美知彦選手
「G杯は地区予選参加が6回、本大会は初めて。決勝戦では浅いタナで尾長グレを狙ったが、ムロアジが湧いて釣りにならなかった。後半当たり潮で大きなグレが見えたが、そのタナに合わすことができなかった」
・3位の南彦二選手
「3位決定戦で33cmほどを1尾釣った。G杯は初めて。3位入賞は上出来です」
・4位の武政宏二選手「第8回大会で3位になったきり。今年はもう一度3位を狙ったが負けた。1尾釣れたら良かったのに」
・5位の吉住真一郎選手
「決勝リーグの3回戦、南さんとの対戦で、試合終了間際まで2尾対1尾で勝っていたが、終了1分前、南さんに釣られて負けてしまった」
・6位の浜側真次選手
「決勝リーグの1回戦、1投目でアタリがあったがプッツリ。以後全部引き分けに終わった」
・7位の横井公一選手
「決勝ラウンドの1回戦、口太を狙ってシモリ回りを狙っていた。対戦相手の吉住選手がシモリのない場所で釣った。同じような場所で1尾釣ったが、後半イズスミだけでグレが釣れず負けた。1回戦を落としたのが痛い」
・8位の井上靖和選手
「師匠の片伯部さんとの対戦で前半3尾対1尾。勝っていたが、後半追い上げられ4尾対6尾で逆転された。G杯で勝つためにはタフな精神力が必要だ」
・昨年の覇者・藤原実浩選手「口太グレの引きが予想外に強かった。食わないとハリスを細くする癖があり、1.5号でバラシてしまった」
●優勝 片伯部光広選手 プロフィール
グレ釣り25年。23年前からG杯に参加している。優勝は第14回、16回、17回、22回の4回だ。その他に2位、3位、4位もあり、4位以上全部取っている。ホームグラウンドは宮崎県北の磯から大分県の磯。家から20分以内で出かけられるところが多い。釣行は日曜、祝日だけ。名釣会所属。延岡市に住む43歳。